■日時: 平成29年11月9日(木)  ■句会場: 流山市東部公民館  ■兼題: 由  ■参加者: 15名

合点 作      品 作 者 選     者
9 労ひの言葉小春の日に光る 川上久美 貞雄 美智子 寿夫 鷹乃 ひろし ミミ 節子 ○欣也 ○むつみ 
7 木の実降る耳から覚める朝かな 入江節子 寿夫 久美 ひろし ミミ 青史 欣也 むつみ   
5 ふくらすずめふくらつくろふせはしなさ 山青史 ○貞雄 ○美智子 寿夫 久美 むつみ 
5 鴨群るるところ暮色の定まりぬ 小泉欣也 貞雄 美智子 ○寿夫 久美 むつみ    
5 冬桜由由しきことを削ぎ落す 入江節子 貞雄 美智子 〇久美 ひろし 欣也  
4 仮名文字の白鷺がゆく今朝の冬 あかさか鷹乃 美智子 ○寿夫 節子 青史  
4 友の訃を煙と語り落葉焚く 石田かし子 ○美智子 寿夫 ○ひろし ○ミミ  
3 凩や自由の女神像揺らぐ 佐藤弘香 貞雄 秀子 ひろし   
3 舞茸の他言無用の由由しさよ 鳥居美智子 寿夫 万里 むつみ 
3 耕しを捨てし畑の桐一葉 石川寿夫 ○鷹乃 秀子 青史   
3 言訳の七割は嘘神無月 山青史 万里 ひろし 欣也   
3 辛抱の果ての風貌榠樝の実 田中貞雄 美智子 鷹乃 久美    
3 フクシマの消えぬ哀しみ冬北斗 石川寿夫 鷹乃 万里 ミミ  
3 山の子でありし日の夢山粧う 古俣万里 ○貞雄 久美 秀子  
3 物置に爬虫類ゐる小春かな 山青史 美智子 ○秀子 欣也  
3 綿虫や白磁青磁の有田窯 小泉欣也 鷹乃 ○節子 むつみ   
2 残る虫残余の時間あれやこれ 鈴木幸江 ○万里 ミミ  
2 戦否定の村社の由緒秋の雲 本島むつみ 鷹乃 久美  
2 寄席帰り余韻ひたひた冬の月 川上久美 美智子 秀子  
2 自由奔放風は刈田を喜べり 川上久美 寿夫 青史  
2 洗濯機底に団栗一つ落つ 入江節子 秀子 青史  
2 空澄みてヒマラヤ杉の冬初め 鈴木幸江 ○美智子 寿夫  
2 初鴨の泳ぐ道筋沼光る 覚本秀子 美智子 むつみ   
2 錦木や滅び美学の憂国忌 上原ひろし 寿夫 秀子  
2 由緒古り菊百態の深大寺 小泉欣也 鷹乃 むつみ 
2 七五三太き楷書の由緒書 あかさか鷹乃 青史 欣也     
2 過疎村の秋草深し廃トンネル 佐藤弘香 青史 欣也     
2 カセットの昭和のロック枯れすすき 入江節子 万里 ミミ     
2 草の実や自由に飛んで野の広し 古俣万里 久美 ひろし   
2 竹林の灯りと揺るる烏瓜 鈴木幸江 美智子 ひろし     
2 直売所新藁の束五つ六つ あかさか鷹乃 ミミ 青史   
2 曲家の由緒を包む小春風 石川寿夫 節子 欣也  
2 無患子を殻ごと磨く月命日 あかさか鷹乃 貞雄 美智子  
2 理由もなくこころ沈む日初しぐれ 山青史 貞雄 万里  
1 花芒甘えるように項垂れぬ 覚本秀子 美智子   
1 秋天に解き放したき舫綱 田中貞雄 美智子  
1 凩を躱して檳榔樹並木 田中貞雄 美智子   
1 姫沙参秋の山路の飾縁 本島むつみ 美智子  
1 屈原の汨羅の淵や澤桔梗 上原ひろし ○美智子  
1 銀杏落つ構へ稚き丹の仁王 本島むつみ 秀子     
1 飼ひ猫の狩の目をする冬の蝿 佐藤弘香 節子  
1 初山茶花朝の光を集めをり 本島むつみ 寿夫  
1 魚釣りに泳ぐシルバー運動会 石田かし子 寿夫  
1 木の葉髪たけなはとなる秋燕忌 鳥居美智子 貞雄  
1 乱れ萩打ち明けられぬ過去のあり 上原ひろし 万里   
1 妻の喪を託す一葉神の留守 鳥居美智子 節子  
1 由緒書伝える糸や秋法事 覚本秀子 節子  
1 物忘れ同志のつどう忘年会 石田かし子 貞雄  
1 林檎狩アダムとイヴは出合ひけり 佐藤弘香 美智子  

平成29年11月:講評  
                                           
田中 貞雄 選

特選 「ふくらずずめふくらつくろふせわしなさ」(山青史)
     最近、各地で雀の減少が報じられているが、寒さ対策のため丸くなって羽を震わせている光景は冬の風物詩である。そんな可愛らしい雀を、即物的(主観を交えないで)に表現したところに惹かれた。

特選 「山の子でありし日の夢山粧う」(古俣万里)
     秋の山が紅葉によって色付くと、ふるさとの山で遊びながら、たわいない夢を育んでいた子どもの頃を思い出すとの句意。懐かしい童謡「故郷」を口ずさみたくなる句



鳥居 美智子 選

特選 「ふくらずずめふくらつくろふせわしなさ」(山青史)
     全部平仮名にしたことで冬の雀の愛らしさが伝わって来ます。じっとしていられないほど寒いのでしょう。

特選 「友の訃を煙と語り落葉焚く」(石田かし子)
     私も大事な友達を何人も見送りました。煙が目にしみるのでしょう。形あるものが灰になって行くのを目の当たりにして心ゆくまで涙する作者を思ってもらい泣きしました。

特選 「屈原の汨羅の淵や澤桔梗」(上原ひろし)
     小さい頃屈原の話を聞いてリヤ王みたいと思いました。屈原のテレホンカードを持ち歩いて叱られたのを思い出しました。

特選 「空澄みてヒマラヤ杉の冬初め」(鈴木幸江)
     ヒマラヤ杉の細い葉が澄んだ空の磁気に吸い上げられそう。夢の舞台を見るおもいがします。


次回:平成29年12月14日(木)

兼題:「 果 」

句会時間変更:時間厳守でお願いします。
        出句締切 13時15分    句会終了 16時30分