No.153
日時 :平成16年9月11日(土)
吟行先 :延命寺、六代御前の墓、蘆花公園 参加者 :21人 |
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合点 | 作 品 | 作 者 | 選 者 |
7 | 鷺歩む深さに澄めり田越川 | 遠藤けんじ | ○曲水 快泉 ○宏枝 ○直枝 一美 雅生 ○久美 |
7 | ジンジャーの香に酔いたるか饒舌に | 湯浅恵津子 | けんじ 晴見 貞雄 一美 雛子 よしき しげ子 |
5 | 海錆の出でしか桐の実の豊穣 | 菅野雅生 | けんじ 晴見 貞雄 久美 弘香 |
5 | 川澄むや魚影の数の紛れける | 鈴木直枝 | ○晴見 貞雄 耕路 雛子 しげ子 |
5 | 露けしや問ひかけ地蔵に問ふてみる | 大西よしき | けんじ 晴見 東子 直枝 暢子 |
4 | 天高し大師の錫杖身丈越ゆ | 田中一美 | 晴見 直枝 ○暢子 恵津子 |
4 | 竹の春蘆花のハイカラ眼鏡かな | 舩山東子 | 曲水 ○晴見 貞雄 暢子 |
3 | 秋光の細く苔刺す刑場趾 | 中島宏枝 | 晴見 貞雄 暢子 |
3 | うす甘き古代の味や山無花果 | 田中一美 | けんじ 貞雄 花梨 |
3 | 冨士かすみ独歩の秋と蘆花の秋 | 舩山東子 | けんじ ○貞雄 ○恵津子 |
3 | 石咬んで枯れし走り根昼の虫 | 中島宏枝 | ○曲水 快泉 恵津子 |
3 | 秋色の波紋に鷺の思案かな | 渋谷雛子 | けんじ 晴見 久美 |
3 | 爽籟や問いかけ地蔵笑み返す | 川上久美 | 宏枝 直枝 雛子 |
3 | 御前墓のたこ足根方露雫 | 加賀暢子 | 曲水 快泉 雛子 |
3 | 涼風や梵字の玻璃に己が影 | 渋谷雛子 | 耕路 恵津子 弘香 |
3 | 曼珠沙華めぐる月日に狂ひなく | 山田耕路 | 曲水 ○快泉 ○花梨 |
3 | 川底に道ある如き鯔の列 | 湯浅恵津子 | 曲水 貞雄 耕路 |
3 | 鎌倉の武士の盛衰ちちろ鳴く | 福島しげ子 | 快泉 宏枝 政子 |
3 | 水引を風梳る刻ありぬ | 石川曲水 | けんじ 耕路 しげ子 |
3 | 蜘蛛の囲の秋の綻び桜山 | 中島宏枝 | 晴見 ○雅生 恵津子 |
2 | 海ちかく柿の実青き逗子に居り | 上野花梨 | 曲水 快泉 |
2 | 秋風の通り道かな坂下る | 塚本政子 | 快泉 晴見 |
2 | 新涼や鷺のぬき足水鏡 | 川上久美 | 快泉 しげ子 |
2 | 秋帆のかしぎて水尾のかさなりて | 渋谷雛子 | 晴見 東子 |
2 | 海を吸う泰山木の実のたわわ | 佐藤弘香 | ○晴見 貞雄 |
2 | 名の古木の走り目ぬける秋の風 | 田中一美 | 曲水 快泉 |
2 | 黒蟹に怨嗟託して川澄めり | 湯浅恵津子 | 曲水 宏枝 |
2 | 法師蝉山を背負いて海に出づ | 佐藤弘香 | 貞雄 久美 |
2 | 青北風や舫うボートの白々と | 湯浅晴見 | 貞雄 ○東子 |
2 | 珸桐の枯れさきがけて夥し | 田中貞雄 | ○曲水 雅生 |
2 | 嫋々とポーズの鷺のさやけしや | 鈴木直枝 | けんじ よしき |
2 | 白鷺や秋日かなしき田越川 | 湯浅晴見 | 快泉 花梨 |
