No.213

日時   : 平成21年10月10日(土)
吟行先 : 由比若宮(元八幡)  大宝寺 安国論寺
参加者 : 12名
席題   : 「大または小」 出題者 熊谷ふみを さん
 次回 平成21年11月吟行予告

日時  : 11月14日(土)  11時
集合  : JR鎌倉駅西口改札口
吟行  : 鎌倉海岸散策
        (稲村が崎、七里が浜など、当日決定)
句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
5 浮雲や小さい秋の座る谷(やつ) 菅野雅生 讃良 一美 水貴 満智子 正夫    
4 団栗を踏む不安定尾根歩き 入江節子 讃良 一美 水貴 青史  
4 法難の御霊ゆさぶる金木犀 田中一美 主宰 讃良 節子 水貴   
4 旗立松の大いなる虚昼の虫 中島讃良 主宰 直枝 ○一美 ○節子    
3 芙蓉の実触るればことごとく絮に 山崎青史 ○主宰 ○直枝 節子  
3 爽やかや巡礼道より富士の嶺 山崎青史 主宰 讃良 ○雅生  
3 柞の実一処に集ふ巡礼路 田中貞雄 ふみを 讃良 雅生  
3 網鬼灯日朗の影恋しとて 鈴木直枝 ふみを 讃良 節子   
3 身に入むや安国論寺と政変と 菅野雅生 主宰 ○水貴 満智子  
3 秋うらら干し上げてゐる卒塔婆かな 熊谷ふみを ○讃良 直枝 節子   
3 一山の背山の紅葉仄紅し 佐藤満智子 讃良 直枝 ○よしき  
2 小路辻香り模様に金木犀 中島讃良 一美 節子   
2 此処彼処視界の外の金木犀 入江節子 ○正夫 青史   
2 下敷の邪鬼に切幣金木犀 田中貞雄 ○ふみを 直枝  
2 はぢらひの彩差し初むる実南天 中島讃良 主宰 よしき  
2 天高し鴟尾より出でし大鴉 山崎青史 水貴 正夫   
2 連らなりて電車ごっこや烏瓜 佐藤満智子 雅生 直枝  
2 秋の大路その賑はひも鳥居まで 小谷正夫 主宰 直枝  
2 天高し元八幡は小宮なる 水貴 ○雅生 直枝  
2 堂裏の捨て菊の黄の濃かりけり 山崎青史 讃良 雅生  
2 佐竹山紅葉づる前のひと呼吸 大西よしき ○主宰 直枝  
2 大振りの木犀匂ふ小町かな 菅野雅生 ふみを ○青史  
2 大小の熊手ならびて待つ落葉 田中一美 雅生 直枝  
2 大晴れの十月十日宝珠照る 田中貞雄 ふみを 一美   
2 産毛充つ芙蓉五角の種あかし 水貴 よしき 満智子   
2 青蜜柑縁なきものは地に果てて 田中一美 正夫 青史   
2 ふくふくと蕾や石路の花用意 中島讃良 ふみを 雅生   
1 むべなるかひとり気品の庭の隅 小谷正夫 雅生    
1 水引草安国論寺の影あをし 菅野雅生 ふみを    
1 大町名越木犀の香の付きっ切り 田中貞雄 雅生  
1 団栗の散り敷く尾根や松葉谷 山崎青史 よしき  
1 段葛枯れ花嫁の現るる 熊谷ふみを 雅生  
1 うとましき墨雲の消え酔芙蓉 田中一美 よしき  
1 晴天に立ち暗みたる酔芙蓉 佐藤満智子 ふみを  
1 小社に小さき鳥居色鳥来 田中一美 雅生    
1 金風の刺激小気味好き小路 入江節子 主宰    
1 天高し小振りの社仰ぎては 鈴木直枝 水貴  
1 金木犀日に照り金の香をこぼす 田中一美 正夫  
1 鰐口を叩けば秋風俄なる 山崎青史 満智子  
1 榠樝の実数で凌ぎし風雨かな 田中貞雄 青史   
1 大井戸の蓋は二重や秋日濃し 佐藤満智子 主宰  
1 水澄むや手水に沈む小朽葉 中島讃良 主宰  
1 烏瓜連なる数珠の撓みかな 入江節子 満智子  
1 ぼたもち寺の婆のまごころ萩の風 入江節子 雅生    
1 秋暑しカレー屋に入る麦藁帽 熊谷ふみを よしき  
1 人力車や七五三の子すっぽりと 鈴木直枝 ○ふみを     
1 十三重塔の高みに秋の雲 小谷正夫 讃良  
1 爽やかや旗立の松胴切りに 熊谷ふみを ○満智子  
1 流域の木犀の香の琴弾橋 田中貞雄 よしき    
1 雑木山小さき潜り戸柿の家 佐藤満智子 青史  
1 元八幡元海岸の枯紫陽 入江節子 よしき  
1 日朗の茶毘跡灯す金木犀 鈴木直枝 よしき  
1 野分過ぐ法難の寺の防火水 中島讃良 よしき  
1 日蓮の籠りし窟や秋の奥 小谷正夫 直枝  
1 踏み込んで枯枝の叱咤秋の山 熊谷ふみを よしき   
1 山茶花や安国論寺咲き急ぐ 水貴 ○ふみを