No.160

 日時  : 平成17年5月14日(土)
 吟行先 : 朝比奈峠散策 
 参加者 : 19人
 次回 平成17年6月吟行予告
 集合  : 6月11日(土) 午前11時
        JR鎌倉駅西口改札口
 吟行先: 覚園寺
 句会場: 若宮大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
6 スダ椎の花の香統べる杜一処 川上久美 主宰 曲水 宏枝 ○なつ ○しげ子 よしき  
6 歩く会と詠む会交わす夏帽子 上野花梨 主宰  曲水 充子 のぶ子 宏枝 ○冨美子   
6 辿りつく末社に座す蝮草 大西よしき 主宰 ○曲水 ○のぶ子 雅生 なつ 紀子  
5 朝夷奈てふ泥濘る峠や若葉寒 大西よしき 主宰 充子 のぶ子 一美 ○久美  
5 天蓋を溢れ水木の花あそぶ 石川曲水 ○主宰 ○宏枝 ○よしき 東子 久美   
4 新緑を出づ定年の道のあり 石田快泉 ○主宰 ○曲水 ○紀子 充子   
4 登り来てまだ天辺の夏鶯 田中一美 快泉 ○のぶ子 ○直枝 ○政子  
4 武士の掘りし峠の清水酌む 菅野雅生 ○充子 快泉 宏枝 直枝  
4 狛犬の鼻の上向き椎の花 中田のぶ子 曲水 宏枝 ○東子 しげ子  
3 熊野社の行者の極みまむし草 菅野雅生 宏枝 直枝 政子  
3 真新しき崩落場を過ぐる五月冷え 田中貞雄 冨美子 なつ 政子  
3 滴りの音水に消え水あかり 中島宏枝 主宰 ○充子 直枝    
3 老鶯の声存分に森林浴 別府操 快泉 東子 花梨   
3 若葉風泳いで見たやしだの海 伊藤紀子 のぶ子 冨美子 花梨  
3 榧の木の魂の揺蕩糸とんぼ 磯部充子 一美 雅生 よしき  
3 枇杷若葉積みたる石のあたたかし 山村冨美子 曲水 快泉 東子  
3 小半時野藤の落花踏みし贅 中田のぶ子 主宰 久美 ○操  
3 石ころの峠果せり風薫る 別府操 ○快泉 東子 直枝  
3 夏落葉陶片を踏む思ひなり 田中貞雄 充子 東子 よしき   
3 疲れたる蹠にやさし夏落葉 川上久美 快泉 のぶ子 なつ   
2 鶯のこゑ直に降る杉木立 中島宏枝 快泉 ○花梨  
2 三郎の滝の檄享け峠越ゆ 大西よしき 曲水 ○のぶ子  
2 谷を背に舞う羽衣や大水木 伊藤紀子 雅生 しげ子  
2 切り岸の鑿彫(のみえり)みどりの呼吸する 菅野雅生 主宰 ○一美  
2 もののふの修羅滴りの峠ゆく 大西よしき 操 紀子   
2 峠口岩滴りのかすかにも 鈴木直枝 快泉 東子   
2 木洩れ日の中を五月の風聴きに 川上久美 主宰 ○宏枝   
2 時鳥社にこだま手向けては 鈴木直枝 のぶ子 操  
2 三郎の情念浄め滝一条 鈴木直枝 よしき 操  
2 青歯朶と競えやマウンテンバイク 中田のぶ子 主宰 宏枝  
2 大勢の標狂はす道をしへ 中島宏枝 のぶ子 東子  
2 滑川となる岩清水かがよひぬ 中田のぶ子 曲水 ○雅生  
2 新緑に咽せて心音トトとなる 佐々木なつ ○東子 しげ子   
2 熊野社の谷の深さや山水木 山村冨美子 政子 操  
2 切通し細滝ながら水強し 山村冨美子 ○曲水 花梨   
2 若葉冷え薄きお顔の石仏 伊藤紀子 ○東子 宏枝   
2 天空へ杉の直立羊朶青葉 田中一美 雅生 なつ  
2 宮深く入れば入るほど蛇苺 上野花梨 曲水 冨美子   
2 万緑や天突く神木並び立つ 別府操 ○快泉 曲水     
2 老鶯に案内されゆく切通し 川上久美 快泉 宏枝   
2 線彫に矢倉仏や苔の花 福島しげ子 充子 東子  
2 木洩れ日に敷ける青歯朶色返す 福島しげ子 曲水 冨美子  
2 滴りを踏んで朝比奈峠越え 佐々木なつ ○快泉 のぶ子  
1 手の届く所へ手のあと岩煙草 磯部充子 政子   
1 茴香の風もやさしき清川かな 塚本政子 東子  
1 白ダモの若葉や未だ頼りなげ 中田のぶ子 紀子  
1 初夏の鈴の音かるし五月山 上野花梨 曲水  
1 青歯朶の勢もろとも切通し 鈴木直枝 久美   
1 若葉風足励まして切り通し 福島しげ子 ○快泉  
1 五月闇水音連れて峠越え 伊藤紀子 主宰  
1 峠越えはばむぬかるみ若葉冷え 田中一美 のぶ子  
1 老鶯と二人三脚熊野道 上野花梨 一美  
1 杖をもてけはし峠や山清水 別府操 曲水  
1 悠遠の音立て落つる小滝かな 石川曲水 充子  
1 朝夷奈は青き若葉の万華鏡 菅野雅生 主宰  
1 青羊歯や木洩れ日にまた色重ね 佐々木なつ 主宰  
1 岩走る水踏みしめて夏落葉 山村冨美子 久美  
1 峠越え鳥になりたきバードデー 田中一美 花梨  
1 朝比奈峠越え来し人や緑立つ 舩山東子 充子   
1 蝮草草とは言えど嫌いなり 磯部充子 曲水  
1 新樹光峡ふかくして天よりす 石川曲水 快泉  
1 小綬鶏に鳴らして携帯電話かな 中島宏枝 主宰  
1 小流れの音ととのいし峠道 塚本政子 東子  
1 ふまんじゅう笹にくるまれ五月かな 舩山東子 しげ子  
1 鎌倉やつつじ明かりに目覚たり 舩山東子 快泉  
1 湾一望もうひと登り道をしへ 大西よしき 主宰  
1 意志あるごと気高く伸びる松の芯 舩山東子 快泉  
1 生き生きと岩に寄り添う山つつじ 塚本政子 東子  
1 茎の縞冷としたる蝮蛇草 石川曲水 一美  
1 初夏や野に咲く花の小さかり 舩山東子 紀子