2 | 丹の橋へボートの憩ふ逗子秋暑 | 菅野雅生 | 貞雄 よしき |
2 | 白露かな六代御前の翳深し | 加賀暢子 | 曲水 晴見 |
2 | 強がりを今見せねばとカンナ燃ゆ | 石田快泉 | けんじ 曲水 |
2 | 山無花果噛むや口中アルぺツジョ | 湯浅恵津子 | よしき 花梨 |
2 | 涼風がもつとも供養風化仏 | 田中貞雄 | けんじ ○快泉 |
2 | 富士も見え金時も見え逗子さやか | 塚本政子 | ○一美 花梨 |
1 | 薄命の情けとどめて紅芙蓉 | 山田耕路 | 政子 |
1 | 白鷺の白の孤独や小鳥くる | 中島宏枝 | 政子 |
1 | 潮の香と葛の花風蘆花公園 | 川上久美 | 貞雄 |
1 | 白鷺の影つれ歩む田越川 | 福島しげ子 | ○耕路 |
1 | 蘆花公園いや灯すかな曼珠沙華 | 鈴木直枝 | 久美 |
1 | 心気澄む大慈大悲のみほとけに | 遠藤けんじ | ○しげ子 |
1 | 法灯史きららに綴る実むらさき | 湯浅晴見 | 一美 |
1 | 白鷺の足ふるわせて水の澄む | 村松 幹 | 晴見 |
1 | 大欅風の戯えやつくつくし | 加賀暢子 | ○政子 |
1 | 山牛蒡海の風きてうなづきぬ | 石川曲水 | ○雛子 |
1 | 曼珠沙華まつ毛美人に明日はなる | 村松 幹 | ○弘香 |
1 | 浦風へ蘆花のゆかりや杜鵑草 | 湯浅晴見 | 弘香 |
1 | おろおろと登る山道藪蘭の花 | 田中一美 | 快泉 |
1 | 欅根瘤気の抜けさうな涼しき座 | 田中貞雄 | 一美 |
1 | 田越川この日この風秋の色 | 上野花梨 | 貞雄 |
1 | 冷ややかや六代御前の墓細身 | 菅野雅生 | ○けんじ |
1 | 南無阿弥陀仏さやかに浸むる田越川 | 大西よしき | 東子 |
1 | 秋澄むや飛簷の振りを大きくす | 田中貞雄 | 弘香 |
1 | 六代の無念の褥露の墓 | 大西よしき | 宏枝 |
1 | さわやかやまろき言葉で問ふ地蔵 | 中島宏枝 | 雅生 |
1 | つく法師六代御前安かれと | 福島しげ子 | 直枝 |
1 | 処刑場の跡とや田越川澄める | 遠藤けんじ | 政子 |
1 | 蝉穴の暗く深きにこだはれる | 石田快泉 | けんじ |
1 | 森抜けて風は花野に消えゆけり | 川上久美 | 暢子 |
1 | 秋の蚊に刺されし縁よ延命寺 | 上野花梨 | ○けんじ |
1 | 美しきもの九月の花のむらさきに | 舩山東子 | 快泉 |
1 | 問いかけ地蔵にあの事話さん青蜜柑 | 田中一美 | けんじ |
1 | 曇天を少し揺らしてみむらさき | 川上久美 | 東子 |
1 | 遠海の白帆ぼけて桐は実に | 渋谷雛子 | 快泉 |
1 | 爽やかや人声つのる御前墓碑 | 塚本政子 | ○快泉 |
1 | 残暑なお延命寺にてひと休み | 遠藤けんじ | 雅生 |
1 | 杳然と江の島浮かぶ波さやか | 鈴木直枝 | よしき |
1 | 臭木咲きつぎつぎ誘惑黒揚羽 | 遠藤けんじ | 曲水 |
1 | 野分あと六代御前の墓の風 | 鈴木直枝 | 曲水 |
1 | 遺孤の碑にすがる黒蟹曼珠沙華 | 石川曲水 | ○けんじ |