■日時: 令和2年10月8日(木)  ■句会場: メール・FAX・郵便利用  ■兼題: 素  ■参加者: 15名

合点 作      品 作 者 選     者
18 山かげの十戸の黙や柿灯る 小泉欣也 貞雄 美智子 寿夫 いさむ 久美 節子 青史 みつ  
18 秋桜自在に風を去なしけり 小泉欣也 美智子 寿夫 いさむ 久美 節子 青史 かつひろ みつ  
15 今日の栞南京黄櫨の初もみぢ 鳥居美智子 貞雄 久美 むつみ 〇みつ 鷹乃  
14 雑談の途切れを埋める佳き新酒 いさむ 貞雄 寿夫 枝美子 かつひろ  
14 風捉へメトロノームの秋桜 石川寿夫 美智子 欣也 青史  かつひろ  
14 ドアノブに仁王の如く枯蟷螂 鈴木幸江 美智子 寿夫 青史 〇かつひろ  
14 おさな児の後へ前へ秋の蝶 鈴木幸江 寿夫 枝美子 節子 かつひろ  
13 筑波嶺へ夕日かたむく豆叩き 小泉欣也 節子 みつ 鷹乃  
13 身構へてなほ秋の蚊を打ち損ず 山青史 美智子 いさむ  みつ  
13 宵月に光る稜線露天風呂 入江かつひろ 〇美智子 寿夫 むつみ  
13 重陽やロボット相手の二人酒 鈴木幸江 欣也  節子  鷹乃  
13 木洩れ日の斑に惑ふ秋の蛇 金田けいし 美智子  欣也  青史  
13 いわし雲遠富士のせて新幹線 金田けいし 貞雄 寿夫 いさむ  
13 隠れ住む遊び十月桜咲く あかさか鷹乃 〇久美 むつみ 〇節子  
13 橋脚は釣瓶落しに重くなり いさむ 寿夫  久美 かつひろ  
13 愛鳥の羽根を栞に灯火親し 山青史 〇欣也 枝美子 みつ  
12 稔田や間借りするかに並ぶ家 入江節子 貞雄  いさむ  
12 カーテンふわり満月のぞき来る 入江節子 寿夫  枝美子  
12 葛嵐ときをり花を垣間見せ 川上久美 貞雄  〇美智子  
12 闇捉へ転調のなき無我の虫 石川寿夫 枝美子  〇むつみ  
12 廃線路ねぎらふ秋の麒麟草 田中貞雄 〇寿夫  欣也  
12 爆裂の力を内に柘榴熟る 本島むつみ 〇いさむ  〇青史  
12 更待月社殿の鴟尾を跨ぎおり あかさか鷹乃 美智子  青史  
11 雨も風も戻りがつをの賑はひに 鳥居美智子 貞雄  
11 山峡へ鋭き月の光かな 本島むつみ 〇枝美子  
11 コロナ禍の浮世を石榴口を割る 田中貞雄 久美  
11 後の月ドアへドント・ディスターブ 山青史 鷹乃  
11 亡き友の聞き分け上手虫の声 金田けいし 〇美智子  
11 稲雀群れのかたちと個の顔と 入江節子 みつ  
11 余生をば素心で生きる秋の虹 いさむ 枝美子  
11 月影やてっぺんの柿ぽつねんと 石川枝美子 鷹乃  
7 「兼題句」朝寒や素描のごとき峡の村 小泉欣也 〇寿夫 〇いさむ 久美 〇節子 かつひろ みつ 鷹乃   
5 「兼題句」爽やかに素面摺り足能稽古 金田けいし 美智子 ○欣也 〇むつみ 節子 〇青史  
4 「兼題句」空手術秋気突きゆく素手素足 石川寿夫 貞雄 美智子 欣也 むつみ   
4 「兼題句」素風かな遠見の渚弧を深む 田中貞雄 欣也 いさむ むつみ 〇かつひろ   
2 「兼題句」素風かな正しき人の侘しさに 本島むつみ 久美  鷹乃  
2 「兼題句」秋時雨胃の腑ぬくめの煮素麺 鈴木幸江 〇貞雄  〇美智子  
1 「兼題句」秋の虹素性明かせぬ恋をして 山青史 むつみ   
1 「兼題句」青空や雲押しのけて素秋かな 石川枝美子 寿夫   
1 「兼題句」素人で結構厄日のにぎり飯 鳥居美智子 鷹乃  
1 「兼題句」何告げむ素早く消ゆる秋の虹 川上久美 枝美子   

