No.182
 日時  : 平成19年3月10日(土)
 吟行先 : 江の島
 席題  : 靄(出題者 遠藤けんじさん)
 参加者 : 21名
 次回 平成19年4月吟行予告
日時  : 4月14日(土) 11時
集合  : JR鎌倉駅西口改札口
吟行  : 瑞泉寺
句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
10 むらさきに靄ひて島は芽吹きどき 遠藤けんじ ○美智子 のぶ子 ○宏枝 ○雅生 ○克美 ○久美 よしき ○直枝 花梨 満智子   
9 春愁やをんなの揺らす吊り貝殻 舩山東子 ふみを けんじ 宏枝 雅生 一美 久美 ○弘香 花梨 紀子  
7 下道は江の島二丁目木五倍子垂る 菅野雅生 ○けんじ 宏枝 克美 ○一美 よしき 紀子 嘉幸   
7 沈丁の闌け亀石に罅はしる 中田のぶ子 ○主宰 ふみを けんじ 東子 宏枝 一美 直枝  
6 春の鳶啼く檢校の筝曲譜 遠藤けんじ 主宰 美智子 東子 宏枝 克美 満智子  
5 島井戸のかざしの木五倍子鳶の笛 鳥居美智子 主宰 ○ふみを のぶ子 久美 たか  
4 春渚暫しの贅の呆気(うっけ)なり 田中貞雄 ふみを 宏枝 雅生 たか  
4 鳶笛の春の旋律遠岬 中島宏枝 ○主宰 東子 久美 たか  
4 潮騒の崖灯したる藪椿 新江たか のぶ子 直枝 弘香 ○しげ子  
4 鷹鳩に江の島日和といふべかり 舩山東子 ○雅生 ○よしき 弘香 花梨  
4 遠景に靄る大山磯遊び 伊藤紀子 美智子 ふみを 東子 嘉幸  
3 三月や鳶風まぶし檳榔の樹 田中貞雄 けんじ 克美 直枝  
3 三味線草弁財天は琵琶を弾く 佐藤満智子 美智子 けんじ のぶ子   
3 春風駘蕩切株のごろごろと 川上久美 主宰 宏枝 しげ子   
3 神域の猫食みこぼす白子干 鳥居美智子 主宰 東子 ○花梨  
3 沖靄ふ春潮跨ぐ遊び舟 佐藤満智子 美智子 東子 雅生  
3 抱一の亀の止めし春の靄 熊谷ふみを ○主宰 弘香 ○紀子  
3 断崖の裾のひろごり潮干潟 鈴木直枝 主宰 のぶ子 久美  
3 糸遊の操りゆくやヨットの帆 鈴木直枝 ○美智子 ふみを けんじ  
3 囀りや太き幹には大き紙垂 川上久美 主宰 雅生 嘉幸  
2 靄ついて鳶笛澄める島の春 田中一美 美智子 けんじ  
2 ひこばえの踊つてをりし古銀杏 中島宏枝 ○美智子 よしき  
2 銀杏芽の然と立ちたる結の絵馬 佐藤弘香 東子 宏枝  
2 舫ひ舟終日波は春の音 佐藤満智子 美智子 雅生  
2 海坂の円に展がり春の靄 福島しげ子 ふみを 東子  
2 意のままに潮の表情さくら冷 小澤嘉幸 ふみを しげ子  
2 古草や陽の馥郁と鳶の影 佐藤弘香 主宰 けんじ   
2 かげろはぬ亀甲石と力石 熊谷ふみを ○のぶ子 宏枝  
2 小舟あまた靄より現るる春の海 中田のぶ子 美智子 宏枝  
2 春靄や覗けば誘ふ稚児ヶ淵 鳥居美智子 のぶ子 宏枝  
2 波の音風の音さとし諸葛菜 上野花梨 けんじ 一美  
2 稜線は沖へ生まるる春の靄 小澤嘉幸 ふみを 雅生  
2 一枚の靄の海かな木の芽風 鈴木直枝 美智子 ふみを  
2 沖靄ふ鰆いざなふ定置網 菅野雅生 一美 ○たか  
2 桃咲いて島のポストの青海波 鳥居美智子 ○のぶ子 花梨  
2 直線に春の靄寄す山ふたつ 中島宏枝 東子 嘉幸  
2 春の海橋ごと動きだす私 中田のぶ子 美智子 ふみを  
2 佐保姫と語る樹上の鷹一羽 菅野雅生 しげ子 ○嘉幸  
2 春もやの水平線を丸とする 村松幹 雅生 弘香  
1 波うらら靄も馳走の手弁当 上野花梨 美智子  
1 うららかに指の窪ある力石 鳥居美智子 ○東子  
1 青木咲く島の窪の検校碑 田中貞雄 ふみを  
1 靄晴れてこぞりて芽立つ磯馴れ椨 田中貞雄 よしき  
1 岬宿戸は開かずの春の昼 吉田克美 東子  
1 春の靄水平線の先にゆめ 舩山東子 たか  
1 古草や江の島猫の夢の島 大西よしき 主宰  
1 相模湾真一文字に鳥帰る 福島しげ子 東子  
1 亀石の縁起に芽吹く大銀杏 鈴木直枝 主宰  
1 力石に細き縄影島うらら 田中一美 ふみを  
1 辧天堂丹のうらうらと春日差し 福島しげ子 主宰  
1 抱一の亀に睨まれ春愁ひ 遠藤けんじ 直枝  
1 芽欅の毛細血管空靄ふ 佐藤弘香 ○満智子  
1 春の靄林立マスト勝鬨す 大西よしき 満智子  
1 春光を遠く弁財天裸像 遠藤けんじ 美智子  
1 下道の江の島二丁目椿東風 大西よしき 満智子  
1 岩積の竜宮社春のめまとひが 熊谷ふみを ○東子  
1 蛇穴を出づ螺旋階段靄はれて 吉田克美 東子  
1 八方睨み亀にのどかな一拝を 大西よしき 紀子  
1 春風に鳶江の島を抱へ舞ふ 福島しげ子 けんじ   
1 春光や願ひふくらむ恋の絵馬 新江たか けんじ  
1 江の島の舫つてゐたる春の潮 中島宏枝 ○ふみを  
1 ライダーの溜る江の島あたたかし 田中一美 雅生   
1 長閑しや天と海の間鳶こだま 田中一美 東子  
1 橋桁に潮入り組みし島の春 佐藤満智子 紀子  
1 弁財天展げる琵琶の音春の海 伊藤紀子 けんじ  
1 春漣江の島前方後円墳 田中貞雄 美智子  
1 木五倍子下る彼方の海は靄の中 川上久美 しげ子  
1 春潮や島をなぞりてとんび飛ぶ 村松幹 けんじ  
1 伝説の龍の鐘鳴る春の靄 新江たか 克美