合点 | 作 品 | 作 者 | 選 者 |
7 | かげろひて高層ビル群浮き沈み | 金田けいし | ひろ子 つとむ いづみ 次代 ○綾子 正代 けい子 |
6 | 古雛や光陰紡ぐ蔵座敷 | 池内結 | ひろ子 つとむ いづみ 綾子 禎子 けい子 |
6 | 春惜しむ茶筅の先のささら音 | すずき巴里 | 加津 次代 玲華 禎子 真知子 すゑ子 |
5 | 春耕や貸農園の整然と | 佐藤弘香 | ○主宰 ひろ子 ○いづみ 禎子 正代 |
5 | 土筆にも土割る力ランドセル | 佐藤正代 | ひろ子 つとむ ○禎子 けい子 真知子 |
5 | 語らいをする友のあり春炬燵 | はせべとをる | ひろ子 つとむ 玲華 禎子 真知子 |
4 | 無人駅卆業証書降り立ちぬ | 吉水翔並 | ○主宰 玲華 正代 真知子 |
4 | 針山の針を数へて針供養 | 降幡加津 | 主宰 ひろ子 次代 とをる |
4 | 春空へ児の手伸びゆく肩車 | 渡部次代 | 主宰 禎子 正代 とをる |
4 | 春寒や用心深く老暮し | 金子つとむ | ひろ子 いづみ 玲華 とをる |
4 | 用件は何だつたのか木の芽和 | すずき巴里 | 綾子 ○正代 けい子 すゑ子 |
3 | 花吹雪みるべきものはみて去りぬ | 片山すゑ子 | 加津 正代 ○けい子 |
3 | 朝飯に加ふる幸や蕗の薹 | 金子つとむ | いづみ ○玲華 真知子 |
3 | 利休の忌茶筅の先の濃き緑 | 高梨真知子 | 主宰 次代 禎子 |
3 | 惑い舞うかごめかごめと斑雪 | 高梨真知子 | 綾子 とをる すゑ子 |
3 | 吾ありて無用の用なり春の雪 | はせべとをる | ○次代 ○真知子 すゑ子 |
3 | 不器用な生き様なれど風光る | 吉水翔並 | ひろ子 玲華 すゑ子 |
3 | 春彼岸今朝より湯呑み新たにす | 阿部綾子 | 主宰 次代 とをる |
3 | 狂言の小うさぎぴよんと春の雪 | 渡部次代 | いづみ 綾子 真知子 |
3 | あらせいとう告ぐることなき花言葉 | 渡部次代 | とをる 真知子 すゑ子 |
3 | 一人居の親しみ込めて雛納む | 金田けいし | 玲華 とをる すゑ子 |
3 | 啓蟄や土鳩のつつく畑の土 | 中島讃良 | つとむ いづみ 次代 |
2 | 愛用の碁石の光る木の芽時 | 竹田ひろ子 | 次代 加津 |
2 | 逃げ水や彼の人はまだ生かされて | 降幡加津 | いづみ ○すゑ子 |
2 | 風光る黒森歌舞伎大向う | 吉水翔並 | 主宰 次代 |
2 | 如雨露出る水なでがたに花の種 | 佐藤正代 | 主宰 玲華 |
2 | 早春の静かさ極め能舞台 | 加藤けい子 | 加津 玲華 |
2 | 家族皆杉の花粉に病みてをり | 片山すゑ子 | 主宰 けい子 |
2 | 声明の洩るる山門こぶし咲く | 竹田ひろ子 | つとむ すゑ子 |
2 | 夜の梅闇を濾過して明けを待つ | 竹田ひろ子 | つとむ 禎子 |
2 | 春場所や軽業師めく宇良の技 | 金子つとむ | 正代 すゑ子 |
2 | 田起しの跨げる幅の用水路 | 金田けいし | 主宰 いづみ |
2 | 料峭や用済みの服積みあげて | 中島讃良 | 禎子 正代 |
2 | マイペースくづさぬ歩幅木の芽晴れ | 河村啓花 | つとむ 禎子 |
2 | 春愁や多多はストレス御用心 | 吉田克美 | 綾子 玲華 |
2 | 一針一針想ひを籠める吊雛 | 吉田克美 | 加津 綾子 |
2 | 御目見得の大谷夫妻風光る | 金子つとむ | 綾子 けい子 |
1 | 黄水仙わが信念を守り抜く | 阿部綾子 | 加津 |
1 | 踏入れば早や香の放つ野芹かな | 佐藤玲華 | とをる |
1 | 寒戻る目を引く壁の火の用心 | 佐藤玲華 | 次代 |
1 | 菜の花や隠れん坊する幼い子 | あだち禎子 | いづみ |
1 | 果樹園のネットを揺する春北風 | あだち禎子 | いづみ |
1 | ドタドタと助走不器用鳥帰る | 佐藤正代 | ○主宰 |
1 | 筆洗う九十五歳ふきのとう | 佐藤正代 | 真知子 |
1 | 少額の当たり籤手に春うらら | はせべとをる | けい子 |
1 | 天井の木目を追うて日永かな | はせべとをる | 正代 |
1 | 用終へて雪吊りゆるむ春の昼 | 渡部次代 | 加津 |
1 | 下萌や文字のかすれし猫の塚 | 佐藤いづみ | 真知子 |
1 | 白梅の満開となり村霞む | 佐藤いづみ | ○加津 |
1 | 白酒やしづかに増ゆる遠きこと | すずき巴里 | ○とをる |
1 | 春満月いよいよ眠くなりし子に | すずき巴里 | けい子 |
1 | 墓参せし日を想起せり茂吉の忌 | 池内結 | 綾子 |
1 | 名残り雪声なき挽歌奏でをり | 池内結 | ○ひろ子 |
1 | 手で直す枕のくぼみ冴返る | 中島讃良 | 正代 |
1 | 水草生ふ水とかたらひ始まりぬ | 中島讃良 | ○つとむ |
1 | 早咲の花に拍手のなり止まず | 佐藤弘香 | 綾子 |
1 | 花韮を抜けど負けじと根の絡み | 佐藤弘香 | とをる |
1 | 電車より手を振る別れ山笑ふ | 河村啓花 | つとむ |
1 | 画用紙の孫の宇宙に春の風 | 高梨真知子 | ひろ子 |
句会 主宰特選 特選 佐藤弘香 春耕や貸農園の整然と 選評 区分けされた貸農園。これから教えたり教えられたり の農園仲間の収穫への日々が眩しく始まります。 特選 佐藤正代 ドタドタと助走不器用鳥帰る 選評 目に見えるようです。飾らない本当のことが 一番おもしろいのですよね。 特選 吉水翔並 無人駅卒業証書降り立ちぬ 選評 小さな駅から通学した日々、暑い日、寒い日も 頑張ったことがこれからの人生の力になることでしょう。 次回令和6年4月句会 兼題は【脈】 河村啓花さん出題です。 日 時 令和6年 4月18日 (木曜日) 13時15分 会 場 ゑくぼプラザ |