東北ブロック鍛錬会《東北》

  ■日時: 令和5年6月29日〜30日  ■句会場: 米沢市 伝国の杜  ■参加者: 29日句会 28名 30日句会 31名  ■吟行先: 米沢市 上杉神社・伝国の杜周辺  小野川温泉 

合点 作      品 作 者 選     者
210 第一回句会 29日 吟行地 上杉神社・伝国の杜周辺   
208 濠めぐる桜古木の青葉騒 佐藤弘香 主宰 つとむ ○七重 孝子 ○るり子 克美 次代 玲華  
207 武の謙信智の鷹山の像涼し 吉田克美 靖舎 ○恭子 七重 ○弘香 ○綾子 玲華 けい子  
206 夏草にかてものありと鷹山公 高梨真知子 ○つとむ 泰子 悠子 ○克美 加津 けい子  
206 藩公の正座にしづく青葉雨  渡部次代 主宰 つとむ 眞知 新之助 七重 ○禎子  
206 緑風の高き低きも草木塔 すずき巴里 稜 凉宇子 泰子 七重 克美 加津  
206 鷹山の涼しの極む指呼の先 すずき巴里 つとむ みち るり子 禎子 正代 真知子  
205 武士魂眠る白つめ草の丘 あだち禎子 悠子 みどりこ 次代 正代 けい子  
205 金色の黴を咲かせむ招魂碑 降幡加津 つとむ 弘香 るり子 ○正代 ○真知子  
205 平服の藩主の慈顔若葉風 金子つとむ 主宰 靖舎 孝子 悠子 るり子  
205 結葉の葉擦れ清しや鷹山像 伊藤訓子 つとむ 凉宇子 みどりこ 次代 綾子  
205 青梅雨の街は遺訓と共にあり 蔦七重 ○主宰 孝子 みち 次代 真知子  
204 雲置きて草木塔の新松子 平山孝子 るり子 弘香 加津 正代   
204 青つたや義をつらぬきし主従の像 渡部次代 凉宇子 孝子 七重 るり子  
204 草木塔引きずりしをり蜘蛛の糸 降幡加津 稜 俊子 みどりこ 玲華  
204 方言のすずしいひびき「おしようしな」 金子つとむ 主宰 稜 訓子 けい子  
204 十七の畏き決意木下闇 金子つとむ 主宰 ⚪︎眞知 次代 真知子   
204 米織のピアス買おうか手にアイス 斉藤るり子 俊子 香 恭子 泰子  
204 紅花を楯に粛粛鍛錬会 佐藤凉宇子 新之助 俊子 香 みち  
203 青苔や鷹山公の指呼の先 阿部綾子 主宰 香 弘香  
203 墓碑名のここも戦没蚯蚓出づ 阿部綾子 主宰 ⚪︎泰子 弘香  
203 青葉風いのちを祀る草木塔 渡部次代 ⚪︎靖舎 訓子 ⚪︎孝子  
203 新緑の社に毘龍の白き幟 金子つとむ 主宰 ⚪︎訓子 七重  
203 青芝の丘の音色や風と舞ひ 島津俊子 ⚪︎悠子 みどりこ 玲華  
203 蜥蜴出づ古木は残る御堂跡 蔦七重 ⚪︎新之助 禎子 真知子  
203 鳩群れへ跳ね回る子の夏帽子 上村泰子 俊子 眞知 恭子  
203 堀端の蓮の浮葉のまろび合ふ 吉水悠子 主宰 靖舎 弘香  
203 伝国の辞に見入る数多の夏帽子 吉水悠子 ⚪︎主宰 泰子 綾子  
203 緑陰の鷹山像や天地人 伊藤訓子 新之助 孝子 みどりこ  
202 鷹山のうこぎの垣根若葉風 あだち禎子 弘香 加津  
202 草木塔茎は杖なり藜かな 佐藤玲華 稜 ⚪︎次代  
202 老幹等濠に傾き草茂る 阿部綾子 禎子 真知子  
202 毘龍旗の風になびくや夏の鳩 阿部綾子 凉宇子 克美  
202 氏神へ実生のもみじ夏の杜 渡部次代 ⚪︎主宰 けい子  
202 夏帽子胸に遥拝上杉廟 佐藤正代 靖舎 香  
202 洛中の大路に集う夏衣 加藤けい子 みち 次代  
202 梅雨空や鷹山公のかてもの苑 加藤けい子 主宰 ⚪︎加津  
202 遠蛙山ふところの里あかり 加藤けい子 訓子 凉宇子  
202 梅雨の闇御廟にひとつ世子の墓碑 高梨真知子 眞知 けい子  
202 夏至生まれ吾子は陽気な母となり 高梨真知子 泰子 正代  
