No.185
 日時  : 平成19年6月9日(土)
 吟行先 : 大船観音 大巧寺
 席題  : 「人」出題者 佐藤満智子さん
 参加者 : 19名 初参加 川村文英さん
  俳号変更  中島宏枝 (新) 中島讃良
 次回 平成19年7月吟行予告
日時  : 7月14日(土) 11時
集合  : JR北鎌倉駅臨時改札口 集合場所注意
吟行  : 円覚寺周辺
句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
10 髻も白衣もけがれなき入梅 田中貞雄 美智子 ○讃良 のぶ子 克美 ○久美 ○よしき 直枝 花梨 ○満智子 文英  
7 夏蝶や南無奉納の旗千本 佐藤満智子 ○主宰 けんじ ○のぶ子 一美 たか 克美 紀子  
5 白衣観音赤芽柏の花こぞる 鳥居美智子 主宰 けんじ 讃良 よしき たか  
5 燃ゆるもの原爆の火と花石榴 田中一美 美智子 のぶ子 東子 克美 満智子  
4 観音の背よりはみ出す梅雨の雲 伊藤紀子 美智子 けんじ 讃良 花梨  
4 夏の川人の臭の濁りあり 田中一美 のぶ子 讃良 満智子 文英  
3 足下に呼ばるる気配八重十薬 川上久美 のぶ子 一美 紀子  
3 御仏は美女の面差し七変化 田中一美 美智子 のぶ子 克美  
3 愛別は人にこそあれ釣忍 鳥居美智子 讃良 久美 よしき  
3 孔雀さぼてん久保山愛吉氏を悼む 鳥居美智子 主宰 ○のぶ子 東子  
3 人声に和す鐘の音や花柘榴 新江たか 美智子 東子 紀子  
3 被爆石夏蝶発たせ観世音 吉田克美 主宰 讃良 ○直枝  
3 人はみな慈悲に縋りて汗流す (大船観音) 大西よしき ○東子 一美 花梨  
3 香煙と花椎にむせ観世音 川上久美 のぶ子 東子 直枝  
3 藤棚昏み梅雨の予兆の風渡る 川上久美 美智子 けんじ たか  
3 観音の鐘の余韻や梅雨きざす 福島しげ子 美智子 けんじ 直枝  
3 八重どくだみ多産を願ふおんめさま 中田のぶ子 ○主宰 けんじ 文英  
3 瓔珞のやはらかな影椎若葉 中島讃良 主宰 けんじ よしき  
3 観音の揺らす衣の襞青葉風 伊藤紀子 けんじ 讃良 満智子   
2 観音の膝下桜が実を零す 遠藤けんじ 主宰 ○美智子  
2 観音の見返り美人椎の花 吉田克美 ○主宰 満智子  
2 露座仏の巨体の背後梅雨兆す 田中一美 のぶ子 花梨  
2 鐘楼の浮き立つばかり青嵐 川上久美 美智子 讃良  
2 胎内に白百合を籠む観世音 中田のぶ子 けんじ ○花梨    
2 観音の背ナの広さや白い夏 舩山東子 けんじ 讃良    
2 観音の天衣靡かす椎の花 田中貞雄 美智子 けんじ  
2 観音の胎内を出て椎匂ふ 川村文英 美智子 けんじ  
2 慰霊碑や青さの残る夏落葉 舩山東子 久美 ○たか  
2 胎内より出るも未浄化つつじ濃し 新江たか ○克美 ○紀子  
1 芳香剤観音様は椎の花 吉田克美 主宰  
1 白清し六月花嫁(ジューンブライド)ごと観音像 菅野雅生 けんじ  
1 吹き上ぐる若葉の風に気の満てる 福島しげ子 東子  
1 六月や観音にわれ背伸びせり 舩山東子 主宰  
1 梅雨雲を誘ひて梅花空木咲く 遠藤けんじ よしき  
1 磴をゆく蟻の早足雨ポツリ 佐藤満智子 直枝  
1 観音の掌の内夏人と横須賀線 菅野雅生 ○東子  
1 黒南風や観音の眼いよ細し 大西よしき 東子  
1 街騒吹くあかめか゛しわの花盛る 田中一美 東子  
1 新人と紹介さるる青嵐 川村文英 ○美智子  
1 観世音仰ぐ男の夏帽子 佐藤満智子 美智子  
1 観音様万緑の海見降ろして 水貴 ○讃良  
1 竹皮を脱ぎ散らしをり参拝路 川村文英 のぶ子  
1 陽の色に染まり出したる豊後梅 中田のぶ子 東子  
1 古竹を左右に倒し今年竹 菅野雅生 ○文英  
1 本堂の上座のひかり八重十薬 上野花梨 主宰  
1 大船観音いよいよ白し青葉かな 舩山東子 美智子   
1 俗人にしたき観音午睡の夢 田中貞雄 讃良  
1 葉ざくらや連理の石に影おとす 鈴木直枝 美智子    
1 白十薬侍して慰霊碑火の絶えぬ 伊藤紀子 東子   
1 オクナの実安産祈願増やしたる 上野花梨 紀子   
1 万緑や呼吸深々と観音像 上野花梨 東子   
1 鐘涼し女人の黙す美観音 上野花梨 たか  
1 夫唱婦随産土に添ひ四葩咲く 大西よしき 一美  
1 白南風や観音様の肩ゆるり 水貴 東子  
1 木下闇切り開きたる五輪塔 鈴木直枝 久美  
1 鐘楼の木組み涼しき観音寺 鈴木直枝 美智子  
1 電車音遠し観音万緑裡 新江たか 文英  
1 目瞑りてアガパンサスの夢醒めず 大西よしき ○けんじ  
1 青葉若葉秘仏の堂へ蟹登り 鳥居美智子 東子  
1 観音の間道泰山木の花 菅野雅生 東子    
1 しづやかに八重どくだみや寺を統ぶ 中島讃良 久美    
1 万緑を光背として観世音 川村文英 ○美智子  
1 赤芽柏天に媚びをり上向きて 大西よしき けんじ  
1 参道の急磴大蟻の道連れ 中田のぶ子 ○一美