No.208

日時   : 平成21年5月9日(土)
吟行先 : 長尾台(長尾氏館跡)  田谷の洞窟
参加者 : 12名
席題   : 「縁」 出題者 青木宏年
 次回 平成21年6月吟行予告

日時  : 6月13日(土)  11時
集合  : JR鎌倉駅西口改札口
吟行  : 覚園寺
句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
5 耕運機生れ始めし夏の雲 伊藤紀子 けんじ 雅生 一美 ○かりん 満智子  
5 母の日や縁の糸を手繰り寄せ 永鳥眞弓 けんじ ○雅生 一美 かりん 宏年  
5 密教の縁の訓(おしえ)滴りぬ 菅野雅生 主宰 けんじ ○讃良 よしき 真弓  
5 二十一打の厄除け木魚夏に入る 水貴 主宰 讃良 よしき かりん 真弓  
4 行者道一願成就梅実る 青木宏年 主宰 水貴 紀子 満智子  
4 若竹へゲートボールの音を打つ 佐藤満智子 讃良 よしき かりん 紀子   
4 洞窟の滴り閼伽の水となる 遠藤けんじ ○主宰 讃良 かりん 真弓  
4 涼風が冷風となる行者道 田中貞雄 けんじ 讃良 ○雅生 ○満智子  
4 謙信の祖の地や厚き夏落葉 中島讃良 よしき ○一美 紀子 しげ子  
3 鑿跡を語らふごとく滴れり 中島讃良 主宰 ○けんじ 雅生  
3 滴りは洞の羅漢の息吹かな 中島讃良 ○主宰 けんじ よしき  
3 灯明を受ける縁や田谷立夏 水貴 雅生 よしき 紀子  
3 奥の院金剛水を滴らす 田中一美 主宰 けんじ 水貴  
3 兼続よここが義の祖よ長尾初夏 大西よしき けんじ 満智子 宏年  
3 桐落花謙信公をしのぶ色 伊藤紀子 けんじ 讃良 ○宏年  
3 滴りや灯芯かばひ窟めぐる 田中貞雄 よしき 宏年 しげ子  
3 行者道蝙蝠となりて壁つたう 永鳥真弓 けんじ 水貴 紀子  
2 絮たんぽぽ縁の風に乗りにけり 田中一美 けんじ 雅生  
2 夏めくや洞の仏縁夫の忌 福島しげ子 雅生 満智子  
2 青葉闇句の迷路なり田谷の洞 上野かりん ○真弓 宏年  
2 月天の緑風ありて貰い火す 青木宏年 ○水貴 ○しげ子  
2 田谷洞窟出口入口青葉光 上野かりん ○讃良 雅生   
2 朝比奈三郎遁れし五月闇の洞 遠藤けんじ 主宰 ○よしき  
2 雨後の風葉裏を反す夏蓬 佐藤満智子 讃良 一美  
2 俳縁を年々愛す青あらし 田中貞雄 雅生 宏年  
2 青き嶺地底伽藍の大宇宙 伊藤紀子 讃良 水貴  
1 若楓地底の札所巡り終ふ 田中貞雄 しげ子  
1 ノミ跡をぬらす一滴僧の汗 伊藤紀子 真弓  
1 苜蓿長尾家和田家ちりぢりに 菅野雅生 よしき  
1 洞清水和田合戦へ閼伽とくむ 菅野雅生 ○紀子  
1 青梅をふたつ子授け玉の石 中島讃良 主宰  
1 白昼の磴仄暗し桐の花 佐藤満智子 一美  
1 滝近し一休みして耳澄ます 永鳥真弓 かりん  
1 洞穴の霊場巡り五月晴 青木宏年 ○主宰  
1 行者道ぬけきて賜ふ大師の縁 伊藤紀子 真弓  
1 風薫る行者となりて願かける 永鳥眞弓 雅生  
1 五大明王の闇通り抜け照若葉 遠藤けんじ 讃良  
1 ローソクの春灯ゆらぐノミの跡 遠藤けんじ 満智子  
1 影ろふのお水大師や薄暑なり 田中貞雄 しげ子  
1 大師像の歩き出しさう聖五月 田中一美 けんじ  
1 お花畑長尾の縁触れて摘む 上野かりん しげ子  
1 手燭の灯縁と窟の苔の青 中島讃良 主宰   
1 楓しべ血の色飛ばす田谷の窟 水貴 雅生   
1 鑿跡の幽き滴り亀の飲む 菅野雅生 よしき   
1 洞を出で目に飛び入るや新樹光 佐藤満智子 けんじ  
1 天蓋や月天窓より夏立ちぬ 水貴 主宰  
1 落ち延びの義秀落とす小判草 菅野雅生 讃良  
1 雛罌粟に心の闇を覗かれし 福島しげ子 けんじ  
1 一振りのノミに入魂夏断ちかな 佐藤満智子 一美  
1 参道はゲートボール場桐の花 上野かりん 主宰  
1 一願成就縁の闇を出て若葉 遠藤けんじ よしき  
1 夏草や現世に辿る縁かな 佐藤満智子 水貴  
1 風穴に薫風ほのと田谷の洞 中島讃良 主宰  
1 軽暖の水音透ける田谷洞窟 伊藤紀子 雅生