■日時: 令和3年9月25日  ■句会場: 紙上句会  ■参加者: 17名

合点 作      品 作 者 選     者
8 痴呆の気お互ひさまや茗荷汁 田中貞雄 克美 たく 弘香 いづみ 満智子 悦子 ○綾子 玲華   
7 秋惜しむ芭蕉の知らぬ夜汽車かな 川南隆 主宰 たく 悦子 水貴 綾子 ○加津 とをる    
6 畳屋は今日も畳屋秋日和 すずき巴里 貞雄 美智子 ○隆 ○ひろ子 けいし 満智子  
5 蒼天に縫い目なかりし蕎麦の花 阿部綾子 隆 ひろ子 いづみ ○けいし とをる   
5 みんな夢秋の七草壺に挿し 阿部綾子 主宰 貞雄 美智子 ○克美 とをる   
4 なりたての姑息抜く秋日和 はせべとをる 主宰 美智子 ひろ子 悦子  
4 足音で分かる家族や涼新た まつのたく 隆 悦子 けいし 玲華    
3 野菊原わたしが私であるために すずき巴里 加津 綾子 ○とをる    
3 ばつたんこ間の取り方を教へられ 田中貞雄 主宰 ○満智子 加津  
3 秋の日の欠片集めて海光る 竹田ひろ子 弘香 悦子 玲華  
3 月白や誰か来そうな予感する 降幡加津 貞雄 ひろ子 満智子      
3 その先の花野に行つてしまひけり すずき巴里 ○美智子 いづみ 水貴      
3 家猫と野良の肩書後の月 阿部綾子 主宰 克美 加津  
3 北上す大和の朱の曼殊沙華 水貴 主宰 ひろ子 たく  
3 赤い靴唄うおとこや夜半の秋 降幡加津 いづみ 満智子 水貴  
3 普段着のやうに親しき藤袴 田中貞雄 ○美智子 けいし 弘香      
2 リモート画面耳を澄まして秋彼岸 吉田克美 たく 加津  
2 行方不明猫のポスター天高し 名倉悦子 主宰 綾子  
2 颱風の右往左往や藪睨み 佐藤満智子 悦子 加津  
2 黒葡萄はだかのまんま皿の上 川南隆 けいし 水貴  
2 新婚の日記懐かし虫時雨 名倉悦子 隆 加津   
2 黙々と立ち上がりおり曼殊沙華 水貴 貞雄 克美    
2 車窓より平和連隊オニヤンマ はせべとをる 主宰 ○弘香  
2 爽やかに五十アスリートパラ五輪 はせべとをる 綾子 玲華   
2 やや寒や娘の箪笥あけてみる 降幡加津 主宰 満智子  
2 音楽は空気のふるゑ秋気澄む まつのたく けいし 水貴      
2 新松子子供は家でオンライン 佐藤いづみ 貞雄 克美    
2 横臥して螺子巻き戻す夜長かな 佐藤弘香 とをる ひろ子    
2 親亡くし我が身となりぬ敬老日 はせべとをる たく いづみ      
2 妹と久の古刹や秋彼岸 佐藤玲華 隆 弘香    
2 秋天の無限ボール蹴る無心 金田けいし 満智子 ○玲華      
2 秋一日己のために使ひけり 竹田ひろ子 ○主宰 玲華     
2 時鳥草さびしき庭に群れて咲く 降幡加津 主宰 とをる    
2 脚長き蜘蛛の威嚇の遠心力 鳥居美智子 ○たく ひろ子      
2 スイーツのフルーツ尽くし子規忌くる すずき巴里 克美 ○水貴    
1 敗戦忌人間魚雷問はるるや 佐藤満智子 弘香      
1 白色の庭豊かなる貴船菊 佐藤玲華 弘香   
1 廃墟とは観念ならず木の実落つ 川南隆 綾子     
1 五感みな鬱から躁へ秋の航 田中貞雄 美智子    
1 鵯の声鋭く猫を威嚇せり 佐藤弘香 美智子    
1 一叢の尾花刈り取る気合ひかな 佐藤弘香 克美    
1 栗の毬蹴って少年押し黙る 佐藤弘香 けいし  
1 朝夕のそぞろ寒かな雨戸引く 佐藤満智子 いづみ   
1 風さらら砂丘は鰯雲となり 佐藤満智子 水貴  
1 コスモスや自在の風の有りどころ 吉田克美 綾子    
1 大根蒔く軟らか土の雨上り 佐藤玲華 隆  
1 金平糖のごとき花散るさるすべり 名倉悦子 ○いづみ  
1 咲き切つて妖艶放つ曼殊沙華 竹田ひろ子 悦子  
1 常の日の朝のひかりや赤とんぼ 金田けいし 主宰  
1 潮風を肺に満たして今朝の秋 まつのたく 隆   
1 鰯雲天命は我が心底に 阿部綾子 貞雄      
1 市長と言へば後藤新平二百十日 鳥居美智子 ○貞雄   
1 子の無事を祈り育てし菊の花 名倉悦子 玲華   
1 島ごとに黒糖焚くや石かまど 鳥居美智子 とをる    
1 曼殊沙華鳥居の朱は天支え 水貴 たく    

 柿の木句会9月メモ

    ○ すずき巴里特選
     18 秋一日己のために使ひけり(竹田ひろ子)
      日頃から周りに心配りの方なのでしょう。
      気持ちの良い秋の一日を自分のために使う。
      素直な気持を素直に詠んで読者も癒されます。

    ○ 田中貞雄特選
     53 市長と言へば後藤新平二百十日(鳥居美智子)
      二百十日(九月一日)は二百二十日とともに歳時記に「時候」 
      そして「行事」に震災日(忌)として解説されているが、阪神・
      淡路大震災や東日本大震災が発生する前は、震災日と言えば九月
      一日であった。最近は全国各地で地震が多発しており、三十年以
      内に大型地震が発生すると予測されている。そんな中、掲句は、
      一九二三(大正十二)年九月一日に発生した関東大震災の復興に
      尽力した後藤新平の功績を思い起している。
 
    10月柿の木句会のお知らせ

      投句締切  10月18日(月)
      選句締切  10月25日(月)

    投句先 竹田ひろ子
     189-0011 東村山市恩多町5-36-19-503  TEL/FAX 042-203-5028

     作品4句(短冊4枚〉・出句控・投句料1,000円同封にてご送付下さい。