No.161

 日時  :平成17年6月11日(土)
 吟行先 :荏柄神社 覚園寺
 参加者 :20人
 次回 平成17年7月吟行予告
 日時  : 7月9日(土) 11時
 集合  : JR北鎌倉駅(集合場所 注意)
 吟行  : 明月院他
 句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
7 干支それぞれ神将拝す五月闇 菅野雅生 主宰 けんじ 曲水 双葉 のぶ子 なつ 直枝      
6 蝋燭の仄と涼しき窟仏 佐藤弘香 けんじ 曲水 東子 直枝 たか ○花梨      
6 まるまると鬼門の庭の梅青し 上野花梨 ○曲水 宏枝 双葉 ○たか 雅生 弘香 
6 梅雨の闇尊氏謹書照らさるる 中島宏枝 主宰 ○充子 のぶ子 双葉 弘香 ○よしき   
5 緑雨来て河童遊びし絵筆塚 佐藤弘香 宏枝 東子 よしき 花梨 幹  
5 窟の灯のゆらぎに開く岩煙草 中島宏枝 主宰 曲水 たか 花梨 たけし  
5 紫陽花や六道輪廻説かれゐる 中田のぶ子 主宰 充子 ○雅生 暢子 ○幹    
4 悔多きかわらけ割って青葉風 加賀暢子 ○曲水 充子 宏枝 たけし  
4 夏鶯鎌倉宮の葉ごもりに 中島宏枝 のぶ子 ○直枝 ○操 たか      
4 厄払ひの盃投げて暑気払ふ 星野双葉 主宰 けんじ 曲水 よしき  
4 口上は早口で聞く梅雨の寺 塚本政子 主宰 ○弘香 暢子 操   
4 雨音に実梅の生毛光りけり 佐々木なつ 曲水 双葉 直枝 政子  
4 生き返る河童緑雨の絵筆塚 新江たか 主宰 曲水 のぶ子 たけし   
4 荏柄天神青葉のしずく浴びて吉 磯部充子 双葉 東子 弘香 なつ  
3 楠若葉重文の千木見え隠れ 中田のぶ子 ○主宰 宏枝 雅生  
3 蓮の葉の露転がして説法す 村松幹 のぶ子 ○双葉 東子   
3 陽を神と雨を仏と四葩咲く 遠藤けんじ 政子 花梨 幹  
3 梅雨に入る槇の古株の瘤と洞 田中貞雄 けんじ 宏枝 東子  
3 黒南風や大槇の幹水化粧 中島宏枝 ○主宰 ○充子 ○双葉  
3 マキ大樹梅雨の重さを垂下せり 中田のぶ子 けんじ 双葉 たか  
3 天神の朱を青梅の隙間より 中田のぶ子 けんじ 充子 政子  
3 弥陀佛に逢ふみち老鶯あと先に 星野双葉 ○けんじ 宏枝 暢子   
3 古刹縁起の説話せつせつ梅雨昏し 遠藤けんじ ○のぶ子 充子 雅生    
3 光背の新樹光かな鞘阿弥陀 村松幹 主宰 ○のぶ子 たけし       
3 梅雨しとど河童浮き出す絵筆塚 菅野雅生 曲水 充子 ○東子    
3 名刹の紫衣染め余す岩煙草 鈴木直枝 けんじ のぶ子 双葉   
3 槇大樹けぶらせてゐる梅雨洩れ日 田中貞雄 のぶ子 宏枝  東子   
2 岩たばこ咲き風触の十三仏 石川曲水 双葉 東子  
2 さやさやと川面の十薬明りかな 佐藤弘香 東子 ○たけし  
2 枇杷色づき急に親しくなりし辻子 田中貞雄 けんじ のぶ子    
2 梅雨灯しかまどの罅に住むものは 鈴木直枝 東子 弘香   
2 滴りのやぐら十三佛灯す 新江たか けんじ 充子  
2 老鶯の遠近(おちこち)遊ぶ寺領かな 塚本政子 なつ 操     
2 紫陽花の彩惜しみたる古刹かな 鈴木直枝 曲水 ○宏枝  
2 十薬や吹いて石割る厄払い 青木たけし ○政子 操  
2 覚園寺緑雨に目覚め緑雨かな 上野花梨 ○主宰 東子    
2 荏柄天神朱塗り新たに梅は実に 遠藤けんじ 主宰 なつ  
2 梅雨じめり河童蠢く絵筆塚 大西よしき ○宏枝 のぶ子  
2 夏萩や急かされて知る緩き坂 中田のぶ子 主宰 東子  
2 十二神将崇むあぢさゐまだ若し 大西よしき 曲水 ○なつ  
2 筆塚の河童百態梅雨湿り 遠藤けんじ 直枝 操   
1 名刹の一景なせる金糸梅 石川曲水 けんじ   
1 蝋燭の明かりとどかぬ梅雨の堂 上野花梨 東子  
1 南東風や絵馬満杯に風待てり 加賀暢子 ○東子  
1 遠目なる朴伽藍神のごと仰ぐ 菅野雅生 幹  
1 法の山緑滴る僧説法 佐々木なつ 操  
1 尊氏の息吹を肌に槙青葉 磯部充子 ○のぶ子       
1 水色の服がぴつたりあじさい寺 別府操 ○けんじ  
1 ほたる袋しんがりを待つ立休み 田中貞雄 のぶ子  
1 地蔵堂の手の中にあり岩たばこ 上野花梨 曲水  
1 黒南風や眼光鋭き黒地蔵 新江たか けんじ  
1 蕺草に合わせて露草白く咲き 青木たけし 暢子    
1 おびんづる撫でられ微笑て青葉闇 村松幹 主宰  
1 祈ぎごとを炎に託し若葉寒 佐々木なつ 宏枝  
1 梅雨の入り河童がはしゃぐ絵筆塚 青木たけし 雅生      
1 龍の絵の薄れし堂や青葉梅雨 新江たか 曲水   
1 散りし花濡れ葉に受けし岩たばこ 佐々木なつ ○曲水  
1 小流れに沿ふ夏萩の紅乱る 新江たか 宏枝  
1 山深く法話早口繁茂せり 佐藤弘香 双葉  
1 十薬の灯り古刹は欝然と 大西よしき 充子    
1 茅葺と神将の斬る梅雨じめり 菅野雅生 政子  
1 梁牌のうすずみ色や梅雨曇り 石川曲水 花梨    
1 寅年は真達羅大将椰は実に 星野双葉 よしき  
1 大銀杏の傘下実生の子沢山 遠藤けんじ 充子  
1 黒地蔵梅雨の走りの風孕む 石川曲水 ○暢子  
1 筆塚のカッパ絵の勢梅雨に入る 中島宏枝 東子  
1 万緑やカッパ集まる絵筆塚 村松幹 曲水  
1 あじさいよ今日一日雨よばないでネ 別府操 けんじ  
1 犬走り沿いに出揃ふ岩たばこ 田中貞雄 よしき   
1 滴りの窟の仏の灯のゆらぎ 磯部充子 ○けんじ