No.179
 日時  : 平成18年12月9日(土)
 吟行先 : 鎌倉周辺など
 席題  : 「足、脚」「道」「雑踏」
 参加者 : 11名
 次回 平成19年1月吟行予告
 日時  : 1月13日(土) 11時
 集合  : JR鎌倉駅西口改札口
 吟行  : 長谷周辺
 句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
5 鎌倉の雑踏にゐて師走かな 福島しげ子 ○主宰 東子 一美 久美 紀子  
3 樗の実こぼれて恵比寿迎へかな 田中貞雄 けんじ ○雅生 直枝  
3 銀杏黄落己らしさをつなぎ立つ 田中貞雄 けんじ 直枝 ○しげ子   
3 竹垣を三尺高く辻子紅葉 田中一美 東子 雅生 ○久美  
3 雨脚を追ひ栴檀の実の降れる 川上久美 主宰 直枝 紀子  
3 雑沓よそに栴檀の実の降りに降る 川上久美 主宰 東子 ○直枝 
3 二天門の餓鬼の眼や闇に冷ゆ 中島宏枝 けんじ ○東子 紀子  
3 隠り沼や落葉の下にかくすもの 鈴木直枝 けんじ 雅生 一美  
3 御影石参道紅葉襲(かさね)かな 田中貞雄 一美 直枝 しげ子  
2 利休梅咲く一輪の和敬かな 伊藤紀子 ○けんじ ○一美  
2 堂裏の冬青草や遠潮鳴り 中島宏枝 東子 久美  
2 寺の磴の紅葉道かな足火照り 舩山東子 主宰 紀子  
2 木の実降ることに人形塚の辺 遠藤けんじ 東子 宏枝  
2 路地いくつ古都には冬の雨似合ふ 川上久美 東子 しげ子  
2 おんめ様膝折って見る寒のボケ 村松幹 宏枝 しげ子  
2 足跡に落ちてをさまる楝の実 中島宏枝 けんじ 雅生  
2 咳ぶきて山茶花崩すおんめさま 伊藤紀子 けんじ 宏枝  
2 落葉道日蓮の地の墓原へ 遠藤けんじ 東子 ○紀子  
2 水溜り飛んで山茶花散らしけり 田中一美 けんじ ○東子  
2 冬鳥の声のほか無し蛇苦止堂 福島しげ子 けんじ 東子  
2 参道を灯して余る実金柑 中島宏枝 久美 紀子  
2 蛇苦止堂址には寄らず時雨冷え 田中貞雄 雅生 直枝  
2 スクランブル冬の雑踏捌きいる 伊藤紀子 雅生 しげ子  
2 山しぐれ日朗荼毘の跡淋し 福島しげ子 主宰 宏枝  
2 雑踏を外れ紅葉散る甃 鈴木直枝 主宰 久美  
2 雑踏は熱気の溜り場十二月 田中一美 東子 しげ子  
2 精一杯生きた証の櫨紅葉 田中一美 けんじ 紀子  
2 雨脚を彩で計りし藪椿 菅野雅生 ○主宰 宏枝  
1 情念のいろ踏む径や櫨紅葉 鈴木直枝 宏枝  
1 樗の実黄金散らしにえびす神 田中一美 けんじ  
1 まだ散らぬ雨の銀杏の意地っ張り 遠藤けんじ 一美  
1 足早に冬の寺領を通り抜け 川上久美 東子  
1 長身の黄葉銀杏の絹ドレス 菅野雅生 けんじ  
1 鈍色に時雨る鎌倉五山かな 福島しげ子 けんじ  
1 散紅葉雨の寺領の慰みに 川上久美 主宰  
1 櫨紅葉己が心を映し散る 鈴木直枝 宏枝  
1 雑踏を背に咲き初めの利休梅 中島宏枝 東子  
1 戻り道冬くれなゐの蘇鉄の実 舩山東子 宏枝  
1 雑踏を山門が断つ櫨紅葉 田中貞雄 宏枝  
1 雨脚は銀杏黄葉を斜交ひに 川上久美 主宰  
1 仏像の形に組みし菰被 田中貞雄 けんじ  
1 侘しさに耐えず一声冬の鳥 遠藤けんじ 一美  
1 彩どりて蒔絵ちらしの濡れ落葉 福島しげ子 宏枝  
1 万両は赤千両は黄に濡れて 遠藤けんじ 一美  
1 むべ垣の奥の明るさ黄櫨紅葉 伊藤紀子 主宰  
1 紅葉黄葉しめし合せし人形塚 田中貞雄 雅生  
1 本山のテント七張り年用意 田中一美 主宰  
1 水烟る妙本寺池山茶花浮く 菅野雅生 東子  
1 鎌倉や縦横つなぐ時雨道 舩山東子 久美  
1 提灯つる足場を組むも年用意 鈴木直枝 久美  
1 足元の冷えをかかえて雨の中 田中一美 東子  
1 ソケットのもの憂くもあり年用意 鈴木直枝 ○宏枝  
1 いろはもみぢ終りはかろき夢をみし 菅野雅生 けんじ  
1 こもかぶりトンビくるりの空の道 村松幹 直枝  
1 雑踏に身を置き冬のぬくさとよ 舩山東子 ○宏枝  
1 磯菊にとどまる足の濡れてをり 舩山東子 しげ子  
1 撒いておるせんだんの実やえびす講 村松幹 主宰