■日時: 令和6年11月23日  ■句会場: 紙上句会  ■兼題: 加  ■参加者: 15名

合点 作      品 作 者 選     者
7 加齢より頽齢憂ふ日向ぼこ 田中貞雄 ○ひろ子 克美 弘香 いづみ 満智子 ○綾子 ○誠山   
6 眠れぬ夜猫の擦り来る冬隣 竹田ひろ子 貞雄 たく いづみ 水貴 悦子 綾子  
6 豆腐屋の手のひら白き今日の月 名倉悦子 ○けいし ひろ子 克美 水貴 綾子 とをる  
6 加賀の冬百万石の治部煮かな 尾形誠山 貞雄 ひろ子 満智子 綾子 玲華 とをる  
6 お喋りは私の呼吸小六月 まつのたく ○貞雄 弘香 ○克美 ○水貴 誠山 とをる  
5 風邪心地勘の狂ひし塩加減 まつのたく 貞雄 ひろ子 弘香 悦子 とをる   
4 朝市の客も売り子も着膨れて 尾形誠山 けいし 弘香 悦子 とをる    
4 茶の花の垣根の奥は寺領なり 佐藤いづみ ひろ子 たく 水貴 玲華  
4 病むことも一生のうち石蕗の花 阿部綾子 貞雄 満智子 いづみ 誠山  
3 蒼空の仰げばかうと大白鳥 佐藤玲華 ひろ子 克美 弘香  
3 つくばひの乾きし水や残る虫 金田けいし 満智子 いづみ 誠山   
3 竹林に苔むす羅漢小春の日 尾形誠山 けいし ○満智子 ○いづみ  
3 冬ぬくし老に加速か歩の緩び 竹田ひろ子 貞雄 弘香 ○玲華  
3 幼児や柚子湯の香り撒き散らす 佐藤満智子 けいし ○弘香 ○たく    
3 独断に迷ひ加はる時雨かな 吉田克美 貞雄 ひろ子 玲華  
3 凩や並木通りに占ひ師 尾形誠山 貞雄 けいし たく  
2 とぎ汁の透けて新米水加減 竹田ひろ子 けいし 玲華  
2 深大寺下る坂道蕎麦の花 佐藤弘香 いづみ 綾子  
2 秋灯やルーペで探す辞書の文字 金田けいし 満智子 玲華  
2 穭田や有線放送雲へ飛ぶ 田中貞雄 けいし 誠山  
2 蹴散らして落葉と子等の笑ひ声 阿部綾子 貞雄 克美  
2 視線ある笠の破れ目雪女郎 まつのたく 満智子 誠山  
2 石蕗咲きし加齢を隠す花あかり 佐藤いづみ たく 悦子  
2 暮早し一人の飯の味加減 佐藤満智子 たく 水貴   
2 積ん読の書にはたき掛け文化の日 田中貞雄 ○悦子 とをる   
1 実千両色づきそめし今朝の風 金田けいし いづみ  
1 アメリカの賭けのトランプ唐辛子 水貴 たく  
1 みどりの窓口秋興犇めく異国人 吉田克美 綾子   
1 薔薇園の薔薇の無心の香に酔ひし 佐藤弘香 克美  
1 晩秋や加齢と共に薬増え 佐藤いづみ 貞雄    
1 初紅葉彩香たゆたふ日照雨 吉田克美 綾子  
1 雑草の枯れゆく中の秋茗荷 佐藤満智子 貞雄  
1 待ち合す紅葉かつ散る地蔵堂 佐藤玲華 悦子  
1 カリヨンの気高く響く薔薇の園 佐藤弘香 誠山  
1 我が名加津子父が名づけし大好きな名 降幡加津 ○とをる    
1 立冬や同窓の友はや逝きぬ はせべとをる 悦子  
1 亜米利加よ世界よどこへ冬立ちぬ はせべとをる 克美   
1 熟れ柿のごときピエロの鼻赤し 名倉悦子 水貴   

 
  柿の木句会メモ

  田中貞雄特選

   まつのたく お喋りは私の呼吸小六月
     選評    お喋りが好きな人の自己紹介のような句。小六月は、
          小春日と同じ意味合いを持つ冬本番前の暖かい日和を
          さす季語から、明るく社交的で、人と話すことが大好
          きな性格の人が浮かんでくる。

   12月 紙上句会

   12月兼題『 喜 』名倉悦子さん出題

   投句締切日  12月16日(月)
   選句締切日  12月22日(日)年末なので少し早めに設定いたしました。

   兼題1句・雑詠3句・出句控・出句料千円同封にてご送付下さい。

   投句先  竹田ひろ子