■日時: 平成30年9月13日(木)  ■句会場: 流山市東部公民館  ■兼題: 交  ■参加者: 16名

合点 作      品 作 者 選     者
6 揺られつつ形(なり)整ふる青瓢 川上久美 美智子 〇寿夫  いさむ  節子   青史  孝子 
6 堰の漉す水の調べや秋高し 石川寿夫 貞雄  美智子 欣也  ひろし  〇久美  鷹乃   
5 裸電球一個の楽屋村芝居 山青史 美智子  いさむ  ひろし  節子  久美  
5 雨空や香り重たき葛の花 本島むつみ 美智子  いさむ  鷹乃  ひろし  久美  
5 末生りの苦瓜好きに揺らしおく 川上久美 〇美智子  寿夫  〇いさむ  青史  孝子 
5 思草結界域を司る 田中貞雄 美智子  寿夫  ひろし  青史  久美  
5 灯籠を流し流れに付いて行く 佐藤弘香 美智子  節子  青史  久美  むつみ  
4 交番の裏の畑や秋茄子 入江節子 美智子  鷹乃  久美  むつみ 
4 そよぐ藻に銀鱗交はす水の秋 石川寿夫 美智子  〇欣也  鷹乃  節子  
4 自販機の孤独なあかり秋の夜 石田かし子 貞雄  〇美智子  寿夫  青史  
4 風の盆目交ぜうれしや笠の内 山青史 貞雄  鷹乃  ひろし  久美   
3 ただれたる地表を舐むる盆の月 あかさか鷹乃 寿夫  欣也  孝子  
3 隊列の掛け声赤とんぼと交差 入江節子 貞雄  むつみ  孝子 
3 玉杯に菊一片の交歓会 いさむ 欣也  〇ひろし  節子  
3 新蕎麦の粉を交ぜる手の丸く円く 鈴木幸江 美智子  寿夫  いさむ  
3 関八州筑波を据ゑて秋闌くる 石川寿夫 〇美智子  いさむ  久美  
3 秋蚕飼ふ土間にひとつの灯を入れて 小泉欣也 貞雄  ひろし  むつみ  
3 鰯雲交番只今巡回中 川上久美 欣也  ひろし  青史  
3 港江の狭霧吹かれて片寄りぬ 鳥居美智子 欣也  むつみ  〇孝子  
3 水を汲む声なきなごみ秋彼岸 石田かし子 寿夫  欣也  孝子  
2 湯上りの秋風入れるゆるき帯 石田かし子 いさむ  節子  
2 曼珠沙華畦が小字の交差点 田中貞雄 〇美智子  ひろし  
2 絵手紙の碧コスモスのファンタジー 鳥居美智子 寿夫  欣也  
2 断琴の交はりの道白露かな 鳥居美智子 寿夫  鷹乃  
2 交差点左爽やか右暑し 覚本秀子 欣也  節子  
2 初鮭の手やり飛び交ふ高値かな 小泉欣也 美智子  いさむ  
2 白桃や乙女等わらひころげをり 上原ひろし 〇節子  鷹乃  
2 藍と瑠璃交じりたる刻夕花野 山本孝子 欣也  〇鷹乃  
2 登高や皆に交付の合格証 上原ひろし 貞雄  孝子 
2 閼伽桶に桔梗(きちこう)の藍さえざえと 小泉欣也 〇寿夫  鷹乃  
2 水使ふ電気をつかふ秋独り 佐藤弘香 青史  〇むつみ  
2 男独り何もかもチン秋刀魚もチン 山青史 貞雄  寿夫  
2 秋桜畑無声映画の合唱団 いさむ 貞雄  ひろし  
1 初秋の家鴨ぺたぺた人を追ふ 本島むつみ 美智子  
1 葛切の太い細いのお持たせや 鈴木幸江 美智子  
1 尻まろき南瓜の交じるふくべ棚 あかさか鷹乃 美智子  
1 交叉の手開いて打って盆踊り 山本孝子 いさむ  
1 案山子(あんざんし)いまもへのへのもへじです 山青史 貞雄  
1 ちちろ鳴く樹叢隠れの要石 小泉欣也 貞雄  
1 威銃伯州天地接しをり 上原ひろし むつみ  
1 八月のある日ガランとスポーツジム 覚本秀子 〇青史  
1 正面から目尻かすめし赤蜻蛉 鈴木幸江 鷹乃  
1 スカートの案山子のへのへのもへじかな 佐藤弘香 寿夫  
1 鈴虫と名残の風鈴鳴り交はす 本島むつみ いさむ  
1 花野にて今はの顔を自撮りせり 田中貞雄 ひろし  
1 丑三つ時露も尾花も姥も寝て 鳥居美智子 むつみ  
1 椋鳥の樹上の宴台風過 田中貞雄 美智子  


平成30年9月 つげ句会 特選句評 
                                         
田中 貞雄選

《特選句評に替えて》

「風の盆目交ぜうれしや笠の内」(山青史)
「堰の漉す水の調べや秋高し」(石川寿夫)

  まず、両句ともよく詠まれる季語であり、素材であり、意味はわかりやすい。
「風の盆」の句は、席題「交」で、目で合図する意味の「目交(めま)ぜ」の字句を引用しての作句に惹かれた。
「秋高し」の句は、最近の荒れ模様の気象現象から、堰を越える水の嬉々として輝く秋本番を待ち遠しく感じた。




鳥居美智子選     今回、お休み
 



次回:平成30年10月11日(木)   出句締切:1時15分

会場:流山市東部公民館   

兼題:「橋」