No.164
日時  :平成17年9月10日(土)
 吟行先 :来迎寺、頼朝の墓、宝戒寺
 参加者 :24人
 次回 平成17年10月吟行予告
 日時  : 10月8日(土) 11時
 集合  : 京急「金沢文庫駅」改札口前
 吟行  : 太寧寺他
 句会場: 金沢公会堂 会議室

合点 作      品 作 者 選     者
7 尼五山跡白式部白桔梗 すずき巴里 ふみお ○けんじ ○のぶ子 直枝 なつ 操 たけし  
6 法師蝉の高音や三浦滅びの地 遠藤けんじ 快泉 のぶ子 ○宏枝 東子 直枝 ○たか  
5 縁起説く住持の端座すずしかり 中田のぶ子 主宰 ふみお けんじ 一美 ○しげ子   
5 いいくにを夢みし墓に爽気起つ 大西よしき ○ふみお 曲水 巴里 のぶ子 ○幹   
5 水琴窟青萩寺の湖底なす すずき巴里 曲水 宏枝 たか ○弘香 ○なつ  
4 さやけしやかの頼朝の墓質素 大西よしき けんじ ○巴里 ○直枝 操 
4 如意輪観音の六臂にありし秋の色 中島宏枝 主宰 曲水 ○巴里 ○恒基  
4 カマクラ蝶頼朝墓苑抜けきれず 菅野雅生 巴里 のぶ子 宏枝 ○東子  
4 桐の実の色づく学舎幕府跡 新江たか ふみお けんじ のぶ子 雅生  
4 如意輪の笑み引きづつて女郎花 田中貞雄 ○曲水 快泉 一美 ○たけし   
4 さわやかや奉納搗布石を抱く 中島宏枝 主宰 ○曲水 弘香 よしき  
4 水平に立ちてうねりの萩の中 中島宏枝 曲水 巴里 幹 恒基  
4 幕府跡小学校の天高し 伊藤紀子 主宰 巴里 ○のぶ子 しげ子  
4 さやかには見えねど谷戸は秋の風 福島しげ子 けんじ 曲水 雅生 なつ  
4 新涼や床高き堂開け放つ 中田のぶ子 主宰 巴里 ○宏枝 雅生     
4 山蟻のひとさしに句の整へり 別府操 ふみお 巴里 ○一美 しげ子    
4 抜陀婆羅あごをしゃくりし方残暑 熊谷ふみを 主宰 けんじ 弘香 恒基  
3 咲きそめのさだかにあれど萩の花 石川曲水 ○ふみお 政子 よしき  
3 頬杖の仏寧けし寺の秋 鈴木直枝 主宰 宏枝 雅生  
3 立て膝でみんみん聞くや思惟仏 田中一美 けんじ ○快泉 のぶ子  
3 一山に名残の蝉や千の声 福島しげ子 のぶ子 直枝 花梨   
3 かなかなと心紡いで宝戒寺 伊藤紀子 ふみお 宏枝 ○花梨  
3 鎌倉にありて清しや白式部 伊藤紀子 ○快泉 宏枝 たけし    
3 西御門より東御門へ銀水引 田中貞雄 ○ふみお 巴里 たか  
3 白萩叢の中の井水を荒使い 田中貞雄 ふみお けんじ 花梨  
3 八角の敷石萩の白き寺 鈴木直枝 主宰 ○けんじ よしき    
3 観音の豊頬のつや白芙蓉 中田のぶ子 宏枝 なつ 幹   
3 爽やかや素手で触れたき地蔵尊 塚本政子 ○快泉 たか 花梨  
3 如意輪の片手に点す秋日かな 塚本政子 主宰 快泉 紀子    
2 五十四段秋暑をすすめ謁すかな 熊谷ふみを 紀子 しげ子  
2 佐殿の墓錆著し野分あと 鈴木直枝 曲水 政子  
2 白萩の楚楚と水琴窟の音 佐藤弘香 のぶ子 花梨  
2 天道に添ひて萩寺ハギ三分 大西よしき ふみお 快泉  
2 分け入りて刈られぬままに萩の寺 上野花梨 東子 たけし  
2 秋涼のありたる僧の正座かな 舩山東子 ○宏枝 紀子  
2 萩早き寺に萩見の人数多 福島しげ子 ふみお 操   
2 誰が霊のふわりと来しか秋の蝶 佐藤弘香 ふみお ○政子  
