No.197
日時  : 平成20年6月14日(土)
吟行先 : 大船フラワーセンター
参加者 : 23名 女流俳人 山西雅子先生ご参加
席題  : 「風」 出題者 熊谷ふみをさん
 次回 平成20年7月吟行予告

日時  : 7月12日(土) 11時
集合  : JR北鎌倉駅臨時改札口
         (時間、集合場所注意)
吟行  : 円覚寺、東慶寺など
句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
10 斑入だんちく子雀をちょと隠す 鳥居美智子 主宰 雅子 ふみを けんじ 巴里 讃良 よしき 節子 紀子 信雄  
6 柏葉あぢさゐ風集めたり放したり 田中貞雄 雅子 美智子 ○巴里 ○東子 直枝 克美  
5 睡蓮の遠見に欲しきモネの橋 鳥居美智子 ○ふみを 讃良 弘香 満智子 信雄   
5 水鏡そつと乱して水馬 遠藤けんじ ○東子 直枝 ○弘香 満智子 正夫  
4 花時計梅雨も晴れ間も刻み居り 小谷正夫 主宰 けんじ 巴里 真弓  
4 ハンカチの木涼しき風になりしかな すずき巴里 ○雅子 美智子 ふみを けんじ  
4 おほどかに系図は肥後の花菖蒲 佐藤弘香 讃良 東子 ○雅生 水貴  
4 菖蒲田に縺れて白き蝶ばかり 山西雅子 美智子 巴里 東子 雅生  
4 風を呼ぶ水音のあり蛍袋 中島讃良 ふみを けんじ 東子 克美  
4 玫瑰の侠気交雑薔薇たわわ 鳥居美智子 雅子 ○直枝 克美 しげ子   
4 物物しきは菖蒲田の名の謂れ 鈴木直枝 主宰 雅子 巴里 一美  
4 大輪の薔薇の迷路の甘美かな 水貴 雅子 美智子 けんじ ○しげ子  
4 楓の実の青さ丸さよ風たちぬ 鳥居美智子 主宰 東子 直枝 よしき  
4 蔓薔薇や風の形の香を生みて 伊藤紀子 ふみを けんじ 正夫 真弓  
4 緑陰やひそと首塚後北條 大西よしき ふみを 巴里 雅生 ○満智子  
3 夏芝の広さに立ちて風になる 熊谷ふみを 美智子 讃良 ○節子  
3 風紋を三筋へ分けし羊草 菅野雅生 直枝 よしき 真弓  
3 サルビアの輪の中に在る昼宴 近藤信雄 主宰 讃良 ○雅生  
3 汗顔の至りと薔薇に相対す 遠藤けんじ 主宰 雅子 紀子   
3 蒸暑さ堪へはじめし海紅豆 田中貞雄 ふみを 花梨 紀子   
3 白無垢もお色直しも未草 鈴木直枝 主宰 ○讃良 一美  
3 緑陰に入れば緑陰色の風 上野花梨 けんじ ○巴里 讃良  
3 撮る人も詠む人も寄る花菖蒲 近藤信雄 主宰 東子 しげ子  
3 夏花百花お重へ詰めし花センター 菅野雅生 ふみを ○克美 ○よしき  
3 炎昼や赤い花指す花時計 舩山東子 雅子 花梨 ○正夫  
3 芍薬の斬首のあとのはれくもり 熊谷ふみを けんじ 弘香 水貴  
3 木漏れ日を数へこはして水馬 中島讃良 巴里 節子 水貴  
3 ばらアイスフラワーセンター丸かじり すずき巴里 讃良 雅生 ○花梨  
3 枝垂れ槐の水漬く処風生るる 入江節子 主宰 けんじ 雅生  
3 今年竹北條邸に出揃ひぬ 田中一美 雅生 ○水貴 信雄  
2 花びらの芯に到れり薔薇の鬱 入江節子 ○巴里 ○一美  
2 虫を引く蟻人影を脱け出しぬ 入江節子 雅子 美智子  
