No.197
日時 : 平成20年6月14日(土)
吟行先 : 大船フラワーセンター 参加者 : 23名 女流俳人 山西雅子先生ご参加 席題 : 「風」 出題者 熊谷ふみをさん |
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合点 | 作 品 | 作 者 | 選 者 |
10 | 斑入だんちく子雀をちょと隠す | 鳥居美智子 | 主宰 雅子 ふみを けんじ 巴里 讃良 よしき 節子 紀子 信雄 |
6 | 柏葉あぢさゐ風集めたり放したり | 田中貞雄 | 雅子 美智子 ○巴里 ○東子 直枝 克美 |
5 | 睡蓮の遠見に欲しきモネの橋 | 鳥居美智子 | ○ふみを 讃良 弘香 満智子 信雄 |
5 | 水鏡そつと乱して水馬 | 遠藤けんじ | ○東子 直枝 ○弘香 満智子 正夫 |
4 | 花時計梅雨も晴れ間も刻み居り | 小谷正夫 | 主宰 けんじ 巴里 真弓 |
4 | ハンカチの木涼しき風になりしかな | すずき巴里 | ○雅子 美智子 ふみを けんじ |
4 | おほどかに系図は肥後の花菖蒲 | 佐藤弘香 | 讃良 東子 ○雅生 水貴 |
4 | 菖蒲田に縺れて白き蝶ばかり | 山西雅子 | 美智子 巴里 東子 雅生 |
4 | 風を呼ぶ水音のあり蛍袋 | 中島讃良 | ふみを けんじ 東子 克美 |
4 | 玫瑰の侠気交雑薔薇たわわ | 鳥居美智子 | 雅子 ○直枝 克美 しげ子 |
4 | 物物しきは菖蒲田の名の謂れ | 鈴木直枝 | 主宰 雅子 巴里 一美 |
4 | 大輪の薔薇の迷路の甘美かな | 水貴 | 雅子 美智子 けんじ ○しげ子 |
4 | 楓の実の青さ丸さよ風たちぬ | 鳥居美智子 | 主宰 東子 直枝 よしき |
4 | 蔓薔薇や風の形の香を生みて | 伊藤紀子 | ふみを けんじ 正夫 真弓 |
4 | 緑陰やひそと首塚後北條 | 大西よしき | ふみを 巴里 雅生 ○満智子 |
3 | 夏芝の広さに立ちて風になる | 熊谷ふみを | 美智子 讃良 ○節子 |
3 | 風紋を三筋へ分けし羊草 | 菅野雅生 | 直枝 よしき 真弓 |
3 | サルビアの輪の中に在る昼宴 | 近藤信雄 | 主宰 讃良 ○雅生 |
3 | 汗顔の至りと薔薇に相対す | 遠藤けんじ | 主宰 雅子 紀子 |
3 | 蒸暑さ堪へはじめし海紅豆 | 田中貞雄 | ふみを 花梨 紀子 |
3 | 白無垢もお色直しも未草 | 鈴木直枝 | 主宰 ○讃良 一美 |
3 | 緑陰に入れば緑陰色の風 | 上野花梨 | けんじ ○巴里 讃良 |
3 | 撮る人も詠む人も寄る花菖蒲 | 近藤信雄 | 主宰 東子 しげ子 |
3 | 夏花百花お重へ詰めし花センター | 菅野雅生 | ふみを ○克美 ○よしき |
3 | 炎昼や赤い花指す花時計 | 舩山東子 | 雅子 花梨 ○正夫 |
3 | 芍薬の斬首のあとのはれくもり | 熊谷ふみを | けんじ 弘香 水貴 |
3 | 木漏れ日を数へこはして水馬 | 中島讃良 | 巴里 節子 水貴 |
3 | ばらアイスフラワーセンター丸かじり | すずき巴里 | 讃良 雅生 ○花梨 |
3 | 枝垂れ槐の水漬く処風生るる | 入江節子 | 主宰 けんじ 雅生 |
3 | 今年竹北條邸に出揃ひぬ | 田中一美 | 雅生 ○水貴 信雄 |
2 | 花びらの芯に到れり薔薇の鬱 | 入江節子 | ○巴里 ○一美 |
2 | 虫を引く蟻人影を脱け出しぬ | 入江節子 | 雅子 美智子 |
2 | 雅子先生の傾げてもも色日傘かな | すずき巴里 | 雅子 ○美智子 |
2 | とりどりの睡蓮黙し坐る池 | 小谷正夫 | 東子 ○真弓 |
