No.198
日時  : 平成20年7月12日(土)
吟行先 : 浄智寺 円覚寺、東慶寺
参加者 : 14名
席題  : 「少女」 出題者 川村文英さん
 次回 平成20年8月吟行予告

日時  : 8月9日(土)
句会  : 午後1時から
句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

  注) 8月は、吟行なし、句会のみとします。
     従って出句大歓迎です。
    想い出の鎌倉俳句をお待ちしています。
    どうぞ、ご参加ください 。

合点 作      品 作 者 選     者
5 雲生んで白雲木は実となれり 川村文英 ○けんじ 讃良 雅生 ○たか ○紀子  
4 かがんぼに初対面の少女の瞳 田中貞雄 雅生 節子 ○文英 しげ子  
4 初蝉の声の和讃や黄梅院 田中貞雄 一美 ○節子 紀子 しげ子  
4 万緑や佛牙舎利殿ふところに 菅野雅生 主宰 ○よしき 正夫 しげ子  
3 汗が眼に廻りてねずみ黐の花 田中貞雄 けんじ ○雅生 満智子  
3 走り根の魑魅魍魎やとかげ這ふ 中島讃良 けんじ たか 満智子    
3 のうぜんの揺れて縁切寺を指す 大西よしき 讃良 ○雅生 真弓  
3 桔梗や少女かろがろ磴のぼる 川村文英 けんじ たか 節子  
3 子子も生かされてをり禅の寺 新江たか 雅生 よしき 節子   
3 洪鐘の余韻に咽せし心太 菅野雅生 主宰 ○満智子 ○しげ子  
3 七月の沈黙多羅葉の木陰 中島讃良 主宰 けんじ 一美  
3 矢羽すすきのひと叢青し新鐘楼 田中一美 ○主宰 讃良 文英  
2 青葉闇寺苑の昼を深くして 伊藤紀子 讃良 正夫  
2 開け放つ縁を窺ふ夏の蝶 小谷正夫 主宰 讃良   
2 射干の赤を燭とし磨崖仏 福島しげ子 けんじ 真弓  
2 一山の緑風己が身に集む 福島しげ子 主宰 一美  
2 声明の湧き出づるなりつゆの明 川村文英 正夫 しげ子  
2 高野槙の片影猫と分ち会う 入江節子 讃良 雅生  
2 夏木立少女の欠伸目が笑う 佐藤満智子 雅生 たか  
2 蜻蛉打つ水のさざなみ少女の瞳 中島讃良 けんじ よしき  
2 天井の龍睨みをる寺涼し 新江たか けんじ 雅生  
2 萱屋根の灼けて玻璃戸の歪みかな 中島讃良 雅生 満智子  
2 捩り花少女の揺らすポニーテール 伊藤紀子 ○讃良 たか  
2 懸命に踏切越ゆる梅雨の蝶 川村文英 けんじ 一美  
2 炎昼や学僧の頭極光す 佐藤満智子 主宰 ○真弓  
1 白鹿洞素足の少女覗き居る 菅野雅生 ○主宰  
1 少女入れ老老写真緑蔭下 遠藤けんじ 紀子  
1 強き陽を弾き返して半夏生草 遠藤けんじ 満智子  
1 人の訃を聴く薫風のペンチにて 遠藤けんじ よしき  
1 スニーカー履いて尼僧の夏帽子 佐藤満智子 讃良  
1 射干の雛壇の揺れ空の揺れ 伊藤紀子 讃良  
1 玉の汗少女の足は洪鐘へ 入江節子 讃良  
1 七月や正午の小さき影つれて 川村文英 紀子  
1 空に出て縋るものなし凌霽花 菅野雅生 けんじ  
1 射干のウエーブの風起こりけり 田中貞雄 よしき  
1 大紫陽花切られ横たふ老いの顔 小谷正夫 真弓  
1 句に迷う泰山木の花の下 入江節子 文英  
1 少女汲む井戸迸る日の盛り 新江たか ○一美  
1 額の花あの日と同じ道のりで 永鳥眞弓 讃良  
1 禁煙と云はれて久し岩たばこ 佐藤満智子 雅生  
1 参磴の杖なく登り涼真中 伊藤紀子 文英  
1 緑陰のやぐらに涼む布袋尊 小谷正夫 主宰  
1 万緑の呼吸御堂の灯揺らさざり 伊藤紀子 けんじ  
1 岩煙草残る一花と飛ぶ一花 入江節子 主宰  
1 夏蝶の逡巡の果て通ひ路へ 佐藤満智子 正夫  
1 少女二人入りて華やぐ合歓の花 田中一美 雅生  
1 くもの糸ひかり流れし半夏生 菅野雅生 けんじ  
1 洪鐘へ険しき磴を木下闇 福島しげ子 真弓  
1 塔頭のあらば射干咲いてをり 菅野雅生 文英  
1 滴りや元気ふりまく布袋尊 新江たか 主宰  
1 風斜めこれぞ緑陰高野槙 大西よしき けんじ  
1 夏座敷千草の庭へ開け放つ 田中一美 紀子  
1 暗緑や瑞鹿山の深度なり 田中貞雄 節子  
1 北向きて涼しく御座す観世音 中島讃良 雅生  
1 一舟に実の一客や花筏 田中一美 ○正夫  
1 冷茶すぐ微温茶になれり円覚寺 入江節子 主宰    
1 炎天の落下古刹の甍屋根 田中一美 主宰