■日時: 11月20日  ■句会場: ゑくぼプラザ  ■兼題: 芋  ■参加者: 14名

合点 作      品 作 者 選     者
8 ジャンパーの遺影の笑みや芋焼酎 金田けいし つとむ 加津 次代 綾子 玲華 禎子 正代 真知子  
5 雪来るか老いて賜はる笑ひ皺 佐藤弘香 綾子 禎子 正代 とをる ○真知子  
5 秋寂ぶや即身仏の在す寺 金子つとむ ひろ子 いづみ ○次代 玲華 正代  
5 ささやかな墓に落ち葉や樹木葬 はせべとをる ひろ子 ○つとむ 加津 綾子 真知子  
4 靴底を押し上ぐ銀杏落葉路 渡部次代 ひろ子 加津 禎子 とをる  
4 傘ゆがむ霙の重さ健診日 佐藤正代 つとむ 禎子 とをる 真知子  
3 落葉踏む缶コーヒーをポケットに 佐藤正代 ○加津 禎子 ○とをる  
3 無人駅見渡す限り山眠る 阿部綾子 ○ひろ子 つとむ 加津  
3 灯を消して弓張月の舟に揺れ 渡部次代 ひろ子 つとむ ○正代  
3 妖怪のごとき巨木や秋の暮 金子つとむ ひろ子 いづみ とをる  
2 濃く淡く広重のごと秋の暮 高梨真知子 ひろ子 加津  
2 雪囲い下に蛙の踞る はせべとをる 次代 正代  
2 ひとり居の庭先照らす石蕗の花 あだち禎子 いづみ 真知子  
2 先駈けて里の雪吊はじまりし 佐藤玲華 綾子 真知子  
2 思ひ出や母直伝の芋水団 阿部綾子 つとむ 次代  
2 絵ガラスなき森の教会冬紅葉 阿部綾子 加津 玲華  
2 立冬や過ぎ去る雲の早きこと 佐藤いづみ 次代 玲華  
2 すさまじき士魂漂ふ松ヶ岡 金子つとむ 綾子 禎子  
2 そこはかと人恋しくてぬくめ酒 竹田ひろ子 いづみ 綾子  
2 秋気澄む肺蘇へる呼気吸気 竹田ひろ子 ○禎子 正代  
1 蔵王山ながめて食べる芋煮会 降幡加津 つとむ  
1 古代より歌によまれた式部の実 降幡加津 ○いづみ  
1 芋茎干す記憶の奥の母のごと 渡部次代 正代  
1 枯欅ごしに見ゆるや空青し 佐藤玲華 真知子  
1 芋煮汁変幻自在に変わる味 あだち禎子 加津  
1 『芋粥』の遠き記憶や今朝の雪 はせべとをる 次代  
1 バスツアー行けども行けど泡立草 高梨真知子 とをる  
1 下校時の昭和のおやつふかし芋 佐藤いづみ ○綾子  
1 下野の旅の土産に芋・茗荷 金子つとむ とをる  
1 保護色となりし芋虫藪に消ゆ 竹田ひろ子 玲華  
1 神の山の光背のごと秋夕焼 竹田ひろ子 加津  
1 マスクして目礼交はすレジの前 河村啓花 綾子  
1 菊湯掻きもつてのほかの色香増す 佐藤弘香 玲華  
1 到来の木通を笊に絵のモデル 佐藤弘香 加津  
1 蹲踞の水なみなみと小鳥来る 金田けいし ○玲華  
1 掘り立ての芋焼く煙子供会 金田けいし いづみ  
1 つなぐ手の柔らかなりしコスモス野 金田けいし 次代  
1 眠るため餌を探すか親子熊 高梨真知子 いづみ  

句会メモ
 今回は句会の後、金子つとむ先生の第一句集『雪景色』出版のお祝いの会食をいたしました。
真ほろば句会会員の中でも、久々の句集出版となり、つとむ先生御自身と共に会員一同嬉しい記念会となりました。
改めまして、御喜び申し上げますとともに、更なる御活躍をお祈りし、今後とも御指導の程よろしくお願い申し上げます。

 では次回12月の句会は次のとおりです。
        日時 12月18日(木)1時半より
        場所 ゑくぼプラザ
   兼題は河村啓花さんで「喜」です。