■日時: 令和3年1月14日(木)  ■句会場: 郵便で投句 選句はメール・FAX利用  ■兼題: 下  ■参加者: 14名

合点 作      品 作 者 選     者
15 枯葎ときをり鳥の気配して 川上久美 欣也 いさむ 青史 節子 かつひろ   
14 夢にての笑ひ反芻日向ぼこ 川上久美 貞雄 美智子 みつ 鷹乃  
14 雪囲青き大空あるばかり 小泉欣也 貞雄 ○青史 ○かつひろ 鷹乃  
14 枯れて尚衰へぬ赤烏瓜 川上久美 貞雄 ○美智子 寿夫 ○いさむ  
14 吹雪明け天球に張る七つ星 入江かつひろ ○美智子 欣也 久美 ○むつみ  
14 寒卵築地場外牛丼屋 小泉欣也 いさむ 青史 みつ ○鷹乃  
14 鼻息を殺してのぞむかるた会 名古屋みつ 美智子 欣也 節子 鷹乃  
13 「吉」と出て財布に畳む初みくじ 金田けいし 寿夫 ○いさむ むつみ   
13 月上げて月を閉ぢ込む氷柱かな 石川寿夫 貞雄 ○久美 ○みつ  
13 側溝へくの字の人の雪落し 入江かつひろ 青史 みつ 鷹乃  
13 剣山の剣先磨く寒の水 石川寿夫 ○欣也 節子 みつ  
13 年用意終えて裏戸の月の中 あかさか鷹乃 美智子 久美 むつみ   
13 冬麗の池にシュプール書く背鰭 石川寿夫 美智子 いさむ かつひろ   
13 姉卒寿三蓋笠の踊初 鳥居美智子 貞雄 寿夫 節子  
13 ひとひらが礫に嵩に雪女 入江節子 久美 ○青史 鷹乃  
13 水切りに香気も凛と水仙花 いさむ 貞雄 かつひろ みつ  
12 煤払先ずは目立たぬところから 鈴木幸江 貞雄 欣也  
12 枯木山地肌樹肌の日の茜 本島むつみ 貞雄 ○美智子  
12 病二つ負ひてさあらぬ藪柑子 小泉欣也 久美 青史  
12 船腹へ初日弾ける街明かり 田中貞雄 ○節子 かつひろ  
12 雪を掻くママの腕の力瘤 入江節子 美智子 青史  
12 活け初めやはしゃぐ鋏を取り抑え いさむ 寿夫 欣也  
12 末弟の茶筅捌きや葩餅 金田けいし 美智子 むつみ  
12 朝日将軍薄金(うすがね)寒く覚えしや 鳥居美智子 久美 むつみ  
12 日あたりの冬青草や旧街道 本島むつみ 寿夫 久美  
12 関東の地平の澄みぬ初茜 あかさか鷹乃 ○寿夫 むつみ  
12 冬の虹高速道路と海跨ぐ 金田けいし 寿夫 いさむ  
11 初景色子連れの鵯の狭庭かな 田中貞雄 寿夫  
11 ダイソンの音賑やかに初掃除 山青史 いさむ  
11 お正月はらから集ふこともなく 山青史 かつひろ  
11 正月やわが町内の静けさよ 名古屋みつ かつひろ  
11 義仲忌まで十日ほど切山椒 鳥居美智子 寿夫  
11 鬱気味の治りしかやゝ遅き賀状 あかさか鷹乃 美智子  
11 重詰多彩宙に浮く迷ひ箸 山青史 欣也  
6 「兼題句」初詣杉参道に下乗の碑 石川寿夫 貞雄 美智子 欣也 むつみ ○青史 節子  
3 「兼題句」奴凧上り疲れて急降下 山青史 美智子 ○いさむ ○みつ  
3 「兼題句」元朝の階下りぬ常の世へ あかさか鷹乃 美智子 ○節子 みつ  
3 「兼題句」靴下編む一目一目の無心かな 鈴木幸江 美智子 ○寿夫 鷹乃  
3 「兼題句」値下げ札貼られぼろ市夕暮るる 小泉欣也 ○むつみ 久美 ○かつひろ  
3 「兼題句」樹上樹下無患子の実の廃寺址 田中貞雄 美智子 節子 鷹乃  
2 「兼題句」臘梅や下校の子らの笑ひ声 川上久美 貞雄 寿夫  
2 「兼題句」下総は終の栖に去年今年 いさむ 美智子 青史  
1 「兼題句」雪無限真白き天上天下かな 入江節子 美智子  

