No.176
 日時  :平成18年9月9日(土)
 吟行先 :東慶寺 円覚寺
 参加者 :15人
 次回 平成18年10月吟行予告
 日時  : 10月14日(土) 11時
 集合  : JR鎌倉駅西口改札口
 吟行  : 極楽寺 稲村ヶ崎
 句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
7 露座仏の背ナの耐へゐる残暑かな 川上久美 ○主宰 のぶ子 啓花 直枝 弘香 紀子 しげ子  
6 墨客の描き足らぬいろ秋芽吹く 田中貞雄 けんじ 宏枝 直枝 弘香 ○たか よしき   
4 柏槙の蔭得て色なき風を享く 大西よしき のぶ子 宏枝 たか 満智子   
4 駆け込みの子細いろいろ萩こぼる 中田のぶ子 ○宏枝 ○久美 直枝 紀子  
4 重陽の風は二層に松が岡 中島宏枝 ○けんじ たか よしき 花梨   
4 柏槇のうねりに宿る秋の風 佐藤弘香 のぶ子 宏枝 しげ子 満智子  
3 野牡丹の華やぎひとつ禅の寺 中島宏枝 久美 花梨 しげ子  
3 チェーンソー響く残暑の松が岡 新江たか 主宰 のぶ子 啓花  
3 一山の深き懐風は秋 中島宏枝 ○けんじ 花梨 満智子  
3 秋暑し三行半の離縁状 佐藤弘香 けんじ 啓花 満智子  
3 登高や洪鐘の風うけてたつ 鈴木直枝 ○けんじ のぶ子 ○弘香  
3 水引の露座仏の印引き締める 菅野雅生 主宰 久美 たか  
3 禅林の昼を唱えて秋の蝉 中島宏枝 けんじ のぶ子 たか  
2 縁切りの数を例へばこぼれ萩 大西よしき 宏枝 ○しげ子   
2 舎利殿前国宝級の風さやか 鈴木直枝 けんじ ○のぶ子   
2 此処からは男子ご法度秋の蝶 佐藤満智子 けんじ ○直枝  
2 新しき塔婆にひびく秋の蝉 河村啓花 主宰 ○宏枝  
2 黒塀を更に上塗り秋の蝉 田中貞雄 ○のぶ子 啓花   
2 水引草に案内されゆく女人墓所 川上久美 のぶ子 ○よしき  
2 千草咲く御堂移築の跡にして 遠藤けんじ ○主宰 宏枝   
2 涼風を掴み取りたき閼伽の水 佐藤満智子 久美 弘香  
2 秋暑し半裸豊胸異国人 遠藤けんじ 花梨 しげ子  
2 別れ来て風常ならず乱れ萩 佐藤満智子 けんじ 紀子  
1 洪鐘の気高くありぬ涼新た 佐藤弘香 直枝  
1 かなかなや聞き入る漱石碑の由来 佐藤弘香 けんじ  
1 分厚かる萱鐘楼や蝉時雨 川上久美 主宰  
1 つくつくし囲ふ三尼の矢倉仏 菅野雅生 ○啓花   
1 仲秋にして脱水の暑さかな 遠藤けんじ 主宰   
1 竹春のひかりて皇女墓の上 中田のぶ子 けんじ   
1 つくつくし皇女の墓の供華の枯れ 新江たか けんじ   
1 黒板塀草の花とのハーモニー 大西よしき 主宰   
1 碑に込めし初秋の一日松ヶ岡 菅野雅生 よしき  
1 洪鐘(かね)を見ぬ心残して蝉の道 福島しげ子 主宰   
1 天蓋の楓の守る文人墓 伊藤紀子 宏枝  
1 秋明菊名士の墓の清楚なる 大西よしき 主宰  
1 居士林の九月学生坐禅会 菅野雅生 主宰  
1 東慶寺強日垂らして大毛蓼 河村啓花 久美  
1 藪茗荷鎮もる実色禅の色 河村啓花 紀子  
1 駆け込みし女の運命花芙蓉 福島しげ子 宏枝  
1 円覚寺座せばさやけし風の涌く 上野花梨 のぶ子  
1 いとおしき観音在す堂さやか 鈴木直枝 宏枝  
1 白萩を揺らす一処よ風の径 川上久美 のぶ子  
1 秋暑寺漫歩漫写の気を削がれ 田中貞雄 弘香  
1 東慶寺伽藍足下の心太 田中貞雄 けんじ   
1 空は秋古位牌の文字ルビは無く 佐藤満智子 よしき  
1 東慶寺ひそと秋思の風立ちぬ 大西よしき ○満智子  
1 漱石の放尿跡とや野草咲く 遠藤けんじ 主宰  
1 彼岸前文人墓の庭師かな 上野花梨 ○紀子  
1 白萩のこぼれこぼれて黄梅院 上野花梨 けんじ  
1 野牡丹の色濃くて人想はする 中田のぶ子 ○花梨  
1 トランペット花萎え演奏終えしごと 福島しげ子 けんじ