■日時: 令和3年3月27日  ■句会場: 紙上句会  ■参加者: 19名

合点 作      品 作 者 選     者
8 桜咲く井荻はろんど発祥地 佐藤弘香 ○主宰 美智子岳洋  隆 克美 けいし たく 水貴 
5 保育器の真上春星大いなる すずき巴里 ○岳洋 ○克美 いづみ 弘香 綾子  
5 椿毛蟲小隊長の居るらしき 鳥居美智子 ○主宰 岳洋 弘香 悦子 水貴    
5 充ち足りて少しさびしき目借時 牧野慶 貞雄 岳洋 克美 綾子 満智子 
4 真っ白な命散らして白木蓮 名倉悦子 岳洋 隆 水貴 玲華 
4 文豪のはねずに染まる梅屋敷 金田けいし 美智子 ○弘香 克美 ○満智子  
4 辛夷咲く旧街道のそば処 名倉悦子 ○貞雄 けいし たく 慶 
4 引く鴨の水尾の輝ふ暁けの沼 石川寿夫 主宰 美智子 けいし 悦子  
4 管楽器のきらめき眩し卒業式 まつのたく ○主宰 ひろ子 いづみ けいし    
3 歯みがきのミントの香り初音聴く 石川寿夫 隆 ○けいし 玲華  
3 明日仕舞ふ雛に名残りの愁ひかな 竹田ひろ子 貞雄 克美 玲華  
3 甍の日受けて木蓮合掌す 田中貞雄 ひろ子 弘香 たく  
3 花辛夷山ほのぼのと匂ひ立つ 佐藤弘香 隆 いづみ 慶 
3 日当たりの次々出合ふ蕗のたう 佐藤玲華 克美 いづみ たく     
3 編むほどに淋しくなりぬ苜蓿 すずき巴里 貞雄 美智子 弘香    
3 たかんなの大地を割りて出でにけり 鳥居美智子 ○いづみ とをる 慶 
3 雪吊りの緊張解かれ風を招ぶ 石川寿夫 ひろ子 たく 悦子  
2 永き日や休み休みの一万歩 田中貞雄 玲華 ○慶 
2 藤壺の口を揃へて忘れ潮 田中貞雄 ○美智子 満智子    
2 しどけなく衿より崩れ紫木蓮 佐藤弘香 貞雄 満智子  
2 ぽんぽこの阿弥陀堂閉め梅灯り 水貴 ひろ子 とをる  
2 三月や忘れ得ぬ人忘れ得ぬ日々 はせべとをる ○綾子 悦子   
2 復活祭一輌だけの貨物列車 まつのたく 岳洋 満智子  
2 髪染めて義母軽やかに春の風 名倉悦子 玲華 水貴 
2 こなた姫かなた三十郎椿 すずき巴里 弘香 満智子  
2 春蘭や隠棲に慣れ親しんで 田中貞雄 けいし 慶 
2 連翹咲きて母の思い出濃くしたり 阿部綾子 主宰 慶  
2 花衣マスクの色を変へてみる 竹田ひろ子 克美 ○たく  
2 雪嶺の風を祓ひて幣こぶし 石川寿夫 弘香 ○とをる  
2 物の芽に薄紫の里の山 佐藤いづみ 美智子 ひろ子     
2 新妻の姉さん被り若芽干す 佐藤満智子 貞雄 ○悦子     
2 むらさきの小雨の中を鮎汲めり 村田岳洋 主宰 美智子  
2 祈りの形解きて清らの白木蓮 金田けいし 貞雄 ○ひろ子  
2 夕月の銀の勾玉雛飾る 村田岳洋 ひろ子 悦子  
2 薄日背に古稀の手馴れの花樹剪定 佐藤玲華 満智子 たく  
2 昇り竜包み込んだる花の雲 竹田ひろ子 いづみ 水貴 
2 自粛解く良し悪しいかに春愁ふ 吉田克美 隆 綾子  
1 膝抱え話かけたり菫草 水貴 いづみ    
1 春の訪ふ散らかしてますの声あり 川南隆 とをる     
1 来し方は母の真似なり木の芽和 阿部綾子 主宰     
1 草餅の淡きお皿に分かちあふ 村田岳洋 隆  
1 稜線の彼方霞の延暦寺 金田けいし 綾子     
1 合格を決めて安堵の知らせ受く 佐藤玲華 慶   
1 雛しまふ男雛女雛を向き合ひに すずき巴里 水貴   
1 三・一一十年前の海静か   佐藤いづみ ○水貴   
1 夢たぐり伏姫櫻仰ぎたし 鳥居美智子 けいし    
1 膝に乗り甘え上手の仔猫かな 村田岳洋 玲華    
1 山道を埋め尽くすかに坪菫 佐藤いづみ 綾子  
1 菜の花や波の押せ行く船溜り 佐藤満智子 綾子  
1 津軽三味線コロナほろぼすほど落花 鳥居美智子 主宰   
1 草萌ゆる我らが歩む地のドラマ 川南隆 ○玲華  
1 白辛夷空へ友へと背伸びする 水貴 とをる  
1 絶壁のなかの神社に陽炎へる まつのたく 悦子  
1 春泥や子等の手を引く母なれば はせべとをる 隆  
1 「草枕」読む窓の外に初桜 牧野慶 とをる  
1 蝌蚪の紐畔に添ひたる水濁す 佐藤弘香 とをる  
1 まんさくや水透明に迸ばしる 金田けいし 岳洋  

 

  柿の木句会3月メモ

   ○すずき巴里特選
    4 椿毛蟲小隊長の居るらしき(鳥居美智子)
       椿の木につく毛虫の数は大変な数。先導する者がいるのだろうとの
       見立てだが、隊長でなく小隊長というのがなんとなく可笑しい。
    39 桜咲く井荻はろんど発祥地(佐藤弘香)
       井荻に誕生したわれらの(ろんど)今年の桜大樹も温かく見守り続けて  
       くれているようで嬉しく懐かしくそして有難い。
    74 管楽器のきらめき眩し卒業式(まつのたく)
       卒業生を見送る後輩の吹奏楽部の演奏である。管楽器の輝き、堂々たる
       演奏に見送られ未来へと羽ばたく卒業生が眩しい。

   ○田中貞雄特選
    15 辛夷咲く旧街道のそば処(名倉悦子)
       多くの人々が行き来した旧街道筋には、老舗の名物蕎麦屋がある。
       ひと休みしながら、周辺の自然と歴史にそこはかとなきロマンと真っ白な
       花を高々と咲かせる辛夷の花に春の喜びを感じているのである。
       俳句は報告調であるが、箱根街道を思い出しながら鑑賞した。

   ○鳥居美智子特選
    75 藤壺の口を揃へて忘れ潮(田中貞雄)
       凸凹の多い岩のくぼみなどに取り残された様々な命。小さな龍宮城を覗き 
       込んだように、乙姫様に招かれた浦島太郎のようにわくわくして来ます。
       巻貝や二枚貝ともちがう。藤壺の一巻物のお芝居を楽しませていただきました。

    4月柿の木句会について
        投句締切  4月19日(月)
        選句締切  4月26日(月)

    投句・選句先 竹田ひろ子
       189-0011 東村山市恩多町5-36-19-503  TEL・FAX 042-203-5028

       4句・1000円同封の上お願いいたします。

    石川寿夫様が3月21日ご逝去されました。
    早々に投句は頂きましたが、清記用紙は間に合いませんでした。
    寿夫様の御句に沢山の選がありました。打ち込むたびに切なくなりました。
    ご冥福をお祈りいたします。