No.153

 日時  :平成16年9月11日(土)
 吟行先 :延命寺、六代御前の墓、蘆花公園
 参加者 :21人
 次回 平成16年10月吟行予告
集合  : 10月9日(土) 午前11時
        JR北鎌倉駅 円覚寺側臨時改札口
 吟行先:  浄智寺、建長寺周辺 ほか
 句会場: 若宮大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
7 鷺歩む深さに澄めり田越川 遠藤けんじ ○曲水 快泉 ○宏枝 ○直枝 一美 雅生 ○久美 
7 ジンジャーの香に酔いたるか饒舌に 湯浅恵津子 けんじ 晴見 貞雄 一美 雛子 よしき しげ子 
5 海錆の出でしか桐の実の豊穣 菅野雅生 けんじ 晴見 貞雄 久美 弘香 
5 川澄むや魚影の数の紛れける 鈴木直枝 ○晴見 貞雄 耕路 雛子 しげ子 
5 露けしや問ひかけ地蔵に問ふてみる 大西よしき けんじ 晴見 東子 直枝 暢子 
4 天高し大師の錫杖身丈越ゆ 田中一美 晴見 直枝 ○暢子 恵津子 
4 竹の春蘆花のハイカラ眼鏡かな 舩山東子 曲水 ○晴見 貞雄 暢子 
3 秋光の細く苔刺す刑場趾 中島宏枝 晴見 貞雄 暢子 
3 うす甘き古代の味や山無花果 田中一美 けんじ 貞雄 花梨 
3 冨士かすみ独歩の秋と蘆花の秋 舩山東子 けんじ ○貞雄 ○恵津子 
3 石咬んで枯れし走り根昼の虫 中島宏枝 ○曲水 快泉 恵津子 
3 秋色の波紋に鷺の思案かな 渋谷雛子 けんじ 晴見 久美 
3 爽籟や問いかけ地蔵笑み返す 川上久美 宏枝 直枝 雛子 
3 御前墓のたこ足根方露雫 加賀暢子 曲水 快泉 雛子  
3 涼風や梵字の玻璃に己が影 渋谷雛子 耕路 恵津子 弘香 
3 曼珠沙華めぐる月日に狂ひなく 山田耕路 曲水 ○快泉 ○花梨 
3 川底に道ある如き鯔の列 湯浅恵津子 曲水 貞雄 耕路 
3 鎌倉の武士の盛衰ちちろ鳴く 福島しげ子 快泉 宏枝 政子 
3 水引を風梳る刻ありぬ 石川曲水 けんじ 耕路 しげ子 
3 蜘蛛の囲の秋の綻び桜山 中島宏枝 晴見 ○雅生 恵津子 
2 海ちかく柿の実青き逗子に居り 上野花梨 曲水 快泉 
2 秋風の通り道かな坂下る 塚本政子 快泉 晴見 
2 新涼や鷺のぬき足水鏡 川上久美 快泉 しげ子 
2 秋帆のかしぎて水尾のかさなりて 渋谷雛子 晴見 東子 
2 海を吸う泰山木の実のたわわ 佐藤弘香 ○晴見 貞雄 
2 名の古木の走り目ぬける秋の風 田中一美 曲水 快泉 
2 黒蟹に怨嗟託して川澄めり 湯浅恵津子 曲水 宏枝 
2 法師蝉山を背負いて海に出づ 佐藤弘香 貞雄 久美 
2 青北風や舫うボートの白々と 湯浅晴見 貞雄 ○東子 
2 珸桐の枯れさきがけて夥し 田中貞雄 ○曲水 雅生 
2 嫋々とポーズの鷺のさやけしや 鈴木直枝 けんじ よしき 
2 白鷺や秋日かなしき田越川 湯浅晴見 快泉 花梨 
2 丹の橋へボートの憩ふ逗子秋暑 菅野雅生 貞雄 よしき 
2 白露かな六代御前の翳深し 加賀暢子 曲水 晴見 
2 強がりを今見せねばとカンナ燃ゆ 石田快泉 けんじ 曲水 
2 山無花果噛むや口中アルぺツジョ 湯浅恵津子 よしき 花梨 
2 涼風がもつとも供養風化仏 田中貞雄 けんじ ○快泉 
2 富士も見え金時も見え逗子さやか 塚本政子 ○一美 花梨 
1 薄命の情けとどめて紅芙蓉 山田耕路 政子 
1 白鷺の白の孤独や小鳥くる 中島宏枝 政子 
1 潮の香と葛の花風蘆花公園 川上久美 貞雄 
1 白鷺の影つれ歩む田越川 福島しげ子 ○耕路 
1 蘆花公園いや灯すかな曼珠沙華 鈴木直枝 久美 
1 心気澄む大慈大悲のみほとけに 遠藤けんじ ○しげ子 
1 法灯史きららに綴る実むらさき 湯浅晴見 一美 
1 白鷺の足ふるわせて水の澄む 村松 幹 晴見 
1 大欅風の戯えやつくつくし 加賀暢子 ○政子 
1 山牛蒡海の風きてうなづきぬ 石川曲水 ○雛子 
1 曼珠沙華まつ毛美人に明日はなる 村松 幹 ○弘香 
1 浦風へ蘆花のゆかりや杜鵑草 湯浅晴見 弘香 
1 おろおろと登る山道藪蘭の花 田中一美 快泉 
1 欅根瘤気の抜けさうな涼しき座 田中貞雄 一美 
1 田越川この日この風秋の色 上野花梨 貞雄 
1 冷ややかや六代御前の墓細身 菅野雅生 ○けんじ 
1 南無阿弥陀仏さやかに浸むる田越川 大西よしき 東子 
1 秋澄むや飛簷の振りを大きくす 田中貞雄 弘香 
1 六代の無念の褥露の墓 大西よしき 宏枝 
1 さわやかやまろき言葉で問ふ地蔵 中島宏枝 雅生 
1 つく法師六代御前安かれと 福島しげ子 直枝 
1 処刑場の跡とや田越川澄める 遠藤けんじ 政子 
1 蝉穴の暗く深きにこだはれる 石田快泉 けんじ 
1 森抜けて風は花野に消えゆけり 川上久美 暢子 
1 秋の蚊に刺されし縁よ延命寺 上野花梨 ○けんじ 
1 美しきもの九月の花のむらさきに 舩山東子 快泉 
1 問いかけ地蔵にあの事話さん青蜜柑 田中一美 けんじ 
1 曇天を少し揺らしてみむらさき 川上久美 東子 
1 遠海の白帆ぼけて桐は実に 渋谷雛子 快泉 
1 爽やかや人声つのる御前墓碑 塚本政子 ○快泉 
1 残暑なお延命寺にてひと休み 遠藤けんじ 雅生 
1 杳然と江の島浮かぶ波さやか 鈴木直枝 よしき 
1 臭木咲きつぎつぎ誘惑黒揚羽 遠藤けんじ 曲水 
1 野分あと六代御前の墓の風 鈴木直枝 曲水 
1 遺孤の碑にすがる黒蟹曼珠沙華 石川曲水 ○けんじ