No.212 日時 : 平成21年9月12日(土)
吟行先 : 薬王寺 岩船地蔵 寿福寺 英勝寺 参加者 : 16名 席題 : 「山」 出題者 田中一美 さん |
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合点 | 作 品 | 作 者 | 選 者 |
5 | 山肌の点睛となる櫨紅葉 | 鈴木直枝 | ふみを 東子 克美 ○文英 満智子 |
5 | 鎌倉に山太鼓聴く九月かな | 菅野雅生 | 主宰 ○ふみを 東子 文英 紀子 |
4 | 柏槙にどっと潜めり秋のこゑ | 川村文英 | ふみを 東子 讃良 紀子 |
4 | さやけしや天平顔の大姫像 | 吉田克美 | 東子 雅生 直枝 誠子 |
4 | 秋雨小雨かまくら山の端にをり | 熊谷ふみを | ○主宰 東子 一美 青史 |
4 | 寿福寺や匂ひたつかに槙秋芽 | 伊藤紀子 | 主宰 直枝 よしき 文英 |
4 | 復元の山門に挙手曼珠沙華 | 田中貞雄 | ふみを ○東子 かりん 満智子 |
3 | 豆柿や遊郭の跡なるみやび | 中島讃良 | ○直枝 ○よしき ○誠子 |
3 | 七賢人ゐさうな寺や竹の春 | 山崎青史 | 雅生 しげ子 紀子 |
3 | 自転車の五体投地や秋疎水 | 中島讃良 | 雅生 よしき 満智子 |
3 | 不施不受の寺の施し秋の花 | 田中一美 | 雅生 しげ子 ○紀子 |
3 | 身に入むや山と向き合ふ阿佛二字 | 熊谷ふみを | 直枝 よしき 克美 |
3 | 姫地蔵萩花ほどの笑みなりし | 上野かりん | 讃良 ○一美 文英 |
3 | 鎌倉の山みな円し初紅葉 | 山崎青史 | 東子 讃良 雅生 |
3 | 段葛赤きものみな曼珠沙華 | 下平誠子 | 讃良 一美 ○青史 |
3 | 一山の香気の揺るる紅の萩 | 中島讃良 | 東子 雅生 直枝 |
3 | 石古りて妙法六文字秋の声 | 福島しげ子 | よしき 一美 青史 |
3 | 数珠玉のひいふうみいと扇川 | 菅野雅生 | 讃良 ○しげ子 青史 |
2 | 冷まじや虚子も次郎も墓の下 | 山崎青史 | 主宰 東子 |
2 | 三千のやぐらの一つ冷えまとう | 鈴木直枝 | しげ子 紀子 |
2 | 雨もよひ竹林を梳く昼の虫 | 中島讃良 | 主宰 しげ子 |
2 | 鬼瓦一つ欠けたる秋思かな | 水貴 | 讃良 かりん |
2 | 姫手鏡小さな秋をうつしけり | 舩山東子 | 雅生 文英 |
2 | 御影石参道に立つ秋のこゑ | 川村文英 | 主宰 ○讃良 |
2 | 鎌倉五山霧雨まとひ鎮もれり | 田中一美 | よしき 青史 |
2 | うめもどき色づき扇谷雨情 | 田中貞雄 | ○直枝 しげ子 |
2 | こぼれ萩かける板碑の厚き苔 | 伊藤紀子 | 克美 誠子 |
2 | 師常の栄華は知らず萩盛る | 山崎青史 | よしき ○満智子 |
2 | 踏切音鳴り終へてより秋のこゑ | 川村文英 | 東子 ○かりん |
2 | 小良姫の御殿跡なり竹の春 | 鈴木直枝 | 主宰 讃良 |
2 | 段葛桜紅葉のお披露目で | 熊谷ふみを | 主宰 東子 |
2 | 秋の花色鉛筆は十二色 | 佐藤満智子 | 東子 かりん |
2 | 草木の花穂ぐもりや扇ヶ谷 | 田中貞雄 | ○東子 よしき |
2 | 大姫に見惚るや露に転びをり | 菅野雅生 | 一美 満智子 |
2 | 切り岸へ集る走り根穴まどひ | 佐藤満智子 | 直枝 ○よしき |
2 | 子規忌来る鎌倉山を身に寄せて | 舩山東子 | ふみを 紀子 |
2 | 山襞や窟は秋を秘めるかに | 佐藤満智子 | 主宰 雅生 |
2 | 萩の雨天に預けて英勝寺 | 上野かりん | 東子 雅生 |
2 | 寿福寺の氷紋敷石秋澄めり | 田中貞雄 | 直枝 克美 |
1 | 秋時雨尼将軍の墓にまた | 大西よしき | 文英 |
1 | 秋声やどこからも見ゆ源氏山 | 川村文英 | ふみを |
1 | 相馬やぐら長命祝ふ水引草 | 吉田克美 | 直枝 |
1 | 秋礼祭の音のする方なんやかや | 上野かりん | 雅生 |
1 | 曇天に山椒の実くらき色 | 下平誠子 | ふみを |
1 | みどり児の五指開き初むまんじゅしゃげ | 菅野雅生 | かりん |
1 | 炎ゆる情秘かに包み曼寿沙華 | 福島しげ子 | 克美 |
1 | 無となりて帰る大地の曼珠沙華 | 伊藤紀子 | ○克美 |
1 | 扇川お歯黒トンボ休ませり | 水貴 | 誠子 |
1 | 鳩啼いてひとりの秋の虚なる | 舩山東子 | 讃良 |
1 | 雨滴年尾の墓のかりんの実 | 川村文英 | ○ふみを |
1 | 源氏山粧ふ前の薄紅葉 | 佐藤満智子 | よしき |
1 | 曼珠沙華秘仏隠して咲きにけり | 上野かりん | ○雅生 |
1 | 白露の雨鎌倉五山鎮めたる | 大西よしき | 誠子 |
1 | 源子山やぐらの闇へ今年竹 | 伊藤紀子 | 青史 |
1 | 秋水に逆さ塔浮く天水桶 | 福島しげ子 | 満智子 |
1 | 冷え冷えの疎水の風の昇り来る | 水貴 | 直枝 |
1 | 股関節木の実を踏んでわだかまる | 田中貞雄 | ふみを |
1 | 藪の覇を競ふ野老と仙人草 | 田中貞雄 | よしき |
1 | 鈍色に秋雨兆す大甍 | 福島しげ子 | ふみを |
1 | 樹木茫と萩咲く相馬家のやぐら | 大西よしき | 主宰 |
1 | 秋の嵩霞がかりに虚子の山 | 熊谷ふみを | 一美 |
1 | 尼寺の花ジンジャーの香の満てり | 川村文英 | 主宰 |
1 | 雨雫色なき風の中に消え | 佐藤満智子 | 讃良 |
1 | 源子山装う前の黙り込む | 水貴 | 雅生 |
1 | 秋祭の太鼓遠のく岐れ道 | 中島讃良 | かりん |
1 | 柿つつく鳥許しをり英勝寺 | 菅野雅生 | 東子 |
1 | 虫の声残る山門歴史秘め | 福島しげ子 | 誠子 |