2 玉眼の愁ひを避けし秋灯 菅野雅生 直枝 しげ子   
2 史跡めぐり来て秋の蝉囃子たる 舩山東子 曲水 ○よしき  
2 法師蝉火種香炉の中にあり 熊谷ふみを ○主宰 ○のぶ子  
2 秋蝉の終の棲家や将軍墓 村松幹 宏枝 東子  
2 頼朝墓おりて残暑の遊具かな 佐藤弘香 巴里 幹  
2 女郎花の風の綾なす尼寺の坂 すずき巴里 けんじ 曲水  
2 睡蓮の笑み如意輪のこころざし 佐藤弘香 主宰 けんじ  
2 初萩のみな白であり宝戒寺 すずき巴里 けんじ のぶ子    
2 九月の平成水琴音正す 塚本政子 ○巴里 ○東子  
2 野辺で聴く九月の恋の物語 舩山東子 ふみお ○紀子  
2 秋風やおんおんと鳴る寺の鐘 石田快泉 東子 一美     
2 をみなえしまれにはごつとたをやかに 熊谷ふみを 弘香 恒基  
2 頬杖の御手に秋声如意輪佛 中島宏枝 巴里 ○操    
2 秋めくや魔法の杖めく抜陀婆羅 新江たか 東子 雅生  
2 鰐口を鳴らす太綱萩の風 中田のぶ子 けんじ 東子  
2 庭深き寺領に癒す水引草 佐々木なつ 曲水 東子   
2 寺色に染まり吹かれし女郎花 上野花梨 快泉 巴里  
1 女郎花朱が金箔をひきたてる いそべ恒基 巴里  
1 如意輪の立て膝に溜む秋涼 菅野雅生 東子  
1 藪茗荷やぐらにありし三浦墓所 新江たか 主宰   
1 白萩に入り奥の紅萩触れ帰る 舩山東子 巴里  
1 秋の蛟に刺されて我慢法の庭 佐々木なつ 操  
1 尼の恋今昔問はず秋涼し 別府操 快泉  
1 天地にうつろゐしるす法師蝉 石川曲水 東子  
1 無患子の実のはかどらず強日射 田中貞雄 弘香  
1 細道の萩のお寺の井戸使う 上野花梨 快泉  
1 萩寺の蝶よ蜻蛉よ吟行子 遠藤けんじ 快泉  
1 萩の寺彼岸花さえ源氏色 青木たけし 快泉  
1 行く人も稀なる谷戸の額の花 石田快泉 曲水  
1 からたちのとげだけはとげとして生き いそべ恒基 たか    
1 さやけしや尼寺跡に風吹きよせて 鈴木直枝 宏枝    
1 浜風を慈悲と揺れなむ女郎花 大西よしき 曲水   
1 むらさきの彩に染めたき白式部 石川曲水 快泉    
1 如意輪観音頬杖あわれなる秋暑 遠藤けんじ 宏枝    
1 桔梗咲く鎌倉らしき地蔵さま 菅野雅生 東子  
1 秋草のおんめさま抜け段葛 中田のぶ子 けんじ  
1 風雨禍をかばひ粧ひ早む山 田中貞雄 よしき  
1 恋物語り残る尼寺秋の天 別府操 なつ  
1 本堂を開けいとおしき秋の風 上野花梨 曲水    
1 鳥居掛け祀かじめの灼くるかな 田中一美 恒基   
1 一段と谷戸高くして秋の空 伊藤紀子 曲水  
1 まどろみをまどろみとして白桔梗 いそべ恒基 東子  
1 自決跡みんみん蜩一騎打ち 村松幹 一美  
1 頼朝の墓の裏側木の実踏む 遠藤けんじ 快泉   
1 初萩や混み合う前の宝戒寺 青木たけし 主宰  
1 首かしぐ仏の愁思ありにけり 舩山東子 政子   
1 秋の蝶恋の蝶なる鐘の音 村松幹 東子  
1 地蔵にも縁起の口説花芒 塚本政子 ふみお  
1 ほてる身の両袖に触れ初萩花 田中一美 たけし  
1 身の弛む尼寺跡の萩の風 田中一美 紀子     
1 白萩のおさなき白さ宝戒寺 新江たか 幹  
1 御佛のみなすがりたき顔秋涼し 別府操 政子  
1 鎌倉で生まれし地蔵風さやか 青木たけし 快泉