■日時: 平成31年1月10日(木)  ■句会場: 流山市東部公民館  ■兼題: 久  ■参加者: 14名

合点 作      品 作 者 選     者
16 松過ぎやもう一度見る外れ籤 小泉欣也 貞雄 ひろし 久美 むつみ 孝子 青史  
15 ふくらはぎつる初夢の真只中 入江節子 美智子 いさむ 〇久美 むつみ 孝子  
15 まだ素顔知らぬ主治医の大マスク 小泉欣也 貞雄 〇美智子 いさむ 久美 孝子  
15 切り火より起す刀匠初仕事 上原ひろし 貞雄 美智子 寿夫 欣也 青史  
14 天上のベルカントなり冬銀河 山本孝子 美智子 〇鷹乃 〇欣也 〇むつみ  
14 肩の上の鸚哥と賀詞を交しけり 山青史 美智子 鷹乃 むつみ 〇孝子  
14 登り坂競り合う走者雪催 鈴木幸江 寿夫 ひろし 節子 青史  
13 はしきやし紅の極みの冬珊瑚 上原ひろし 貞雄  美智子  欣也  
13 チャルメラの笛平成の年惜しむ 田中貞雄 いさむ  ひろし  久美  
13 真南に半月の浮く初山河 あかさか鷹乃 貞雄  美智子  久美  
13 縫初の手足丈夫にミシン踏む 佐藤弘香 寿夫  ひろし  〇青史  
13 膳揃う妻に深々御慶かな いさむ 〇ひろし  欣也  鷹乃  
13 久々の句敵嬉し初電話 いさむ 美智子 〇ひろし  欣也  
13 枯木山地にさんさんと陽の雫 本島むつみ 寿夫  鷹乃  孝子  
12 葉牡丹の朝日放さぬ襞の縒り 石川寿夫 久美  欣也  
12 恙なき今日といふ日を日向ぼこ 川上久美 青史  鷹乃  
12 表札を替ふ大安の大晦日 小泉欣也 〇貞雄  〇ひろし  
12 冬うらら日をにぎにぎの乳母車 石川寿夫 美智子  〇節子  
12 あらまあと改札口の御慶かな 山青史 寿夫  〇いさむ  
12 元朝の静寂語らふ雀かな 佐藤弘香 〇寿夫  むつみ  
12 初夢に見たあのことは口に鍵 山青史 いさむ  〇ひろし  
11 年表の続きをつづる初日記 入江節子 欣也  
11 歌声喫茶満艦飾の鏡餅 鳥居美智子 寿夫  
11 年明くるすでに台風第一号 鈴木幸江 青史  
11 煤払目立つ処だけ拾い拭き 鈴木幸江 青史  
11 冠木門の風情弥増す松飾 川上久美 貞雄  
11 富士の付く坂は輝き大旦 山本孝子 美智子  
11 七日後もお屠蘇料理の捌き役 田中貞雄 寿夫  
11 鎌鼬負けず嫌ひのコミュニスト 上原ひろし 美智子  
11 雪まみれ白壊しては白築く 入江節子 ひろし  
11 憩室の五つや六つはお年玉 鳥居美智子 孝子  
11 鉾杉の影を砦の鴨の陣 石川寿夫 〇美智子  
11 誰も行く道なり冬天に祈る 川上久美 鷹乃  
11 チカチカと光る枯れ穂に残る絮 本島むつみ 節子  
11 億劫な冬の外来日短か 山本孝子 欣也  
6 「兼題句」悠久の刻の区切りを除夜の鐘 川上久美 〇美智子 寿夫 〇いさむ 〇欣也 鷹乃        〇節子  
6 「兼題句」冬銀河戦火なき世を永久(とこしえ)に 石川寿夫 貞雄 美智子 いさむ 〇久美 〇むつみ       節子  
5 「兼題句」やはらかき手指の淑気久遠仏 佐藤弘香 貞雄 〇美智子 寿夫 むつみ 節子  
5 「兼題句」新雪を久保田一本提げて来る あかさか鷹乃 〇貞雄 美智子 いさむ むつみ 〇青史  
2 「兼題句」 凍蝶の久遠の二枚扇かな 鳥居美智子 〇寿夫  節子  
2 「兼題句」久保君にばつたり遇うて牡丹鍋 山青史 〇孝子  節子  
1 「兼題句」この平和恒久ならん初御空 入江節子 久美  
1 「兼題句」揺るぎなかりし裸木の持久力 田中貞雄 〇鷹乃  

平成31年1月 つげ句会・特選句講評  
                                         
田 中 貞 雄 選
 「表札を替ふ大安の大晦日」(小泉欣也)
あたらしい年を迎えるにあたって、表札の形状、デザインの詮索はさておき、古くなった表札を、
縁起の良いと言われる大安の日に替えたのであろう。「大安の大晦日」と詠まれて手帖の暦を確認したほど で、日常生活のゆとりと作句に取り組む心配りを感じた。
     
 兼題句特選
  「新雪を久保田一本提げて来る」(あかさか鷹乃)
   「久保田一本」で、日本酒の代表銘柄で、正月に嗜んでいる「久保田万寿」と 確信した。この酒については、晩年の元編集長と長時間にわたり酌み交わした想い出と、「悠久」「久闊」「久々」その他季節によっては「久女忌」等が浮かぶ兼題であるが、酒の銘柄を詠み込んだことに恐れ入った。




鳥 居 美 智 子 選
 「鉾杉の影を砦の鴨の陣」(石川寿夫)
   人間から見れば儚いものの象徴に過ぎない影。その影を砦と頼る鴨の一家。胸が痛くなるような健気さに感動しました。

 「まだ素顔知らぬ主治医の大マスク」(小泉欣也)
   頼もしいような、ちょっと怖いような、やっぱり威厳に満ちているのでしょう。もしかしてマスクを外すと童顔だったり。

 「切り火より起す刀匠初仕事」(上原ひろし)
  小さい頃、皆小さな刀を一振りずつ作ってもらいました。姉や兄は紫檀か黒檀に象牙の模様があるのに私だけ白鞘でとても不満でした。でも非常に厳かで父に文句を言えなかったのが口惜かったのを覚えています。

 兼題句特選
  「悠久の刻の区切りを除夜の鐘」(川上久美)
    全く脱帽です。格調と言い、発想といいお手上げです。お手本にします。

  「やはらかき手指の淑気久遠仏」(佐藤弘香)
    思わず触ってしまいそうに優しい指なのにおごそかで淑気に満ちているお姿。いろいろ釈迦如来を想像したり、写真集を開いたりして追体験をしたくなりました。



次  回 : 平成31年2月14日 (木)


兼  題 : 「 頭 」

特  記 : 句会報については、特選句を兼題からも選ぶこととしておりますので、
       見易さを考慮して、便宜上、句会後の一ヶ月間のみ、以下のように致します。

        ^貳牟腓蓮合点を二ケタ表示します。
        兼題句は、作品の前に「兼題句」と付けます。
        次の句会の直前に、,よび△鯆正し、
         ろんどHP上の「検索」に支障の内容にいたします。