202 悠悠と鯉泳ぎたり伯爵邸 あだち禎子 主宰 恭子  
202 梅雨晴れや書体晴れ晴れ千字文 吉田克美 みち 綾子  
202 社を清む箒の音や青葉光 佐藤弘香 ⚪︎俊子 ⚪︎玲華  
202 ただ涼し伝国の杜能舞台 すずき巴里 靖舎 ⚪︎みち  
202 上杉の声なき声や沙羅の花 佐藤凉宇子 香 るり子  
202 老鶯やどんと構へし草木塔 佐藤凉宇子 主宰 加津  
202 オカリナの伝国の杜包み込む  磯部香 俊子 恭子  
202 沙羅の花ひとつひとつのつどいの輪 磯部香 眞知 正代  
202 夏の霧人の和すこと難しき 長屋新之助 禎子 真知子  
202 鷹山公の家訓沁みゐる「なせば成る」 岩永靖舎 みどりこ 綾子  
202 境内の夏のタンポポ句座祝う 二丸中眞知 悠子 玲華  
202 ゆっくりと緑陰に入る車椅子 島津俊子 眞知 訓子  
202 人の声緋鯉の顔と堀の波 横山みち 眞知 克美  
202 万緑や草木塔に佇みて 横山みち 香 訓子  
202 風揺らす蓮の丸葉の水の玉 佐藤弘香 俊子 ⚪︎みどりこ  
201 噴水の飛沫に神の光かな 斉藤るり子 新之助  
201 緑なす伝国の杜空の青 斉藤るり子 訓子  
201 城跡の堀ぬったりと金魚売り 上村泰子 ⚪︎稜  
201 緑陰の伊藤忠太の杜を行く 上村泰子 みち  
201 おしようしなべに花庵の訛り声 吉水悠子 主宰  
201 噴水や母校跡地の松岬公園 安達恭子 克美  
201 八十路なり五加木摘みつみなせば成る 安達恭子 ⚪︎けい子  
201 上杉領めぐり氷菓に癒さるる 佐藤弘香 主宰  
201 蟻のぼる天地人像二人像 降幡加津 克美  
201 鷹山の偉大な遺訓梅雨の空 佐藤玲華 悠子  
201 万緑や平服粧ひ鷹山公 佐藤玲華 孝子  
201 落下した花で気がつく夏椿 あだち禎子 泰子  
201 さくらんぼ切手三枚貼り足して 佐藤正代 稜  
201 青田風原方衆の屋敷跡 加藤けい子 七重  
201 鎮もれし上杉御廟夏木立 加藤けい子 主宰  
201 雨の粒葉の上呑み込む雨蛙 高梨真知子 新之助   
201 万緑や米沢盆地豊かなり 安達恭子 綾子  
201 境内の子の指先や蓮二つ 島津俊子 禎子  
201 えご散るか宝物殿の白刃に 蔦七重 主宰  
201 伯爵邸へ修学旅行日焼けして すずき巴里 恭子  
201 此処にありし山彦学校蕎麦の花 半田稜 ⚪︎香  
201 心根は出羽の山に梅雨青空 半田稜 ⚪︎凉宇子  
201 風鈴を千ほど吊るし絵馬とせむ 半田稜 恭子  
201 木摺臼置ゐて蕎麦屋の濃紫陽花 半田稜 つとむ  
201 芥片寄りて睡蓮の白さかな 佐藤凉宇子 稜  
201 鷹山像背を流れゆく松落葉 磯部香 加津  
201 緑濃き森にたたずむ強き意志 長屋新之助 玲華  
201 沙羅双樹上杉家訓十六条 伊藤訓子 主宰  
201 夏空へ毘沙門天の旗印 伊藤訓子 主宰   
201 謙信の十六ヶ条や沙羅の花 平山孝子 悠子  
201 どくだみや春日の杢の白十字 平山孝子 正代  
201 睡蓮や鯉むらがりて太鼓橋 平山孝子 凉宇子  
201 万緑に家訓際立つ十六ヶ条 岩永靖舎 綾子  
201 東北の緑飛び込む車窓から 岩永靖舎 禎子   
201 民の父母鷹山誓う空は夏 小川みどりこ 新之助  
201 梅雨深む藩祖のおわす城址かな 蔦七重 靖舎  
110 第二回句会 30日 小野川温泉周辺  
108 川ごうごう下駄カラコロと蛍の夜 斉藤るり子 主宰 ⚪︎隆 ⚪︎恭子 訓子 克美 加津 玲華 ⚪︎けい子  
107 ほうたると同じ瀬音を聞く夜かな 金子つとむ ⚪︎主宰 稜 孝子 みち るり子 玲華 けい子  