令和2年10月  つげ句会 選句評

☆田中貞雄・特選句評
◆「兼題句」秋時雨胃の腑ぬくめの煮素麺(鈴木幸江)
  夏は、エネルギー補給に冷やした素麺を食する。素麺を温めた食品が煮麺であるが、煮素麺は、兼題「素」の詞を巧みに織り込んだところに、兼題句特有の即興性と機知を感じた。

◆佳作 稔田や間借りするかに並ぶ家(入江節子)  山かげの十戸の黙や柿灯る(小泉欣也)
   「稔田」の句の黄金色に垂れ下がった稲穂田を囲むように点在する家や、「山かげ」の句の「晩秋の里に柿の実ほど似合うものはない」との言葉を思い出しながら、それぞれの日本の原風景ような句に惹かれた。

☆鳥居美智子・特選句評
◆亡き友の聞き分け上手虫の声(金田けいし)
  亡き友は虫の聞き分けが上手だった、とだけ言って、その友を失った自分の取り残されたわびしさをより深く感じているのを、私達にもうったえています。

◆宵月に光る稜線露天風呂(入江かつひろ)
  月と地球を光がつないでいる、その光を受けて山々の稜線が輝いている、更にその景を眺めている露天風呂の旅人。風呂の湯もキラキラ楽しそうですね。

◆葛嵐ときをり花を垣間見せ(川上久美)
  葛の花はかすかな香気を漂わせて呉れます。でも葉にかくれてなかなか見つかりません。そう思って見上げている旅人に垣間見せて呉れる嵐。

◆「兼題句」秋時雨胃の腑ぬくめの煮素麺(鈴木幸江)
  しみじみと秋の冷えが身に入む季節。ぬくいもののやさしさが身にしむ季節になりました。つい半月前には冷素麺だったのに。

☆石川寿夫・特選句評
◆廃線路ねぎらふ秋の麒麟草(田中貞雄)
  交通手段が車中心となり、地方の鉄道は廃線が相次ぎ、現在も続いている。秋の麒麟草の頭花がそよかぜに吹かれて、錆びた鉄路をなぐさめている。過疎の里の寂しい秋。

◆「兼題句」朝寒や素描のごとき峡の村(小泉欣也)
  俗世間とかけ離れた山峡の里。コロナ禍も縁のないと思われる閑かなたたずまい。一幅の墨絵を観る想い。


次 回 : 令和2年11月12日(木)12時〜16時
句 会 : 通常句会
句会場 : 流山松ヶ丘自治会館 流山市松ケ丘2−330−95
      電話 04−7146−1525
出 句 : 当季雑詠 自由題 3句 および  兼題句 1句
欠席投句締切:11月10日(火)必着  厳守
       封書 短冊・出句控・出句料千円を同封
出句先 : 🏣270-1166 我孫子市我孫子4−37−10 川上久美  
      🏣270-1145 我孫子市高野山97−26 あかさか鷹乃
後選依頼 :11月12日(木)当日に、メール、FAXにて。
選句締切 :到着後、3日以内に、メール又はFAXで、返信のこと。
FAX :04−7182−8730 
メール:s-takano@fg7.so-net.ne.jp
兼  題 : 「  落  」

特  記 : HP上の句会報は、句会後1ヶ月のみ兼題句に「兼題句」を付す。
       自由題句の合点は二桁表示、翌月更新時に平常表記に訂正。