令和3年1月  つげ句会 選句評

☆田中貞雄・選句評
◆自由題・佳作 枯れて尚衰へぬ赤烏瓜(川上久美)
 晩秋、真っ赤に熟して、道行く人たちの目を楽しませてくれる烏瓜。毎年、つげ句会会場の流山東部公民館前の小薮の烏瓜を撮ったスマホを見ながら、句会再開を待ち侘びている。

◆兼題句・佳作 初詣杉参道に下乗の碑 (石川寿夫)
 「下乗」とは、神社・仏閣などの境内に車馬を乗り入れてはならないことで、立て札や石碑を見掛ける。鎌倉には、鶴岡八幡宮に参拝するときは、馬を下りることになっていたことから、「下馬」という地名が残ったっており、また、鎌倉最古の寺である杉本寺は下馬観音といわれ、馬に乗ったまま杉本寺の門前を通ろうとすると必ず落馬したという伝承を思い出しながら鑑賞した。
下馬観音秋意ましろき幟り幡 大西よしき
 

☆鳥居美智子・特選句評
◆自由題・特選  吹雪明け天球に張る七つ星 (入江かつひろ)
  吹雪明けという言葉があるかどうか、が私にはわからいのですが「晴れ」と思っていただきました。「明け」と言わざるを得ないほどの明るさだった、と耳許で囁かれたような気がしました。

◆自由題・特選  枯れて尚衰へぬ赤烏瓜 (川上久美)
  發青い空に赤を失わぬまま揺れている烏瓜。自分が枯れるだけではなく、すべてのものを「枯らす瓜」だそうですね。

◆自由題・特選  枯木山地肌樹肌の日の茜 (本島むつみ)
  一年中で一番好きな季節。凡人でも、なんとなく決着をつけられそうな気がします。


☆石川寿夫・特選句評
◆自由題・特選 関東の地平の澄みぬ初茜(あかさか鷹乃)
  利根川を芯に那珂川や相模川の悠々たる流れ。霞ヶ浦、手賀沼などの湖沼を擁する関東平野の広がり。雪国の厳しい生活に比べ、変哲の無い生活だ。元日の日の出を迎える。茜色の空が、刻一刻と変ってゆく美しさに穏やかな幸せを想う。

◆兼題句・特選 靴下編む一目一目の無心かな (鈴木幸江)
  穏やかな冬日を浴びている午后。幼子に対してか、夫へのプレゼントか、編針の棒先は器用に対峙し絡み合う。物余りの世の中にあって、編んでゆく情愛溢れるまなざし。


次 回 : 令和3年2月11日(木・祝)

句 会 : 全員、郵便による出句

出 句 : 当季雑詠 自由題 3句 および  兼題句 1句

締 切 : 2月9日(火)必着
       封書で 出句控1枚と出句料千円を同封
         
出句先 : 🏣270-1145 我孫子市高野山97−26 あかさか鷹乃

選句依頼: 2月10日(水)当日に、メール、FAXにて。

選句締切: 到着後、2日以内に、メール又はFAXで、返信のこと。
FAX :04−7182−8730 
メール:s-takano@fg7.so-net.ne.jp

兼  題 : 「 気 」

特  記 : HP上の句会報は、句会後1ヶ月のみ兼題句に「兼題句」を付す。
       自由題句の合点は二桁表示、翌月更新時に平常表記に訂正。