No.212

日時   : 平成21年9月12日(土)
吟行先 : 薬王寺 岩船地蔵 寿福寺 英勝寺
参加者 : 16名
席題   : 「山」 出題者 田中一美 さん
 次回 平成21年10月吟行予告

日時  : 10月10日(土)  11時
集合  : JR鎌倉駅西口改札口
吟行  : 名越周辺(長勝寺 安国論寺 妙法寺など)当日決定
句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
5 山肌の点睛となる櫨紅葉 鈴木直枝 ふみを 東子 克美 ○文英 満智子  
5 鎌倉に山太鼓聴く九月かな 菅野雅生 主宰 ○ふみを 東子 文英 紀子  
4 柏槙にどっと潜めり秋のこゑ 川村文英 ふみを 東子 讃良 紀子  
4 さやけしや天平顔の大姫像 吉田克美 東子 雅生 直枝 誠子  
4 秋雨小雨かまくら山の端にをり 熊谷ふみを ○主宰 東子 一美 青史  
4 寿福寺や匂ひたつかに槙秋芽 伊藤紀子 主宰 直枝 よしき 文英  
4 復元の山門に挙手曼珠沙華 田中貞雄 ふみを ○東子 かりん 満智子  
3 豆柿や遊郭の跡なるみやび 中島讃良 ○直枝 ○よしき ○誠子  
3 七賢人ゐさうな寺や竹の春 山崎青史 雅生 しげ子 紀子  
3 自転車の五体投地や秋疎水 中島讃良 雅生 よしき 満智子  
3 不施不受の寺の施し秋の花 田中一美 雅生 しげ子 ○紀子  
3 身に入むや山と向き合ふ阿佛二字 熊谷ふみを 直枝 よしき 克美  
3 姫地蔵萩花ほどの笑みなりし 上野かりん 讃良 ○一美 文英  
3 鎌倉の山みな円し初紅葉 山崎青史 東子 讃良 雅生  
3 段葛赤きものみな曼珠沙華 下平誠子 讃良 一美 ○青史  
3 一山の香気の揺るる紅の萩 中島讃良 東子 雅生 直枝  
3 石古りて妙法六文字秋の声 福島しげ子 よしき 一美 青史  
3 数珠玉のひいふうみいと扇川 菅野雅生 讃良 ○しげ子 青史  
2 冷まじや虚子も次郎も墓の下 山崎青史 主宰 東子 
2 三千のやぐらの一つ冷えまとう 鈴木直枝 しげ子 紀子  
2 雨もよひ竹林を梳く昼の虫 中島讃良 主宰 しげ子  
2 鬼瓦一つ欠けたる秋思かな 水貴 讃良 かりん  
2 姫手鏡小さな秋をうつしけり 舩山東子 雅生 文英  
2 御影石参道に立つ秋のこゑ 川村文英 主宰 ○讃良  
2 鎌倉五山霧雨まとひ鎮もれり 田中一美 よしき 青史  
2 うめもどき色づき扇谷雨情 田中貞雄 ○直枝 しげ子  
2 こぼれ萩かける板碑の厚き苔 伊藤紀子 克美 誠子  
2 師常の栄華は知らず萩盛る 山崎青史 よしき ○満智子  
2 踏切音鳴り終へてより秋のこゑ 川村文英 東子 ○かりん  
2 小良姫の御殿跡なり竹の春 鈴木直枝 主宰 讃良  
2 段葛桜紅葉のお披露目で 熊谷ふみを 主宰 東子  
2 秋の花色鉛筆は十二色 佐藤満智子 東子 かりん  
2 草木の花穂ぐもりや扇ヶ谷 田中貞雄 ○東子 よしき  
2 大姫に見惚るや露に転びをり 菅野雅生 一美 満智子  
2 切り岸へ集る走り根穴まどひ 佐藤満智子 直枝 ○よしき   
2 子規忌来る鎌倉山を身に寄せて 舩山東子 ふみを 紀子  
2 山襞や窟は秋を秘めるかに 佐藤満智子 主宰 雅生  
2 萩の雨天に預けて英勝寺 上野かりん 東子 雅生  
2 寿福寺の氷紋敷石秋澄めり 田中貞雄 直枝 克美  
1 秋時雨尼将軍の墓にまた 大西よしき 文英  
1 秋声やどこからも見ゆ源氏山 川村文英 ふみを  
1 相馬やぐら長命祝ふ水引草 吉田克美 直枝  
1 秋礼祭の音のする方なんやかや 上野かりん 雅生  
1 曇天に山椒の実くらき色 下平誠子 ふみを  
1 みどり児の五指開き初むまんじゅしゃげ 菅野雅生 かりん  
1 炎ゆる情秘かに包み曼寿沙華 福島しげ子 克美  
1 無となりて帰る大地の曼珠沙華 伊藤紀子 ○克美  
1 扇川お歯黒トンボ休ませり 水貴 誠子  
1 鳩啼いてひとりの秋の虚なる 舩山東子 讃良  
1 雨滴年尾の墓のかりんの実 川村文英 ○ふみを  
1 源氏山粧ふ前の薄紅葉 佐藤満智子 よしき   
1 曼珠沙華秘仏隠して咲きにけり 上野かりん ○雅生  
1 白露の雨鎌倉五山鎮めたる 大西よしき 誠子  
1 源子山やぐらの闇へ今年竹 伊藤紀子 青史  
1 秋水に逆さ塔浮く天水桶 福島しげ子 満智子  
1 冷え冷えの疎水の風の昇り来る 水貴 直枝  
1 股関節木の実を踏んでわだかまる 田中貞雄 ふみを  
1 藪の覇を競ふ野老と仙人草 田中貞雄 よしき  
1 鈍色に秋雨兆す大甍 福島しげ子 ふみを  
1 樹木茫と萩咲く相馬家のやぐら 大西よしき 主宰  
1 秋の嵩霞がかりに虚子の山 熊谷ふみを 一美  
1 尼寺の花ジンジャーの香の満てり 川村文英 主宰  
1 雨雫色なき風の中に消え 佐藤満智子 讃良  
1 源子山装う前の黙り込む 水貴 雅生  
1 秋祭の太鼓遠のく岐れ道 中島讃良 かりん  
1 柿つつく鳥許しをり英勝寺 菅野雅生 東子  
1 虫の声残る山門歴史秘め 福島しげ子 誠子