2 雅子先生の傾げてもも色日傘かな すずき巴里 雅子 ○美智子   
2 とりどりの睡蓮黙し坐る池 小谷正夫 東子 ○真弓  
2 緑陰やさるのこしかけ耳立てて 田中一美 ふみを 東子  
2 曖昧な色淘汰して睡蓮花 田中貞雄 節子 正夫  
2 楓といふ大樹の下やラムネ呑む 佐藤満智子 ○雅子 ○美智子  
2 花菖蒲ありしシベリヤ大湿原 遠藤けんじ 直枝 一美  
2 沙羅双樹吹合庭の水とよむ 田中貞雄 直枝 真弓  
2 バラ園のアーチくぐりて御伽の国 永鳥真弓 直枝 信雄  
2 梅雨晴れの日のべつたりと半夏生草 中島讃良 けんじ ○紀子  
2 一筋の菖蒲日和の植物園 上野花梨 巴里 東子  
2 風除けて睡蓮の花一つ浮く 近藤信雄 ふみを 東子  
2 すいれんの大甕小甕音たてて 熊谷ふみを 巴里 雅生  
2 夏蝶を恋の使ひに花時計 福島しげ子 雅子 けんじ  
2 藤の実の風呼ぶ尻を振りにけり 菅野雅生 雅子 しげ子  
2 山城の裾一重瞼の燕の子 鳥居美智子 巴里 東子  
2 吊花のくるりゆるりと南吹く 舩山東子 巴里 弘香  
2 水蓮の水押し分けて鯉きたる 山西雅子 美智子 満智子  
1 源氏絵を抜け出る典雅菖蒲園 伊藤紀子 克美  
1 六月やゆきもち草のなごりの葉 田中一美 主宰  
1 温室を守りのディゴの風孕む 吉田克美 東子  
1 多彩なるアイスキャンデイ色の百合 上野花梨 雅子  
1 パンパスグラスに遊ぶ風ありいと涼し 佐藤弘香 東子  
1 倒木のままに生きづく桜の実 佐藤弘香 讃良  
1 薔薇園の山椒バラは一と日花 熊谷ふみを 主宰  
1 紫の川をつくるや花菖蒲 近藤信雄 雅生  
1 見上げれば大船観音茂り中 近藤信雄 しげ子  
1 涼風や植物園に石の橋 山西雅子 直枝  
1 泰山木花は高みに世を超えて 小谷正夫 花梨  
1 睡蓮の水底にある小宇宙 佐藤弘香 よしき  
1 梅雨晴れの蝶つれとびてまた別れ 山西雅子 弘香  
1 風に揺れ薔薇の百彩陽に揺るる 遠藤けんじ 節子  
1 花花花固まり咲きの夏旺ん 舩山東子 雅子  
1 赤き花風に逆らう夏の蝶 入江節子 東子  
1 花あやめ風むらさきの一処かな 舩山東子 満智子   
1 手拍子と歌でお弁当大緑陰 田中一美 主宰  
1 菖蒲田の風の蝶々の鬼ごっこ 吉田克美 紀子  
1 六月の晴れ間六月の草丈 伊藤紀子 巴里  
1 ばくちの木蝕まれたる葉と若葉 熊谷ふみを 雅生  
1 観音の慈顔捧げて森青葉 福島しげ子 正夫  
1 覗き見る画布に深紅のすかし百合 佐藤弘香 讃良  
1 夏の雲森の小道で深呼吸 永鳥真弓 水貴  
1 半夏生草十五六畳風白し 上野花梨 美智子  
1 フラワーセンター菖蒲原種のひそと佇ち すずき巴里 美智子  
1 桑の実のすつぱさの中バスを待つ 中島讃良 花梨  
1 むらさきに勝る彩なし花菖蒲 菅野雅生 ○信雄  
1 水蓮の名はミセスMFランデイング 舩山東子 ○主宰   
1 梅雨晴やタイムを握り香を雫す 吉田克美 一美  
1 緑陰を抜き出て白し大観音 小谷正夫 巴里  
1 雨気を得て美の美を糺す花菖蒲 大西よしき ○けんじ  
1 パリへ飛ぶ翼を休め花菖蒲 菅野雅生 直枝