■日時: 令和7年3月16日(日)  ■句会場: インターネット句会  ■参加者: 18名

合点 作      品 作 者 選     者
6 レントゲン息つぎしたし老いの春 神田小夜子 創 香葉 青析 誠山 怜弥 如月   
4 熱心に眉唾話聞く余寒 田伏博子 遼  創  怜弥 美貴子  
4 春耕や祖父の名残る開墾碑 近藤 遼 〇美貴子 一美 隆 貞雄  
4 雛の目に武士の娘の気概かな まつのたく 遼  隆 香葉 小夜子  
4 探梅の日向日陰をずつと風 直箟青析 創 弘香 美貴子 博子  
4 石段に座らせられし雛の冷え 神田小夜子 一美  誠山 水貴  如月  
4 セロリ食む脳に刺激の音香り 内藤美貴子 〇晃典 水貴 靖舎 香葉  
3 古民家のドーナツ屋さん花ミモザ 内藤美貴子 〇怜弥 〇貞雄  創   
3 春の山舌舐りして火の奔る 田中一美 〇小夜子 晃典 誠山  
3 春昼やKOBANよりは駐在所 尾形誠山 〇如月 博子 たく  
3 健康寿命延ばす俳句や花ミモザ 田中貞雄 〇弘香 一美  博子  
3 貝寄風や海苔粗朶を掃き清めたり 田中貞雄 〇創  青析  香葉  
3 子も孫も去りゆるやかに春流る 巻山香葉 〇隆 靖舎 一美  
3 ほろ苦き旨味の余韻蕗のたう 田中一美 香葉  博子 靖舎  
3 風船の行方知らずや米騒ぎ 川南 隆 〇一美  誠山  小夜子   
2 歯の隙間楊枝貫通春一番 新田怜弥 誠山  如月  
2 予言などできさう指呼に初蝶来 直箟青析 〇誠山 一美  
2 菜の花や町工場より切削音 まつのたく 博子 美貴子  
2 野辺送り二つ続きて冬果てる 近藤 遼 水貴  靖舎  
2 箱揺れてオルゴール鳴る「ひなまつり」 巻山香葉 〇青析 晃典  
2 病棟の歩行器すいと春日かな 神田小夜子 美貴子  如月  
2 お出かけの春のショールは浅葱色 内藤美貴子 〇靖舎  貞雄  
2 冴え返る大注連縄の神楽殿 岩永靖舎 創  弘香  
2 桜守門前町の和菓子店 近藤 遼 怜弥  貞雄  
2 仁徳陵松の根方の斑雪 田伏博子 創 遼  
2 入れ替わる一人横綱浪花場所 尾形誠山 隆 小夜子  
2 角打ちを誘ふやうに夕永し 田中貞雄 青析 弘香  
2 トランプのやんやの署名山笑ふ 尾形誠山 水貴  隆  
2 山火事の起こりは爪に灯せし火 直箟青析 〇水貴 香葉  
2 雛飾る暇なきまま過ぐる日々 巻山香葉 誠山  貞雄  
2 眉を引く指に力や雪が降る 佐藤弘香 〇博子 美貴子  
2 煮凝りは贅沢の類戦前派 田中貞雄 一美  たく  
1 老い迫り抜いて行くなり田螺道 近藤 遼 創  
1 一日に何度も探す手袋め 新田怜弥 水貴  
1 百八の石段に座す雛あはれ 神田小夜子 如月  
1 寒戻るコートを脱げぬ待合室 如月 小夜子  
1 何時も来る春の目白に声かけて 佐藤弘香 博子  
1 藍甕の泡三寒四温かな 田伏博子 小夜子  
1 卒業生黒板アートに見送らる 尾形誠山 弘香  
1 車窓の雪飽かず眺める東京人 新田怜弥 晃典  
1 墓終ふとなり売約藪椿 直箟青析 〇たく  
1 山風が触れて一輪紅椿 相模 創 美貴子  
1 春寒し椿の赤き八幡宮 大坂晃典 遼   
1 残る鴨タッグボートに同行す 田中貞雄 怜弥  
1 山火事の地を這う力凝らしをり 佐藤弘香 たく    
1 忘れられし産着ハンガー山笑ふ 巻山香葉 怜弥  
1 梅林の真中に据うる炬燵かな 田伏博子 たく  
1 春富士を横切る機影音も無し 佐藤弘香 如月  
1 鬱金香チューリップのことだとは 新田怜弥 たく  
1 うららけし海渡るごと路面電車 まつのたく 怜弥    
1 梅落花宙からふわり雪は手に 水貴 青析   
1 鮭むすびリユツクに詰めて春行かむ 内藤美貴子 隆  
1 球春の新二刀流翔太郎 尾形誠山 〇香葉  
1 鎌倉の寺は膨らむ黄水仙 相模 創 水貴  
1 去りしあと嬰の残り香春深む 巻山香葉 〇遼  
1 戦争は遠くて近き松の花 佐藤弘香 小夜子  
1 短冊は姉の毛筆春の色 如月 晃典  

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