No.180
 日時  : 平成19年1月13日(土)
 吟行先 : 長谷大佛 長谷寺
 席題  : 膝(大佛) 紅・赤(長谷寺)
 参加者 : 16名
 次回 平成19年2月吟行予告
日時  : 2月10日(土) 11時
集合  : JR鎌倉駅西口改札口
吟行  : 安国論寺 長勝寺 五所神社
句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
7 美男仏膝崩されよ松過ぎぬ 菅野雅生 主宰 けんじ 宏枝 ○久美 ○たか ○よしき 弘香   
6 寒詣りこころに紅きもの灯す 上野花梨 主宰 けんじ 宏枝 ○一美 久美 直枝  
6 三汀像軸に冬日の廻りけり 田中貞雄 ○雅生 一美 直枝 弘香 花梨 紀子  
5 露座仏の膝百畳や冬日燦 菅野雅生 啓花 直枝 弘香 花梨 ○紀子  
5 大佛の裏窓を開け冬あたたか 田中貞雄 けんじ ○のぶ子 雅生 ○啓花 一美   
4 鰐口の冬日に褪せる紐の赤 川上久美 主宰 のぶ子 たか 弘香  
4 御仏の膝下淑気と煩悩と 川上久美 ○けんじ 雅生 しげ子 紀子  
3 女正月美男大仏威儀正す 大西よしき けんじ のぶ子 久美  
3 侘助の水面へ紅を薄く溶く 菅野雅生 宏枝 久美 花梨  
3 盛り過ぎ蠟梅の香のモノローグ 河村啓花 けんじ 宏枝 久美  
3 早咲きの木瓜の朱の射す丈夫石 田中貞雄 のぶ子 雅生 よしき  
3 冬桜の影の到るや仏足石 中島宏枝 のぶ子 たか しげ子   
3 幟立つ初福神のご朱印所 伊藤紀子 主宰 ○雅生 直枝  
3 きれぎれの風のまばたき三椏は 河村啓花 けんじ ○のぶ子 宏枝  
2 輪の中に四温の海を鳶舞ふ 福島しげ子 啓花 久美   
2 陽の臘梅心底豊かなる思ひ 遠藤けんじ 啓花 ○弘香  
2 赤石の冷えどっかりと観世音 田中一美 ○宏枝 たか  
2 大仏は曲線ばかり膝冷ゆる 上野花梨 のぶ子 ○雅生   
2 寒詣窟仏へ朱の鳥居 福島しげ子 主宰 けんじ   
2 凍傷の翳大佛の膝頭 中島宏枝 主宰 けんじ  
2 寒の木瓜紅々となる魔除かな 村松幹 のぶ子 啓花  
2 冬晴れや力漲ぎる椨の瘤 新江たか けんじ 宏枝  
2 大仏やサリー詣でる千代の春 村松幹 のぶ子 雅生    
2 寒晴や十六童子の迷路来て 鈴木直枝 宏枝 しげ子   
2 凪の海面いくたびめくる冬の鳶 田中貞雄 一美 紀子  
2 膝枕したき露座仏四温晴れ 福島しげ子 一美 ○直枝  
2 輪蔵の底冷え廻す安堵かな 菅野雅生 しげ子 紀子  
2 線香を初買と決め鎌倉路 伊藤紀子 一美 たか 
2 冬うらら螺髪へ鳩の飾り来る 菅野雅生 直枝 花梨  
2 でかい夢長谷大仏を恵方とす 大西よしき たか 花梨   
1 観音の高き口許紅寒し 菅野雅生 ○しげ子  
1 岩窟の弁財天の濡れて冷ゆ 佐藤弘香 しげ子  
1 寒中のすでに影持つ仏足石 中田のぶ子 宏枝    
1 大仏の豊かなる膝日向ぼこ 伊藤紀子 ○花梨  
1 輪蔵をめぐり真冬の身を浄む 新江たか 主宰    
1 苔に置く枝の子細や枯木影 福島しげ子 ○宏枝  
1 観音のまなざし遠き小春凪 佐藤弘香 ○けんじ  
1 寒木瓜の紅ののりだす清浄池 河村啓花 けんじ  
1 大佛の膝下みかんの乾びおり 鈴木直枝 のぶ子  
1 まわり堂廻し冬日を廻すなり 遠藤けんじ よしき  
1 大佛の膝の衣紋に冬日爆づ 田中貞雄 よしき  
1 懐手解いて仰ぐ相模湾 上野花梨 雅生   
1 初観音黒光木瓜は血の色に 佐藤弘香 ○主宰    
1 輪蔵に宿る淑気を廻しけり 佐藤弘香 けんじ   
1 千体の地蔵さざめき冬日燦 新江たか 雅生   
1 寒晴れの赤い金魚の浮き処 田中一美 よしき   
1 観音の指もて寒紅さし給え 鈴木直枝 紀子  
1 眠りたし冬日溜りの大き膝 遠藤けんじ のぶ子  
1 眼差しの膝元にあり初詣 村松幹 主宰  
1 眠る山背に大仏の丸き膝 新江たか 雅生  
1 先駆けを美徳とせんか冬ざくら 大西よしき 啓花  
1 沖遥か恵方詣の舟の影 川上久美 よしき   
1 印結ぶ仏の膝の淑気かな 川上久美 宏枝  
1 清浄池冬の金魚の紅ひそむ 中島宏枝 雅生    
1 誘ひくる素心膿梅紅引いて 佐藤弘香 のぶ子   
1 寒の大仏定印支ふ両の膝 中田のぶ子 主宰   
1 赤き腹手擦れ大黒冬ぬくし 新江たか 主宰  
1 牡丹の冬芽の紅や心萌ゆ 田中一美 けんじ  
1 餅花や観音みちの緋毛氈 伊藤紀子 けんじ   
1 大仏の後ろの正面寒日和 上野花梨 雅生  
1 昼星とひびき会ふかに竜の玉 中島宏枝 弘香  
1 初大仏膝下に小さき人の群 佐藤弘香 のぶ子