No.170
 日時  : 平成18年3月11日(土)
 吟行先 : 浄妙寺 報国寺
 参加者 : 16名
 次回 平成18年4月吟行予告
日時  : 4月8日(土) 11時
集合  : JR北鎌倉駅 西口改札口(集合場所 注意)
吟行  : 光照寺 東瓜ヶ谷 葛原岡神社
句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
7 一筋の余寒身に降る竹の寺 伊藤紀子 けんじ ○のぶ子 ○宏枝 一美 ○雅生 直枝 ○恒基  
7 低きには低き風あり雪割草 後藤那生 けんじ 快泉 宏枝 久美 たか 紀子 恒基  
6 源将祖の一基を建たせ土匂う 鈴木直枝 ○主宰 快泉 のぶ子 雅生 ○たか ○紀子  
5 葉騒地騒や三月の竹百幹 中島宏枝 ○主宰 那生 一美 花梨 恒基  
5 あたたかや撫肩広し禅寺屋根 菅野雅生 主宰 快泉 那生 一美 ○花梨  
4 春日射し自刃やぐらを詳らか 中田のぶ子 宏枝 那生 ○久美 ○直枝   
4 五山五位の品位牡丹の蕾かな 中島宏枝 けんじ ○快泉 ○一美 ○よしき   
4 戦ぐだけそよがせ昏き竹の秋 田中一美 けんじ ○のぶ子 宏枝 たか  
3 切りもなく竹落葉して藪静か 石田快泉 のぶ子 那生 恒基  
3 風光る自刃矢倉をひそませて 中島宏枝 けんじ 久美 直枝  
3 誰にも見せない表情椿落つ いそべ恒基 ○のぶ子 ○那生 紀子  
3 遠慮ない笑みで応えて迎春花 いべそ恒基 けんじ 快泉 のぶ子  
3 竹幹と滝と抹茶と春の苔 後藤那生 快泉 ○宏枝 花梨   
3 竹寺の竹の支へる枝垂梅 菅野雅生 快泉 那生 直枝  
3 境内は何処も禁煙牡丹の芽 中田のぶ子 快泉 宏枝 那生 
3 道々や春まだ浅きものばかり 石田快泉 のぶ子 那生 恒基  
3 深堀りの自刃窟も春の景 後藤那生 のぶ子 宏枝 紀子  
3 春泥や膝の膏薬効きはじむ 田中貞雄 のぶ子 那生 雅生  
3 山門を隠すことなし梅の花 菅野雅生 快泉 那生 花梨  
2 浄妙の空の高きに紅白梅 村松幹 ○けんじ ○快泉  
2 広縁の春日の照りや大方丈 中田のぶ子 主宰 けんじ   
2 裏縁には裏縁向きの梅の花 上野花梨 ○けんじ ○那生   
2 深庇木魚の洩るる目借り時 鈴木直枝 主宰 久美   
2 水底の春の気ぐらり睡蓮鉢 中島宏枝 一美 たか  
2 純白の錦流してしだれ梅 中島宏枝 那生 雅生  
2 水仙のみな真っすぐに疑念なし 石田快泉 けんじ 那生  
2 春筍の出揃うまえの匂いかな 上野花梨 快泉 那生   
2 竹寺の百千万両揃い踏み 上野花梨 主宰 たか  
2 やぐら背に紅白梅の競ひ咲く 新江たか 主宰 ○快泉  
2 方丈の香煙かすか花山茱萸 中島宏枝 けんじ 那生  
2 鳶見下ろす高さの昼餉山笑ふ 中田のぶ子 主宰 けんじ  
2 閼伽桶の伏せて積まれて梅日和 川上久美 けんじ よしき  
2 緑青の屋根の丸みや芽木明り 川上久美 けんじ 宏枝  
2 方丈の闇にもとどく梅の風 伊藤紀子 のぶ子 宏枝  
1 山茱萸の黄を極めたる報国寺 新江たか 主宰  
1 山茱萸の終りの花影衣張山 田中貞雄 ○那生  
1 風を読み季を窺ふ牡丹の芽 川上久美 のぶ子  
1 木漏れ日の揺るるや落椿動く 中田のぶ子 けんじ  
1 滑川春のさざなみ七曲り 菅野雅生 のぶ子   
1 竹林の真幹春の陽を弾く 遠藤けんじ 那生    
1 いつまでもそこにあるよな紅の梅 いそべ恒基 那生   
1 下萌や空足踏んでしまひさう 田中貞雄 ○のぶ子  
1 うららかや拳を開く牡丹の芽 新江たか 快泉  
1 方丈を仰ぎ山茱萸眩しかり 鈴木直枝 久美  
1 やぐらへも春の息吹の流れ込む 川上久美 快泉  
1 懸樋落つ水音の春竹の寺 新江たか 快泉   
1 丸味かな五山の甍うららけし 鈴木直枝 雅生  
1 谷の鳶眼下に衣張山笑ふ 中田のぶ子 よしき  
1 禅寺前にヒマラヤ雪の下盛り 田中貞雄 よしき  
1 地の中に春笋育つ陽の恵み 遠藤けんじ 紀子  
1 紅椿みつめて色を濃くしたり 石田快泉 直枝  
1 竹春の小闇に入りぬ仏みち 石田快泉 那生   
1 着せ藁のなくて出揃う牡丹の芽 石田快泉 宏枝  
1 大王松芽吹きの萌黄やぐら前 田中貞雄 のぶ子  
1 東風抜ける竹庭自愛処とす 田中貞雄 那生   
1 山茱萸のきのふとちがふ蒼い空 菅野雅生 花梨  
1 尊氏の迷いに近し三椏花 村松幹 那生   
1 剪定のリズム自刃やぐらを宥む 菅野雅生 主宰   
1 今日ひと日膨らむのみの芽吹きかな 上野花梨 よしき  
1 見つめられ雪割草の薄笑ひ 大西よしき のぶ子  
1 木漏れ日に乗り佐保姫や竹の幹 田中一美 宏枝