106 まどろみて蛍の明かり夢の中 岩永靖舎 主宰 俊子 眞知 香 加津 けい子  
106 明日在るを蛍の宿に契り合ふ すずき巴里 稜 凉宇子 眞知 みち 弘香 真知子  
105 梅雨の宿瀬音耳なり消しにけり 加藤けい子 ⚪︎稜 靖舎 俊子 孝子 綾子  
105 朝涼や参拝終えし下駄の音 渡部次代 ⚪︎主宰 凉宇子 七重 るり子 禎子  
105 手放しの川面連れ添ふ恋螢 吉田克美 凉宇子 新之助 ⚪︎友美 悠子 禎子  
105 手に包む蛍の生命いとほしむ 佐藤弘香 つとむ 隆 悠子 次代 正代  
105 草むらの蛍の逢瀬見守りぬ 斉藤るり子 つとむ 悠子 孝子 弘香 真知子  
105 胎内に居るやう鬼面川涼し 斉藤るり子 ⚪︎凉宇子 ⚪︎七重 弘香 次代 禎子  
105 緑なす小野川渓谷霧の中 岩永靖舎 稜 新之助 孝子 訓子 綾子  
105 山形のナンバープレートさくらんぼ 櫻井友美 主宰 ⚪︎靖舎 新之助 恭子 七重  
105 たましひを闇に吸はれし初蛍 佐藤凉宇子 泰子 七重 みち 加津 けい子  
104 身の光言の葉に替え蛍舞う 高梨真知子 ⚪︎俊子 ⚪︎香 ⚪︎みち 正代  
104 蛍見しぬばたまの夜を深睡り 金子つとむ 稜 七重 次代 ⚪︎禎子  
104 川風や大黒天の若楓 磯部香 つとむ 七重 訓子 弘香  
104 鬼面川温泉の香あふるる蛍の夜 伊藤訓子 泰子 恭子 孝子 ⚪︎克美  
104 どの木々も自信に満ちて緑濃し 島津俊子 主宰 泰子 みち 正代  
104 小野川のせせらぎ絶えず終夜 岩永靖舎 主宰 俊子 ⚪︎孝子 克美  
103 下駄はいて蛍の恋を見に行かん 金子つとむ 主宰 綾子 正代  
103 鬼面川辿りて出合ふ初蛍 渡部次代 つとむ ⚪︎悠子 ⚪︎綾子  
103 神杉の天空に伸ぶ夏至の雨 阿部綾子 靖舎 孝子 ⚪︎弘香  
103 名前しか知らぬ同志の夏句会 あだち禎子 俊子 泰子 真知子  
103 蛍飛ぶあの日選ばぬ道の辻 佐藤正代 るり子 次代 ⚪︎真知子  
103 白エプロン花のようだネ蛍の夜 佐藤正代 友美 ⚪︎詩子 けい子  
103 暗闇に一点の光蛍かな 伊藤訓子 隆 悠子 ⚪︎訓子  
103 蛍舞ふ歓喜のこゑをあげにけり 伊藤訓子 恭子 詩子 綾子   
103 湯の町の川音涼し顔涼し 横山みち 凉宇子 眞知 るり子  
103 みちのくの歌人俳人夏の雲 すずき巴里 友美 隆 詩子  
103 蛍とべ闇夜照らせよろんどの日 川南隆 ⚪︎眞知 みち みどりこ  
103 相聞の月と思はば蛍出で 半田稜 主宰 凉宇子 七重  
103 雨模様ゆっくり煙る夏の山 磯部香 ⚪︎主宰 みどりこ 弘香  
103 橋朱き濠の緑は幾重にも 蔦七重 香 るり子 禎子  
103 折紙であじさい咲いてデイサービス 安達恭子 友美 詩子 けい子  
102 梅雨月や高木乱舞の群れ 吉田克美 ⚪︎泰子 ⚪︎みどりこ    
102 二人して行くのがよろし蛍狩 金子つとむ 綾子 玲華  
102 師を慕ふ句友の笑顔麦酒酌む 渡部次代 隆 悠子   
102 蛍見のあいさつ交はす小学生 佐藤玲華 主宰 泰子   
102 青鷺も白鷺も立ち青田道 佐藤正代 ⚪︎主宰 香   
102 夢はるか小町の里の姫ほたる 加藤けい子 靖舎 ⚪︎加津  
102 蛍闇見おろしている宿明り 加藤けい子 眞知 克美  
102 未草伯爵邸の池灯す 高梨真知子 主宰 弘香  
102 蓮青葉今に賢君生きる街 蔦七重 ⚪︎つとむ 俊子   
102 またひとつポツンと光宵蛍 長屋新之助 友美 詩子  
102 宴会やきゅうり浅漬盛り上がる 長屋新之助 主宰 友美  
102 笹粽身体髪膚諭さるる すずき巴里 稜 ⚪︎次代  
