No.162

 日時  :平成17年7月9日(土)
 吟行先 :明月院 浄智寺 東慶寺
 参加者 :20人
 次回 平成17年8月吟行予告
 日時  : 8月13日(土) 11時
 集合  : JR鎌倉駅西口改札口
 吟行  : 妙本寺 本覚寺 大巧寺
 句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
6 初蝉の声の湿りや槙大樹 佐藤弘香 主宰 曲水 鷹乃 ○宏枝 ○一美 花梨  
5 石庭の埒外木瓜のあばたな実 田中貞雄 けんじ 曲水 一美 直枝 ○冨美子   
5 紫陽花の海に木橋の湿りたる 川上久美 曲水 鷹乃 ○宏枝 直枝 弘香  
5 洞壁の羅漢迫り出す梅雨の隙 田中貞雄 ○鷹乃 宏枝 東子 弘香 冨美子  
4 孟宗と矢倉の醸す梅雨の闇 菅野雅生 けんじ 曲水 宏枝 よしき  
4 木の橋の水音清しき片白草 佐藤弘香 けんじ 宏枝 東子 花梨   
4 紫陽花の終りや笛の蕭々と 田中一美 けんじ 曲水 宏枝 冨美子   
4 つるべの井四葩の水を吸い上げり 上野花梨 東子 ○啓花 直枝 紀子  
4 沙羅の花寺領の空へ抜き出せり 田中一美 主宰 けんじ ○東子 雅生   
4 円窓を結界として青葉風 中島宏枝 けんじ 東子 久美 暢子  
4 射干の風立つ谷つのおしながき 河村啓花 ○主宰 宏枝 雅生 よしき   
4 茅葺きの軒の深さや半夏生草 川上久美 主宰 けんじ 鷹乃 花梨  
4 つるべの井太綱にある梅雨じめり 中島宏枝 曲水 ○東子 啓花 紀子   
3 天女とぶ方丈屋根の梅雨薄日 伊藤紀子 東子 啓花 冨美子   
3 七月の千の紫陽花咲き疲れ 石川曲水 ○けんじ 宏枝 ○花梨  
3 苔滴るやぐらは深く昏きもの 川上久美 けんじ 宏枝 弘香  
3 瓶の井を汲めば紫陽花色の水 遠藤けんじ 主宰 ○雅生 ○久美  
3 紫陽花のさびを悼みし笛の音 中島宏枝 曲水 久美 たけし  
3 蜘蛛の糸やがては届くやぐら仏 鈴木直枝 ○鷹乃 啓花 ○紀子  
3 半夏生草の片白妙に澄みゆけり 山村冨美子 東子 一美 直枝  
3 石段の丸くなりけり手毬花 青木たけし ○主宰 東子 弘香   
3 柏葉あぢさゐ雨滴漏斗の房垂らす 田中貞雄 鷹乃 雅生 よしき  
2 矢倉まで色段々の七変化 伊藤紀子 曲水 宏枝  
2 苅る前の姫紫陽花の青深む 佐藤弘香 ○けんじ 東子  
2 走り根の根締めの苔の青厚き 中島宏枝 ○主宰 たけし   
2 大き岩に縋る名残りの岩たばこ 川上久美 曲水 ○東子   
2 柏葉あぢさゐ巫女の振鈴きこえしよ 舩山東子 ○直枝 たけし   
2 円垂に柏葉紫陽花星流す 村松幹 一美 ○たかし   
2 丸窓が結界浄土著莪の花 山村冨美子 けんじ 暢子   
2 壁画めくやぐら佛や青葉光 中島宏枝 主宰 久美  
2 あぢさゐの毬を頬擦る遠き恋 大西よしき 曲水 たけし  
2 大振りと漆黒誇り鎌倉蝶 菅野雅生 ○曲水 宏枝  
2 瞳を宙に瞠りてさがす沙羅の花 河村啓花 主宰 よしき  
2 梅雨蝶の入れり藁葺開山堂 あかさか鷹乃 けんじ 紀子  
2 梅雨茸水音忙し山の内 伊藤紀子 曲水 東子    
2 矢倉仏誰が奉る落し文 福島しげ子 久美 紀子  
2 やぐら仏の魂宿したる青き梅 鈴木直枝 鷹乃 花梨  
2 笛の音や時頼公墓所苔青し 田中一美 啓花 暢子  
2 射干やほ暗に崩る矢倉仏 福島しげ子 ○主宰 一美   
2 米沢と繋がる羅漢滴れり 青木たけし 東子 暢子  
1 笛の音の消えて空耳岩煙草 伊藤紀子 けんじ  
1 方丈の屋根に天女や四葩道 佐藤弘香 鷹乃   
1 あぢさゐ寺ひそかに泣きに来る人も 大西よしき 雅生  
1 瓶の井の滑車巻き揚ぐ梅雨じめり 菅野雅生 東子  
1 潤いの谷戸湿りなる半夏生草 あかさか鷹乃 ○よしき  
1 紫陽花のほてりを冷す谷霊気 村松幹 宏枝  
1 苔纏う慈母観音や清水飲む あかさか鷹乃 冨美子   
1 枯山水の箒目糺す沙羅双樹 加賀暢子 主宰   
1 甘露の井前の泉に水草生ふ 遠藤けんじ ○曲水  
1 半夏生草白に変われば何の香や 上野花梨 主宰   
1 紫陽花の朽ち始むれば紅滲む 上野花梨 宏枝   
1 あぢさゐや北鎌倉に降り佇ちし 舩山東子 主宰  
1 脱ぎ切れぬ皮を根元に今年竹 福島しげ子 ○曲水  
1 医通ひの薬とならず片白草 石川曲水 ○弘香  
1 石庭へかの老鶯も声ひそめ 川上久美 主宰  
1 あぢさゐの艶を葉叢に明月院 河村啓花 宏枝  
1 情念を燃やしつつ果つ濃紫陽花 鈴木直枝 けんじ  
1 石庭の白へ雫れり沙羅の花 菅野雅生 東子  
1 尽(すが)れたる四葩の首の深御辞儀 佐藤弘香 ○たけし   
1 横柄な紫陽花となり明月院 上野花梨 ○けんじ   
1 岩たばこやぐら仕立の彩匂う 鈴木直枝 暢子  
1 緑蔭に映ゆ木雫の打鋲跡 田中貞雄 鷹乃  
1 磴(いしざか)の古きが佳けれ姫あじさい 田中一美 主宰   
1 金絲梅いまを盛りに金放つ 舩山東子 曲水