No.152

 日時  :平成16年8月14日(土)
 吟行先 :円覚寺周辺
 参加者 :16人
 次回 平成16年9月吟行予告
 集合  : 9月11日(土) 午前11時
        JR逗子駅 正面改札口
 吟行先:  六代御前墓 延命寺 ほか
 句会場: 若宮大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
7 洪鐘の音に錆出るか秋旱 中島宏枝 けんじ ○充子 のぶ子 貞雄 一美 雅生 なつ 
6 銀杏大樹潜り風湧くつくつくし 吉田克美 けんじ 快泉 充子 一美 政子 よしき 
5 瑠璃色の一筆書きやしじみ蝶 中島宏枝 曲水 快泉 充子 ○のぶ子 貞雄  
5 百観音灼け柏槇の影深し 中田のぶ子 けんじ ○充子 ○克美 一美 ○よしき 
4 盆東風が吹き抜けて居り黄梅院 上野花梨 曲水 充子 ○貞雄 なつ 
4 炎昼の中の暗闇座禪堂 遠藤けんじ 曲水 快泉 ○貞雄 操 
4 作務畑に静止している晩夏かな 塚本政子 けんじ 充子 貞雄 一美 
4 塔頭のみづひきの径風の径 中田のぶ子 けんじ 曲水 貞雄 克美 
4 風のいろ引き絞りたる弓稽古 鈴木直枝 ○快泉 快泉 のぶ子 宏枝 
4 地を抱きて地に還りゆく蝉の屍よ 遠藤けんじ 充子 のぶ子 直枝 花梨 
3 木洩日に色染めはじむ夏紅葉 佐々木なつ けんじ のぶ子 宏枝 
3 新涼の風血圧を正常に 遠藤けんじ ○快泉 のぶ子 なつ 
3 結界の炎となりて百日紅 田中一美 けんじ ○のぶ子 花梨 
3 仏日庵野点の傘に蝉しぐれ 石川曲水 快泉 ○貞雄 ○直枝 
3 黒揚羽は寡黙よ蝉の森に棲み 遠藤けんじ 快泉 のぶ子 よしき 
3 立秋の風透きとほる蜘蛛の巣よ 石田快泉 ○けんじ 克美 ○花梨 
3 花頭窓乾拭きにせん秋の蝉 田中貞雄 けんじ ○曲水 花梨 
3 柏槇の秋蝉篩ふ選仏場 田中貞雄 のぶ子 ○一美 よしき 
3 実珊瑚の赤舎利殿の鎮もりに 中島宏枝 けんじ のぶ子 貞雄 
3 蝉時雨声明として盆の寺 鈴木直枝 のぶ子 政子 花梨 
3 溝萩へ香煙流る時頼廟 田中貞雄 曲水 快泉 操 
3 空蝉の爪に力の残るかに 石田快泉 けんじ 曲水 のぶ子 
2 空蝉の泪のあとや露光る 鈴木直枝 快泉 政子 
2 総門のすでに涼しき円覚寺 中田のぶ子 曲水 ○雅生 
2 赤とんぼ山の風より水の上 上野花梨 快泉 政子 
2 弓道の静寂の立ち居杉落葉 中田のぶ子 ○けんじ 貞雄 
2 盆棚の縁にせり出す奥の院 菅野雅生 曲水 ○政子 
2 妙香池蜻蛉解脱の衣の羽 磯部充子 けんじ 曲水 
2 山影の廻り来る辺の花臭木 田中貞雄 宏枝 雅生 
2 法師蝉心耳に映る風の音 中島宏枝 ○充子 克美 
2 塔頭へ末期の読経蝉しぐれ 大西よしき けんじ ○操 
2 炎天下時の流れも渇きけり 石田快泉 ○けんじ 克美 
2 秋蝉の読経のほか押し黙る 田中一美 曲水 直枝 
2 紅芙蓉盛りの色を浮きたたす 石川曲水 快泉 なつ 
2 盆提灯にぎやかに吊り円覚寺 別府 操 曲水 貞雄 
2 水引草葉に空蝉の熨斗光る 吉田克美 充子 直枝 
2 藪からしこじれるあたり萼を立て 田中貞雄 充子 雅生 
1 黄梅院よりの涼風虎頭岩 中田のぶ子 貞雄 
1 蜻蛉池一途な恋を翻す 吉田克美 ○曲水 
1 山脈(やまなみ)に芙蓉の紅の見え隠れ 佐々木なつ 快泉 
1 天井画の竜の鱗の涼しかり 磯部充子 ○快泉 貞雄 
1 蝉の墓読経めきしや蝉しぐれ 上野花梨 直枝 
1 白百合の昼なほ暗き御堂に映ゆ 磯部充子 操 
1 汗引いてほどよき心地裏山道 佐々木なつ 快泉 
1 玉あじさい弾けて雨一滴を欲す 田中一美 ○なつ 
1 分け入りて少し紅さす夏の萩 佐々木なつ 貞雄 
1 たよたよと瑠璃をこぼすや秋の蝶 鈴木直枝 宏枝 
1 鎌倉は墓多き所秋の風 別府 操 快泉 
1 溝萩の咲けば風寄す仏日庵 石川曲水 貞雄 
1 山門の踊提灯解脱いろ 中島宏枝 よしき 
1 打水や踊る揚羽のエーゲ海 吉田克美 ○のぶ子 
1 炎天の賽銭熱き百観音 菅野雅生 快泉 
1 晩夏なほ人絶え間なし円覚寺 大西よしき 曲水 
1 風よどむ大鐘の磴蝉は死す 菅野雅生 曲水 
1 背中より涼風顔面に残暑かな 田中一美 のぶ子 
1 葉隠れす泰山木の実に産毛 菅野雅生 ○宏枝 
1 百合一基寺門にありてよそよそし 塚本政子 ○曲水 
1 須賀線の軋む音あり秋立ちぬ 大西よしき 操 
1 石斛の折れ枝くくり釣しのぶ 石川曲水 貞雄 
1 千屈菜(みぞはぎ)や佛の智慧を尋ねをり 大西よしき 雅生 
1 結界は竹の一幹法師蝉 石川曲水 充子