102 でで虫よ角はええから勇気をば 川南隆 正代 真知子  
102 橋向こうより迎へ蛍の確かな火 半田稜 ⚪︎主宰 玲華  
102 すれ違ふ子らにこにこと梅雨月下 佐藤凉宇子 泰子 みどりこ  
102 小野川の蛍の温み手から手へ 佐藤凉宇子 香 訓子  
102 下駄鳴らし蛍見物水の音 二丸中眞知 訓子 詩子  
102 満腹やそぞろ歩きの蛍狩り 平山孝子 恭子 加津  
102 蛍や信号出して求愛か 長屋新之助 恭子 加津  
101 蛍見る人・人・人で大賑い 降幡加津 詩子  
101 ほうたるが川の光に見え隠れ 降幡加津 克美  
101 供養塔草木と鯉とほうたると 金子つとむ 綾子  
101 修学旅行蛍見嬉嬉と中学生  吉田克美  ⚪︎玲華  
101 蛍夜の安眠お礼大黒天 吉田克美  新之助  
101 せせらぎや蛍使用の灯の点り 吉田克美  真知子  
101 鬼面川水音激しき白紫陽花 佐藤弘香 禎子  
101 蛍狩りラジュウム玉子を家苞に 佐藤弘香 稜  
101 鬼面川の浴衣の逢瀬偲ぶかな 吉水悠子 加津  
101 米沢牛恩人の碑や夏の雨 上村泰子 靖舎  
101 月も出てピカッと光る蛍火や 降幡加津 克美  
101 有明の夢か露台の小町見ゆ 渡部次代 ⚪︎新之助  
101 青葉騒遠路の句友へ鯉集む 渡部次代 玲華  
101 空蝉や古希の小町の念いとは 高梨真知子 みどりこ  
101 米の沢なれど真夏も麺自慢 高梨真知子 みどりこ  
101 大黒天打出の小槌なせばなる 加藤けい子 つとむ  
101 山すその蛍の里の源平戦 加藤けい子 凉宇子  
101 ポッと光りスーッと流れる蛍の光 あだち禎子 友美  
101 我一番葉先で主張す行々子 あだち禎子 眞知  
101 看板の筆堂々と集ふ夏 佐藤玲華 主宰  
101 門前の澄める流れ蕗茂る 阿部綾子 新之助  
101 蛍狩り句友と組みて闇を追ふ 阿部綾子 恭子  
101 ワグネルの進攻撤退立葵 佐藤正代 靖舎  
101 山雀と今日の出来事雨後の森 上村泰子 正代  
101 バス旅の旧交誓う立葵 磯部香 靖舎  
101 大黒天涼し郷土料理の朝ごはん 斉藤るり子 禎子  
101 政宗の産声かすか夏の空 二丸中眞知 るり子  
101 緑陰や城塁は古り根のあらわ 蔦七重 主宰  
101 米沢牛を口に残して初蛍 佐藤凉宇子 玲華  
101 蛍点滅川音の余所よそし 佐藤凉宇子 みち  
101 ほうたるの高みに流る仔細かな 半田稜 次代    
101 川音は梅雨の嵩なり明易し 半田稜 ⚪︎るり子    
101 尺蠖の全身かけて何処さゆく 川南隆 けい子   
101 夏草やボールも骨も抱き止む 川南隆 ⚪︎正代    
101 下駄音のいざ蛍を見にゆかむ すずき巴里 つとむ   
101 日は落ちて小野川沿いへ蛍狩り 平山孝子 詩子  
101 梅雨の雨雨とて鯉は鯉らしく 小川みどりこ 次代  
101 川音の大きくなりぬ夕螢 磯部香 ⚪︎主宰  
101 朝焼に大黒天も笑顔満つ 長屋新之助 克美  
101 せせらぎの音の流れや蛍とぶ 平山孝子 訓子  
101 おもの川闇に流るる恋蛍  伊藤訓子 新之助  
101 ひいふうみい蛍火追うて橋の上 伊藤訓子 隆  
101 さくらんぼ宝石ふたつみつけたよ 櫻井詩子 みどりこ  
101 つゆの音かさをさしつつさんぽだよ 櫻井詩子 香  
101 青時雨伝国の杜輝きて 安達恭子 隆  
101 緑さす対岸まな差す大黒天 岩永靖舎 香  
101 蛍火の闇に迷ひてまた失せぬ 岩永靖舎 俊子  
101 ほうたるこい汝の掌に吾の胸に すずき巴里 悠子   

200番代  上杉神社・伝国の杜周辺    100番代  小野川温泉周辺