No.162
日時 :平成17年7月9日(土)
吟行先 :明月院 浄智寺 東慶寺 参加者 :20人 |
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合点 | 作 品 | 作 者 | 選 者 |
6 | 初蝉の声の湿りや槙大樹 | 佐藤弘香 | 主宰 曲水 鷹乃 ○宏枝 ○一美 花梨 |
5 | 石庭の埒外木瓜のあばたな実 | 田中貞雄 | けんじ 曲水 一美 直枝 ○冨美子 |
5 | 紫陽花の海に木橋の湿りたる | 川上久美 | 曲水 鷹乃 ○宏枝 直枝 弘香 |
5 | 洞壁の羅漢迫り出す梅雨の隙 | 田中貞雄 | ○鷹乃 宏枝 東子 弘香 冨美子 |
4 | 孟宗と矢倉の醸す梅雨の闇 | 菅野雅生 | けんじ 曲水 宏枝 よしき |
4 | 木の橋の水音清しき片白草 | 佐藤弘香 | けんじ 宏枝 東子 花梨 |
4 | 紫陽花の終りや笛の蕭々と | 田中一美 | けんじ 曲水 宏枝 冨美子 |
4 | つるべの井四葩の水を吸い上げり | 上野花梨 | 東子 ○啓花 直枝 紀子 |
4 | 沙羅の花寺領の空へ抜き出せり | 田中一美 | 主宰 けんじ ○東子 雅生 |
4 | 円窓を結界として青葉風 | 中島宏枝 | けんじ 東子 久美 暢子 |
4 | 射干の風立つ谷つのおしながき | 河村啓花 | ○主宰 宏枝 雅生 よしき |
4 | 茅葺きの軒の深さや半夏生草 | 川上久美 | 主宰 けんじ 鷹乃 花梨 |
4 | つるべの井太綱にある梅雨じめり | 中島宏枝 | 曲水 ○東子 啓花 紀子 |
3 | 天女とぶ方丈屋根の梅雨薄日 | 伊藤紀子 | 東子 啓花 冨美子 |
3 | 七月の千の紫陽花咲き疲れ | 石川曲水 | ○けんじ 宏枝 ○花梨 |
3 | 苔滴るやぐらは深く昏きもの | 川上久美 | けんじ 宏枝 弘香 |
3 | 瓶の井を汲めば紫陽花色の水 | 遠藤けんじ | 主宰 ○雅生 ○久美 |
3 | 紫陽花のさびを悼みし笛の音 | 中島宏枝 | 曲水 久美 たけし |
3 | 蜘蛛の糸やがては届くやぐら仏 | 鈴木直枝 | ○鷹乃 啓花 ○紀子 |
3 | 半夏生草の片白妙に澄みゆけり | 山村冨美子 | 東子 一美 直枝 |
3 | 石段の丸くなりけり手毬花 | 青木たけし | ○主宰 東子 弘香 |
3 | 柏葉あぢさゐ雨滴漏斗の房垂らす | 田中貞雄 | 鷹乃 雅生 よしき |
2 | 矢倉まで色段々の七変化 | 伊藤紀子 | 曲水 宏枝 |
2 | 苅る前の姫紫陽花の青深む | 佐藤弘香 | ○けんじ 東子 |
2 | 走り根の根締めの苔の青厚き | 中島宏枝 | ○主宰 たけし |
2 | 大き岩に縋る名残りの岩たばこ | 川上久美 | 曲水 ○東子 |
2 | 柏葉あぢさゐ巫女の振鈴きこえしよ | 舩山東子 | ○直枝 たけし |
2 | 円垂に柏葉紫陽花星流す | 村松幹 | 一美 ○たかし |
2 | 丸窓が結界浄土著莪の花 | 山村冨美子 | けんじ 暢子 |
2 | 壁画めくやぐら佛や青葉光 | 中島宏枝 | 主宰 久美 |
2 | あぢさゐの毬を頬擦る遠き恋 | 大西よしき | 曲水 たけし |
2 | 大振りと漆黒誇り鎌倉蝶 | 菅野雅生 | ○曲水 宏枝 |
2 | 瞳を宙に瞠りてさがす沙羅の花 | 河村啓花 | 主宰 よしき |
2 | 梅雨蝶の入れり藁葺開山堂 | あかさか鷹乃 | けんじ 紀子 |
2 | 梅雨茸水音忙し山の内 | 伊藤紀子 | 曲水 東子 |
2 | 矢倉仏誰が奉る落し文 | 福島しげ子 | 久美 紀子 |
2 | やぐら仏の魂宿したる青き梅 | 鈴木直枝 | 鷹乃 花梨 |
2 | 笛の音や時頼公墓所苔青し | 田中一美 | 啓花 暢子 |
2 | 射干やほ暗に崩る矢倉仏 | 福島しげ子 | ○主宰 一美 |
2 | 米沢と繋がる羅漢滴れり | 青木たけし | 東子 暢子 |
1 | 笛の音の消えて空耳岩煙草 | 伊藤紀子 | けんじ |
1 | 方丈の屋根に天女や四葩道 | 佐藤弘香 | 鷹乃 |
1 | あぢさゐ寺ひそかに泣きに来る人も | 大西よしき | 雅生 |
1 | 瓶の井の滑車巻き揚ぐ梅雨じめり | 菅野雅生 | 東子 |
1 | 潤いの谷戸湿りなる半夏生草 | あかさか鷹乃 | ○よしき |
1 | 紫陽花のほてりを冷す谷霊気 | 村松幹 | 宏枝 |
1 | 苔纏う慈母観音や清水飲む | あかさか鷹乃 | 冨美子 |
1 | 枯山水の箒目糺す沙羅双樹 | 加賀暢子 | 主宰 |
1 | 甘露の井前の泉に水草生ふ | 遠藤けんじ | ○曲水 |
1 | 半夏生草白に変われば何の香や | 上野花梨 | 主宰 |
1 | 紫陽花の朽ち始むれば紅滲む | 上野花梨 | 宏枝 |
1 | あぢさゐや北鎌倉に降り佇ちし | 舩山東子 | 主宰 |
1 | 脱ぎ切れぬ皮を根元に今年竹 | 福島しげ子 | ○曲水 |
1 | 医通ひの薬とならず片白草 | 石川曲水 | ○弘香 |
1 | 石庭へかの老鶯も声ひそめ | 川上久美 | 主宰 |
1 | あぢさゐの艶を葉叢に明月院 | 河村啓花 | 宏枝 |
1 | 情念を燃やしつつ果つ濃紫陽花 | 鈴木直枝 | けんじ |
1 | 石庭の白へ雫れり沙羅の花 | 菅野雅生 | 東子 |
1 | 尽(すが)れたる四葩の首の深御辞儀 | 佐藤弘香 | ○たけし |
1 | 横柄な紫陽花となり明月院 | 上野花梨 | ○けんじ |
1 | 岩たばこやぐら仕立の彩匂う | 鈴木直枝 | 暢子 |
1 | 緑蔭に映ゆ木雫の打鋲跡 | 田中貞雄 | 鷹乃 |
1 | 磴(いしざか)の古きが佳けれ姫あじさい | 田中一美 | 主宰 |
1 | 金絲梅いまを盛りに金放つ | 舩山東子 | 曲水 |