■日時: 令和3年3月17日(水)  ■句会場: 大阪中の島中央公会堂  ■兼題: 家  ■参加者: 11名

合点 作      品 作 者 選     者
7 面影橋曲がる都電に花の雲  能登ゆみ 主宰 美智子 圭子 博子 英子 惠美子 小夜子  
6 あさつき膾小鉢に宵の深みつつ すずき巴里 〇美智子 博子 ゆみ 孝子 〇英子 惠美子  
6 片付かぬ私の一間日脚伸ぶ 北村淳子 主宰 〇美智子 凉宇子 圭子 博子 〇小夜子  
5 春雷や立て掛けてあるト―シュ―ズ  永田圭子 主宰 〇美智子 ○凉宇子 ○博子 小夜子  
5 鳥雲に低き家並の馬籠宿 田伏博子 主宰 凉宇子 圭子 英子 淳子  
5 降りだして細き雨なり利休の忌 有本惠美子 主宰 凉宇子 圭子 博子 淳子  
5 笹鳴や少年にある一家言   永田圭子 主宰 美智子 孝子 〇淳子 〇惠美子  
5 踊子草群れて葛城古道果つ 田伏博子 主宰 美智子 圭子 淳子 小夜子  
4 いつ程に家長の風格松の花 池端英子 孝子 美智子 淳子 小夜子  
4 人遠く西行庵に初音聴く  永田圭子 ○孝子 美智子 英子 淳子  
4 島の祖は源氏の武者や郁子の花 佐藤凉宇子 美智子 圭子 英子 淳子  
4 春雨やにほひ袋を身ほとりに 有本惠美子 主宰 美智子 孝子 淳子  
4 風光る飛天のごとき千切れ雲 田伏博子 〇美智子 ゆみ 孝子 惠美子  
4 風の音人の声あり土筆摘む 佐藤凉宇子 主宰 美智子 孝子 〇淳子  
3 行先は秘密裏にして猫の恋 神田小夜子 美智子 ゆみ 孝子  
3 「聖母子」に見入る少年ヒヤシンス 田伏博子 美智子 英子 惠美子  
3 落款の朱をしっとりと君子蘭 有本惠美子 〇美智子 ゆみ 孝子  
3 春の水一葉井戸の路地支度 能登ゆみ 美智子 凉宇子 英子  
3 「月の松」に弁天透かし青き踏む 能登ゆみ ○凉宇子 博子 惠美子  
3 テニス部の青春白書クローバー 佐藤凉宇子 〇主宰 博子 英子  
3 紅梅や潮風とどく美術館    永田圭子 博子 美智子 淳子  
3 数独は些と梃摺るが好い日永 池端英子 凉宇子 ゆみ 惠美子  
3 灯を消して雛一族の行方かな すずき巴里 ○博子 〇美智子 小夜子  
2 飽きもせず風と戯るスノードロップ 北村淳子 〇美智子 ○圭子  
2 彼岸会の帰りは大江美智子のぴよん 鳥居美智子 凉宇子 ○ゆみ  
2 パンの発酵ひたすら待つや春の宵 佐藤凉宇子 美智子 ○ゆみ  
2 梅東風や湯炊き神事の巫女きりり 永田圭子 主宰 凉宇子  
2 コロナ君さよなら赤い椿と流れ行け 鳥居美智子 英子 小夜子  
2 抜糸終へやっと確定申告す 池端英子 美智子 小夜子  
2 アフガンの哲氏や春の虹の円 すずき巴里 〇英子 〇惠美子  
2 月斗の忌草生ふ細き川の音 有本惠美子 凉宇子 ○圭子  
2 春苺の名前はおとめ爺育ち すずき巴里 ゆみ 惠美子  
2 冨士ヶ嶺の見えぬ家にも春は来ぬ 鳥居美智子 〇主宰 〇小夜子  
2 古本屋看板ねこに通う猫 能登ゆみ 〇主宰 美智子  
1 貝合せを眺む糸目の雛かな 田伏博子 惠美子  
1 白梅をフロアに活くる家主かな 佐藤凉宇子 孝子  
1 燕来る京の町家の仮の宿 能登ゆみ ○孝子  
1 花咲くも俳句手帳の留守居かな 神田小夜子 ゆみ  
1 鶯餅抹茶茶碗の奈良絵かな 北村淳子 博子  
1 草の餅家苞に買ふ夕べかな 北村淳子 美智子  
1 青きを踏み一皮剥けてをりにけり 池端英子 小夜子  
1 もし宗任に悪心あらばと手に汗を 鳥居美智子 圭子  
1 忘れまじ地震の教訓鳥帰る 神田小夜子 圭子  
1 青饅の二人の夕餉支度かな 北村淳子 〇美智子  
1 家ごとの春を讃えて庭の客 すずき巴里 ゆみ    

○すずき巴里主宰 特選句評
   
  ・富士ヶ峰の見えぬ家にも春は来ぬ (鳥居美智子)
    春はどの家にも平等に訪れます。平明で佳い作品です。

  ・テニス部の青春白書クローバー (佐藤凉宇子) 
    瑞々しい青春が読者にも甦り共感します。

  ・古本屋看板ねこに通う猫 (能登ゆみ)
    看板娘の猫ちゃんですね。純情な恋の猫同士ドラマチックです。

〇鳥居美智子 特選句評
 
  ・灯を消して雛一族の行方かな (すずき巴里)
    なんだかわくわくと夢の世界に引き込まれるような気がします。お雛様も。

  ・春雷や立て掛けてあるトーシューズ (永田圭子)
    危ういもの同士のアンバランスのバランスが魅力的。

  ・青饅の二人の夕餉支度かな (北村淳子)
    よくもまあ聞かせますこと。お幸せですね。

  ・あさつき膾小鉢に宵の深みつつ (すずき巴里)
    私も雨上がりの浅葱を熊谷農園から摘んで来ましょう。今年はひょろひょろですが。

  ・落款の朱をしっかりと君子蘭 (有本惠美子)
    たしかに朱肉の彩に似ていますね。しっとりと。

  ・風光る飛天のごとき千切れ雲 (田伏博子)
    正面から4がつ四つに組んでご立派です。

  ・飽きもせず風と戯るスノードロップ (北村淳子)
    松雪草ですね。ほんとに魅力的。

〇4月なみはや句会について

    兼 題 : 「 筍 」(神田小夜子出題)
    出句数 : 5句(兼題1句含)
    出句締切: 4月14日(水)
    出句先 : 神田パソコン
    
    句会日 : 4月21日(水)午前 9:30〜
    句会場 : 大阪中之島中央公会堂 地下第4会議室