■日時: 令和6年3月16日(土)  ■句会場: 北区滝野川会館  ■参加者: 25名  ■句会メモ

合点 作      品 作 者 選     者
6 春愁や宿題のやう終活記 田中貞雄 〇主宰 香 〇克美 満智子 〇ゆみ子 靖舎  
6 真顔して卒園茶会の膝小僧 佐藤満智子 主宰 讃良 一美 香 ゆみ子 〇香葉  
5 字余りの余生ほどほど花を待つ 金田けいし 〇隆 讃良 満智子 香 香葉  
5 暮の春秘密めきたる子の机 渡部次代 主宰 一美 克美 香 靖舎  
5 春怒涛心の悩みくだけ散る 阿部綾子 隆 香 〇一美 満智子 靖舎  
5 吾子の夢消さずに渡れ春の虹 長倉美季 隆 香 讃良 ○克美 ○香葉  
5 こまやかに老いの指先白子干す 中島讃良 主宰 貞雄 一美 靖舎 ゆみ子  
4 哀しさを振り切るやうに種を蒔く 佐藤弘香 主宰 〇隆 讃良 香葉  
4 春愁や時代後れの唄を聴く 佐藤満智子 主宰 讃良 克美 ゆみ子  
4 もう居ないのですね桜が咲きました すずき巴里 隆 〇満智子 香葉 靖舎  
4 シクラメン姉妹の絆の美しき 佐藤弘香 貞雄 克美 靖舎 香葉  
3 花の時心はいつも故郷へ 下平誠子 貞雄 満智子 〇靖舎  
3 東京の乾き潤す春の雪 竹田ひろ子 一美 満智子 ゆみ子  
3 受験生終れば元の顔になり 田上ゆみ子 主宰 一美 満智子  
3 用心と頑固の性や春寒し 金子つとむ 貞雄 香葉 靖舎  
2 花嫁の飛ばす風船空埋める 佐藤いづみ 隆 〇香  
2 春帽子会釈返せど覚えなき 阿部綾子 ゆみ子 香葉  
2 堅香子やいつも誰れかを呼んでゐる 田中貞雄 〇一美 克美   
2 春の浜踊つてゐるよ靴の跡 田中一美 〇主宰 〇ゆみ子  
2 ものの芽の膨らんでをり裏鬼門 竹田ひろ子 貞雄 〇讃良  
2 はつなつも極寒もあり二月尽 金子つとむ 克美 満智子  
2 ランドセルどこの庭にもチューリップ 佐藤正代 主宰 香  
2 瓦礫てふ思ひ出を積む春の星 渡部次代 〇主宰 香葉  
2 朝寝して禁める人もなかりけり 樋口文巴 貞雄 克美  
2 とげとげの瞑想回路木瓜の花 佐藤弘香 隆 讃良  
1 母子草茂吉の墓に群れて咲く 降幡加津 主宰  
1 春の夢右脳左脳の隙間より 阿部綾子 貞雄  
1 子等の声聞こゆる朝や風光る 金子つとむ ゆみ子  
1 花吹雪今ぞ頃合ひ金婚式 長倉美季 一美  
1 父の遺せし「飛燕」のプラモ春浅し 巻山香葉 〇讃良  
1 再会のかなわず仰ぐ春の星 佐藤正代 〇靖舎  
1 遠き日の記憶の闇やお水取り 中島讃良 貞雄  
1 鳩サブレ供へて去りし梅若忌 鳥居美智子 〇貞雄  
1 都合よき国会答弁三月尽 樋口文巴 〇満智子  
1 日矢受けて梅一輪の香つむぐ 渡部次代 克美  
1 畦道のくぼみに小鳥春の水 下平誠子 ゆみ子  
1 山茱萸越しに住宅の殖ゆる里 佐藤玲華 主宰  
1 「母上にそつくりですね」春ショール 巻山香葉 主宰  
1 子猫来てみんな仲良くなりにけり すずき巴里 一美  
1 ゆらゆらと人の住む街かげろへる 川南隆 一美  
1 阿修羅像の顔の一つの春愁 竹田ひろ子 讃良  
1 三つ揃ひ決めて颯爽新社員 田中一美 貞雄  
1 セルフレジ指の迷ひや青き踏む 佐藤満智子 〇香  
1 紅色の一芽一芽にばらの息 田上ゆみ子 〇讃良  
1 啓蟄や頭上に高く左右の掌 佐藤正代 靖舎  
1 水仙に導びかれしよ友二の葬 鳥居美智子 克美  
1 タンポポの絮の行方は風任せ 岩永靖舎 隆  
1 春の雪はかなき夢のごとく消ゆ 中島讃良 貞雄  
1 ウエディング羽ばたく勇気渡り蝶 長倉美季 隆  
1 山門に一礼のちの初音かな 樋口文巴 満智子  
1 自販機の寒さ堪へる薄明り 岩永靖舎 ゆみ子  
1 衣擦れの野点のどけし傘のうち 金田けいし 香葉  
1 鎮守様の参道それて藪椿 佐藤いづみ 主宰  

  ◎ 主宰の特選句の講評はろんど誌に掲載されます。

  ◎ 4月の本部句会の御案内

    日 時  4月20日(土)

    句会場  北区滝野川会館

         雑詠3句 出句控 1枚  投句料 千円

         欠席投句者は各担当者まで郵送ください。