No.173
 日時  :平成18年6月10日(土)
 吟行先 :小説「太陽の季節」記念碑
        海岸散策他
 参加者 :16名
 次回 平成18年7月吟行予告
 日時  : 7月8日(土) 11時
 集合  : JR鎌倉駅 西口改札口
 吟行  : 東勝寺跡 妙隆寺 大仏邸
 句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
8 夏の川まだ一塊の出世魚 田中一美 ○主宰 みつ 巴里 ○のぶ子 ○雅生 ○直枝 ○弘香 こうき  
5 絶え間なく入江の幅の卯波なる 中田のぶ子 主宰 みつ ○巴里 東子 こうき  
5 時の日の舫ひの綱の弛緩かな 田中貞雄 けんじ みつ 巴里 久美 雅生  
4 房総も伊豆も靄込め卯波立つ 遠藤けんじ みつ のぶ子 ○久美 花梨   
4 夏来たる太陽族の端くれぞ 田中貞雄 けんじ ○みつ ○巴里 直枝   
3 黒南風や金波銀波は海神か 大西よしき 東子 久美 ○節子  
3 高清址定家葛の縋り咲く 佐藤弘香 けんじ 東子 節子  
3 梅雨晴の川朽ち舟の裏返る 川上久美 けんじ のぶ子 東子  
3 サーファーの闊歩する街浜昼顔 川上久美 主宰 けんじ 節子  
3 受難碑へ黒南風に乗る哀悼歌 川上久美 けんじ 雅生 ○よしき  
3 川底の藻に似し動き鯔の群 佐藤弘香 主宰 のぶ子 一美  
3 木下闇まして六代御前の古址 中田のぶ子 ○主宰 けんじ 雅生  
3 サァファーの乗る羊水か逗子の波 佐藤弘香 巴里 一美 よしき  
3 両耳の雑音さらう夏の浜 いそべみつ 主宰 のぶ子 節子  
3 六月の逗子海岸の女波めく 大西よしき 巴里 ○東子 一美  
3 遠南風折れしオールの海難碑 すずき巴里 主宰 けんじ 東子  
2 ヨットの帆現はる男の海となり 舩山東子 けんじ 節子  
2 上げ潮に緋鯉押さるる田越川 菅野雅生 ○東子 弘香  
2 助力などいらぬ昼顔田越川 いそべこうき 一美 弘香  
2 潮入川ボート縦列に海へ向く 田中一美 東子 花梨  
2 欅大樹わが影入れて涼し涼し 舩山東子 みつ 花梨   
2 引汐やいなだの群の背を残す 鈴木直枝 巴里 東子   
2 海開き近しユンボーの軋む浜 田中一美 主宰 巴里  
2 梅雨の沖不如帰碑の昏々と 田中貞雄 みつ よしき  
2 夏草の長けて遺孤の碑埋めゆく 中田のぶ子 巴里 直枝  
2 六代御前の悲喜の悲の果て梅雨湿り 遠藤けんじ のぶ子 こうき  
2 ハイカラの街湘南の紅薔薇 舩山東子 ○けんじ のぶ子  
2 太陽の季節の落し子海月浮く いそべみつ 主宰 けんじ  
2 桜桃忌波のはこびしものの色 上野花梨 けんじ みつ  
2 鯔の銀鱗鰡の銀鱗走り梅雨 すずき巴里 みつ 久美  
2 処刑の血下闇の澱田越川 入江節子 みつ 久美  
2 万緑と海のはざまに蘆花の宅 上野花梨 ○主宰 のぶ子  
2 昭和史の湘南の夏裕次郎 大西よしき ○一美 直枝  
1 梅雨凪の波砂山を崩さざる 川上久美 のぶ子  
1 綱の手を繋ぐボートの舟溜り 菅野雅生 東子  
1 遺孤の碑や涙もろともさくらの実 鈴木直枝 ○けんじ  
1 梅雨晴や太陽像の大目玉 遠藤けんじ 主宰  
1 ふたつ子の手をつなぎ来る夏帽子 舩山東子 ○花梨  
1 心眼に富士を望みて青葉潮 遠藤けんじ 弘香  
1 時の日やタフガイの唄懐かしく 鈴木直枝 よしき  
1 黒南風やモーターボートの蠢けり いそべみつ 東子  
1 鷺一羽いなの大群川上る 遠藤けんじ のぶ子  
1 田越川赤芽柏の花若き 佐藤弘香 直枝  
1 梅雨河畔水漬き舟が目に余る 田中貞雄 よしき  
1 太陽の季節遠目のヨットかな 入江節子 東子  
1 南風強しユウジロウタチ活きし海 菅野雅生 のぶ子  
1 杳として沖を隠せり梅雨の海 田中一美 雅生  
1 長汀やはるか江ノ島海霧の中 大西よしき 東子  
1 六代御前墓樟の青嵐渦巻ける 田中一美 けんじ  
1 初心者のヨット海辺をさ迷ひぬ 菅野雅生 巴里  
1 鯔の子の群れて真鯉と競ひをり 菅野雅生 東子  
1 病葉の一つゆったり田越川 中田のぶ子 花梨  
1 帆を浜に上げて半時昼寝中 入江節子 弘香  
1 鳶の輪小さく低く夏帽子 入江節子 ○こうき  
1 潮風に青梅雨のぼる田越川 村松幹 東子  
1 夏帽子おさえて覗く田越川 すずき巴里 こうき