No.189
 日時  : 平成19年10月13日(土)
 吟行先 : 葉山御用邸、しおさい公園、
         逗子海岸周辺
 席題  : 「石畳、甃」 出題者 星野双葉さん
 参加者 : 15名
 次回 平成19年11月吟行予告
日時  : 11月3日(土) 10時30分
集合  : JR大磯駅改札口(集合場所、時間注意)
吟行  : 地福寺、照ヶ崎海岸、鴫立庵周辺
句会場: 鴫立庵座敷

合点 作      品 作 者 選     者
6 海桐の実まっ赤な本音顕にす 田中一美 のぶ子 讃良 ○双葉 雅生 たか 文英  
4 秋寂びて標本の貝海を恋ふ 川上久美 けんじ 東子 讃良 ○直枝  
4 鳶笛と鯊の潮さす甃(いしだたみ) 田中貞雄 東子 雅生 たか ○久美  
4 金風裡防犯カメラ鷺映す 鈴木直枝 けんじ 東子 雅生 文英   
4 御用邸目指し小鳥の来たるらし 川村文英 主宰 讃良 雅生 花梨  
4 立番の青鷺となり践祚の地 伊藤紀子 主宰 ○双葉 雅生 一美  
4 木犀の風寄せてをり御車寄せ 中田のぶ子 主宰 ○讃良 双葉 ○文英   
4 水平線藍の深さの秋思かな 船山東子 けんじ 直枝 久美 花梨  
3 寿司種の貝のいろいろ秋渇き 中田のぶ子 雅生 ○たか 紀子  
3 乱礁よ鱗雲より零れしか 田中貞雄 けんじ 一美 よしき  
3 新松子の影あまたなり石だたみ 中田のぶ子 双葉 雅生 文英  
3 草の穂や年号つなぐ甃 菅野雅生 直枝 よしき ○紀子  
3 陛下御下賜どの菊よりも勝りけり 大西よしき 主宰 のぶ子 雅生   
3 貝耳に当ててさやけき博物館 新江たか 讃良 ○雅生 ○花梨   
3 色鳥や博物館に貝数多 遠藤けんじ 主宰 雅生 直枝  
2 小鳥来る影にも色の石だたみ 伊藤紀子 主宰 けんじ  
2 秋寂びぬ化石の深魚生かされて 鈴木直枝 主宰 雅生  
2 もの思ふ頃十月の石畳 舩山東子 讃良 久美  
2 桜紅葉石灯籠の瓔珞に 川上久美 主宰 のぶ子  
2 しやりん梅実の磨かるる浜の風 星野双葉 けんじ 紀子  
2 齧られしまま熟れてゆく柿の黙 新江たか けんじ よしき  
2 秋澄むや棚に眠りし桜貝 中島讃良 雅生 花梨  
2 潮騒の遠く近くに残り萩 上野花梨 のぶ子 久美  
2 爽籟や千の黒松さ揺ぎて 中島讃良 東子 双葉  
2 蔦紅葉時代の罅を被ふかや 菅野雅生 双葉 紀子  
2 天皇の律儀な写真秋気満つ 中島讃良 東子 雅生  
2 見はるかす指呼の江の島海桐花の実 伊藤紀子 のぶ子 直枝   
2 色鳥の糞の芸術石畳 田中一美 けんじ 文英   
2 松越しの松よりも濃き秋の海 川上久美 主宰 けんじ  
2 半島の形(なり)に曲りて秋日バス 川村文英 東子 ○よしき  
2 水平線をこぼれるヨット秋澄めり 田中一美 讃良 たか  
2 秋の陽を弾き返して噴井の滝 遠藤けんじ 東子 久美  
2 立番にはや蔦紅葉始まれり 川村文英 ○のぶ子 たか  
2 秋の浜「錆びたナイフ」を口ずさむ 大西よしき けんじ 双葉  
2 葉山鳶鯖雲ゆるませ舞ひあがる 菅野雅生 ○一美 よしき   
2 秋日濃し昭和はるけき御用邸 川村文英 讃良 双葉  
1 石畳鞣す色無き風の声 鈴木直枝 のぶ子  
1 秋闌くる噴井の滝の勢ひかな 川上久美 けんじ  
1 一色の海は昭和の秋の彩 菅野雅生 紀子  
1 御用邸の清流秋の鷺翔たす 遠藤けんじ 東子  
1 「テングニシ」の奥より聞ゆ秋の声 中田のぶ子 讃良   
1 花となる貝殻の彩秋うらら 新江たか 一美  
1 石蕗のつや分けて開きぬ水平線 中田のぶ子 東子  
1 先帝の学術の浜秋燦燦 遠藤けんじ 主宰   
1 爽やかにしほさゐ聞こゆ貝の数 菅野雅生 ○東子  
1 色かえぬ松の潮騒潮見亭 伊藤紀子 双葉  
1 黒松の手入れおさおさ浜の風 鈴木直枝 主宰  
1 黒松の影豊かなり石畳 上野花梨 一美  
1 立番の面差し幼初もみじ 中島讃良 けんじ  
1 船消ゆる水平線や秋うらら 星野双葉 東子  
1 砂路来て秋の陽しかと石畳 遠藤けんじ 讃良  
1 鯊日和風の筋波光るかな 鈴木直枝 ○けんじ  
1 沖晴れて色なき風の石だたみ 新江たか 双葉  
1 石だたみ空に敷き詰む秋の雲 中島讃良 花梨  
1 下山川棲み分けの域鯉と鰡 新江たか 東子  
1 秋の実のただ赤くありはじけたり 上野花梨 ○東子