2 | 緑陰やさるのこしかけ耳立てて | 田中一美 | ふみを 東子 |
2 | 曖昧な色淘汰して睡蓮花 | 田中貞雄 | 節子 正夫 |
2 | 楓といふ大樹の下やラムネ呑む | 佐藤満智子 | ○雅子 ○美智子 |
2 | 花菖蒲ありしシベリヤ大湿原 | 遠藤けんじ | 直枝 一美 |
2 | 沙羅双樹吹合庭の水とよむ | 田中貞雄 | 直枝 真弓 |
2 | バラ園のアーチくぐりて御伽の国 | 永鳥真弓 | 直枝 信雄 |
2 | 梅雨晴れの日のべつたりと半夏生草 | 中島讃良 | けんじ ○紀子 |
2 | 一筋の菖蒲日和の植物園 | 上野花梨 | 巴里 東子 |
2 | 風除けて睡蓮の花一つ浮く | 近藤信雄 | ふみを 東子 |
2 | すいれんの大甕小甕音たてて | 熊谷ふみを | 巴里 雅生 |
2 | 夏蝶を恋の使ひに花時計 | 福島しげ子 | 雅子 けんじ |
2 | 藤の実の風呼ぶ尻を振りにけり | 菅野雅生 | 雅子 しげ子 |
2 | 山城の裾一重瞼の燕の子 | 鳥居美智子 | 巴里 東子 |
2 | 吊花のくるりゆるりと南吹く | 舩山東子 | 巴里 弘香 |
2 | 水蓮の水押し分けて鯉きたる | 山西雅子 | 美智子 満智子 |
1 | 源氏絵を抜け出る典雅菖蒲園 | 伊藤紀子 | 克美 |
1 | 六月やゆきもち草のなごりの葉 | 田中一美 | 主宰 |
1 | 温室を守りのディゴの風孕む | 吉田克美 | 東子 |
1 | 多彩なるアイスキャンデイ色の百合 | 上野花梨 | 雅子 |
1 | パンパスグラスに遊ぶ風ありいと涼し | 佐藤弘香 | 東子 |
1 | 倒木のままに生きづく桜の実 | 佐藤弘香 | 讃良 |
1 | 薔薇園の山椒バラは一と日花 | 熊谷ふみを | 主宰 |
1 | 紫の川をつくるや花菖蒲 | 近藤信雄 | 雅生 |
1 | 見上げれば大船観音茂り中 | 近藤信雄 | しげ子 |
1 | 涼風や植物園に石の橋 | 山西雅子 | 直枝 |
1 | 泰山木花は高みに世を超えて | 小谷正夫 | 花梨 |
1 | 睡蓮の水底にある小宇宙 | 佐藤弘香 | よしき |
1 | 梅雨晴れの蝶つれとびてまた別れ | 山西雅子 | 弘香 |
1 | 風に揺れ薔薇の百彩陽に揺るる | 遠藤けんじ | 節子 |
1 | 花花花固まり咲きの夏旺ん | 舩山東子 | 雅子 |
1 | 赤き花風に逆らう夏の蝶 | 入江節子 | 東子 |
1 | 花あやめ風むらさきの一処かな | 舩山東子 | 満智子 |
1 | 手拍子と歌でお弁当大緑陰 | 田中一美 | 主宰 |
1 | 菖蒲田の風の蝶々の鬼ごっこ | 吉田克美 | 紀子 |
1 | 六月の晴れ間六月の草丈 | 伊藤紀子 | 巴里 |
1 | ばくちの木蝕まれたる葉と若葉 | 熊谷ふみを | 雅生 |
1 | 観音の慈顔捧げて森青葉 | 福島しげ子 | 正夫 |
1 | 覗き見る画布に深紅のすかし百合 | 佐藤弘香 | 讃良 |
1 | 夏の雲森の小道で深呼吸 | 永鳥真弓 | 水貴 |
1 | 半夏生草十五六畳風白し | 上野花梨 | 美智子 |
1 | フラワーセンター菖蒲原種のひそと佇ち | すずき巴里 | 美智子 |
1 | 桑の実のすつぱさの中バスを待つ | 中島讃良 | 花梨 |
1 | むらさきに勝る彩なし花菖蒲 | 菅野雅生 | ○信雄 |
1 | 水蓮の名はミセスMFランデイング | 舩山東子 | ○主宰 |
1 | 梅雨晴やタイムを握り香を雫す | 吉田克美 | 一美 |
1 | 緑陰を抜き出て白し大観音 | 小谷正夫 | 巴里 |
1 | 雨気を得て美の美を糺す花菖蒲 | 大西よしき | ○けんじ |
1 | パリへ飛ぶ翼を休め花菖蒲 | 菅野雅生 | 直枝 |