No.167
 日時  : 平成17年12月10日(土)
 吟行先 : 円応寺 亀ヶ谷切通し他
 参加者 : 18名
 次回 平成18年1月吟行予告
日時  : 1月14日(土) 11時
集合  : JR鎌倉駅 西口改札口
吟行  : 銭洗弁天
句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
7 奪衣婆や冷えを同じうして親し 田中貞雄 けんじ のぶ子 ○宏枝 ○雅生 久美 なつ 政子  
5 不受不施の寺のきんかん数多生る 菅野雅生 主宰 けんじ 一美 ○久美 恒基  
5 業の火の落つべきところ寒椿 いそべ恒基 主宰 宏枝 久美 たか よしき    
5 鳶の笛照葉天蓋突きぬけて 伊藤紀子 主宰 けんじ ○のぶ子 久美 たか   
5 十王の目線を逃げてけんちん汁 中田のぶ子 ○主宰 宏枝 雅生 なつ ○花梨  
4 寺深くこぶし冬芽の昂れり 鈴木直枝 けんじ 宏枝 ○暢子 政子  
4 うとましと思う数だけピラカンサ いそべ恒基 主宰 けんじ のぶ子 紀子  
4 菩提樹の枯れ仏法の実を残す 遠藤けんじ 主宰 操 なつ 花梨  
4 冴え冴えと閻魔の前のみくじ箱 上野花梨 けんじ のぶ子 雅生 操  
3 花びらを日溜りとして冬の蜂 新江たか ○のぶ子 一美 恒基  
3 閻魔との対峙の後の冬ぬくし 田中貞雄 宏枝 直枝 暢子  
3 裸木になりたての艶さくらの樹 中田のぶ子 主宰 ○宏枝 よしき  
3 蒼天に残る菩提子鳴り止まず 川上久美 宏枝 雅生 政子  
3 日面は喝采のいろ銀杏黄葉 中島宏枝 主宰 政子 操  
3 青空の煽る炎や冬紅葉 田中一美 けんじ のぶ子 宏枝    
2 岩船地蔵冬陽化粧を覗きこむ 菅野雅生 主宰 のぶ子  
2 朽ちのいろ深む日陰の冬紅葉 中島宏枝 けんじ たか  
2 菩提樹枯れ一寸法師高下かな 上野花梨 ○のぶ子 直枝  
2 水仙の蕾卵を抱いており 村松幹 一美 雅生   
2 一群の枯葉が横を駆け抜ける 川上久美 ○一美 恒基  
2 吹き上ぐる落葉の軽き亀ヶ谷 佐々木なつ けんじ のぶ子  
2 奪衣婆の冴ゆる貌など見たくなし 大西よしき 主宰 ○紀子  
2 散れば舞う紅葉明りよ地蔵尊 塚本政子 けんじ 暢子    
2 菩提樹の実の舞ふ枯れの調べかな 中島宏枝 ○けんじ たか   
2 鐘楼の茅葺きに乗る冬日かな 川上久美 花梨 紀子  
2 十王より延命地蔵冬ぬくし 菅野雅生 のぶ子 花梨  
2 閻魔大王冬日呑みこむ勢ひかな 川上久美 主宰 ○けんじ  
2 白山茶花空の蒼さを深めたり 加賀暢子 のぶ子 ○操    
1 もみぢ落葉亀ヶ谷の坂ころぶなよ 菅野雅生 紀子  
1 紅葉散る風雅なる家の石畳 別府操 ○直枝  
1 己も業背負ふ閻魔の堂寒し 新江たか 久美  
1 面差しの優しき地蔵冬の辻子 新江たか けんじ  
1 裸木の瘤ひとさすり薬王寺 大西よしき 一美  
1 閻魔堂裏を明るく銀杏黄葉 中田のぶ子 けんじ  
1 冬寒や舌抜かれまじえんま王に 別府操 直枝  
1 肝寒し笑ひ閻魔と云はれても 菅野雅生 ○よしき   
1 神無月笑い閻魔に見参す 村松幹 主宰  
1 奪衣婆に睨まれ背筋寒くなる 遠藤けんじ よしき  
1 枯萩の枝の先までやわらかき 塚本政子 紀子  
1 一景や小流れに散る紅葉なり 佐々木なつ 操  
1 中陰の風に絡まる落葉かな 田中一美 恒基  
1 覗き見しみ仏優し冬み空 別府操 なつ  
1 唇の紅の褪せたり冬の川 田中一美 ○恒基  
1 柿の実の五つ六つ飲む冬の川 いそべ恒基 宏枝  
1 切通し蛇行の光る冬もみじ 鈴木直枝 ○政子  
1 枯葎振り分けゆくや切通し 鈴木直枝 よしき  
1 切通し抜ける風の間の笹鳴 中田のぶ子 宏枝  
1 線香に託す死後の世花八ツ手 佐々木なつ 直枝  
1 橙の導く日和亀ヶ谷 田中貞雄 ○なつ  
1 閻魔王の透けたる目玉冬睨む 中島宏枝 けんじ  
1 冬晴れや紅葉と黄葉光り会ふ 別府操 暢子  
1 亀ヶ谷石面七福冬ざるる 加賀暢子 主宰  
1 笹鳴きを聴く切通し風の道 新江たか 宏枝  
1 片肌脱ぎにただよふ寒気奪衣婆 中島宏枝 ○主宰   
1 子守柿小鳥の愛をたしかめつ 鈴木直枝 花梨  
1 燦燦のこぶし冬芽は鉾立てて 田中一美 ○たか  
1 揺るるたび日を撒き散らす枯芒 川上久美 暢子  
1 ひざ歩きしても癒さる紅葉坂 塚本政子 主宰  
1 冥界の体験堂の隙間風 田中貞雄 のぶ子