NO.110

13年3月吟行予告
集合: 3月10日(土) 午前11時
京浜急行 金沢文庫駅
吟行先: 金沢文庫(北条実時展)・称名寺
句会場: 横浜市金沢公会堂
電話045-788-7890
 
月日
吟行先
参加者
平成13年2月10日(土)
長勝寺・安国論寺
26人 大西芳樹さん初参加

※選句はV同人は全選句、U同人・会員は特選のみ掲載

鳥居おさむ主宰作品
作      品
選      者
法輪の勁さの色や蘇鉄の実 けんじ 祥子 貞雄 〇弘香
ものの芽の匂ふ風鐸金のつや  
残雪を踏むや石井の湧く香り けんじ 京子 貞雄 〇直枝 〇東子
日蓮像の眉冴え返る列車音  
立正安国金文字映ゆる梅の風  

鳥居おさむ主宰選
作        品
作   者
選       者
特選 もちの実の赤の疲れも二月かな 中島宏枝 〇美智子 〇けんじ まさ し祥子京子貞雄
きさらぎやこげら穿ちし樹々光る 田中貞雄  
遠霞雛壇墓地の人模様 村松 幹 祥子 貞雄
秀逸 石楠花の蕾の宝珠春浅し 鳥居美智子 祥子 貞雄
春めくや鳥に肩貸す上人像 石田快泉 〇美智子 祥子
三椏の蕾のにぎる夢の数 中島宏枝 美智子 けんじ 〇祥子 〇一色 のぶ子
水仙のあふれ詩人の墓らしき 鳥居美智子 まさし 祥子 京子 〇よしき 〇宏枝〇尚子
春光や土をふるいて墓造り 田中一美 貞雄
佳作 梵鐘のさざ波となる海霞む 鈴木直枝  
荒行の準備ととのふ春の水 神戸京子 〇雅生 〇啓花
居士信女童子も墓誌に寒の菊 大西よしき けんじ
料峭や慶州人の墓広し 秋山しのぶ 貞雄
路地裏も佐保姫らしき影を引く 佐藤一色 〇貞雄
一山に届く汐の香春浅し 中島宏枝 祥子 京子
柿の蔕春日を弾く水垢離場 田中貞雄 〇まさし
寒行の満願迎ふ五色幡 中島宏枝 祥子 〇貞雄
春泥に妙法の文字流れ出す 浅見まさし 〇京子 〇政子
日向ぼこためこむごとく墓並ぶ 石田快泉  
法難の重さや谷戸の深紅梅 池田祥子 けんじ まさし
梵鐘の余韻を絡め枝垂れ梅 河村啓花 〇なつ
日蓮像の眼光の先鶫の恋 遠藤けんじ 美智子 祥子
野晒しの身代り地蔵残る雪 中田のぶ子  
芽木錯綜透きて宝珠の金光り 遠藤けんじ 美智子 祥子 京子 〇一美
探梅の行きつく立正安国論 秋山しのぶ 美智子
囀りの天まで続く石の磴 神戸京子  
万雷の私語を聴きつつ谷戸巡る 池田祥子 まさし 貞雄 〇幹
されどネコチューリップのあるネコ墓 村松 幹  
あどけなき花粉をこぼす薮椿 河村啓花  
御荼毘所の紅白梅の競い咲き 佐々木なつ 貞雄
法難の春日や木賊研ぎ初む 田中一美  
残り水仙忙と伏し聞く製材音 秋山しのぶ  
春の陽に健やかにあり仏足石 竹田ひろ子 〇京子
痩せ尾根に海を見てゐる薮椿 菅野雅生 祥子 まさし
小流れの音光りつつ草朧 福永尚子 貞雄
少女よぎり梅の香りがよこぎれり 浅見まさし 〇けんじ 京子
魚は氷にのぼる鎌倉詣でかな 舩山東子 けんじ まさし
持国天劔の萎えて春のかほ  同  

鳥居おさむ主宰選外
作            品
作    者
選       者
春浅き御厨子のひかり久遠堂 神戸京子 美智子
紅椿音もなく落つ山の墓  同 美智子
紫陽花の芽に水の香や松葉ケ谷 中島宏枝 美智子 〇京子
日朗の荼毘あとの梅白極む 鈴木直枝 美智子 けんじ 〇祥子 貞雄
春光へ戸惑ひて反る寺の屋根 福永尚子 美智子
山椿ひと足ごとの霊鎮め  同 美智子
鵯が黐の実狩りを呼びかけて 金子一夫 美智子
由比ヶ浜から来る風も二月かな 大西よしき 美智子
寒明けの帝釈天の歩むかに 石田快泉 〇美智子 〇しのぶ
寒行明け待つや五彩の幟幡 池田祥子 けんじ
紅梅や法難知らぬ人ばかり 菅野雅生 けんじ 〇まさし
初吟行えいよままよと懐手 大西よしき けんじ 京子
切株に尻もちついて触るる春 佐藤一色 けんじ 貞雄
饒舌に交す会話に山笑う  同 けんじ
萌え出でてこの木この草みな親し 石田快泉 〇けんじ まさし 貞雄
南面窟千年の闇の寒の明け 村松 幹 まさし 〇ひろ子
ぼた餅に似し葉牡丹の鎮座して 佐藤弘香 まさし 京子
紅梅にとどく鰐口打たれけり 舩山東子 まさし
春寒や嶺一列のひざ歩き 塚本政子 まさし
成福祭春日宝珠を塗りつぶす 田中貞雄 〇まさし
春めくや木々の梢に陽の粒子 遠藤けんじ まさし
鐘の音空に抜けおリ山笑う 河村啓花 祥子
石井水残雪解けて空濁す 浅見まさし 祥子
法難の地とぞ山陰雪残る 遠藤けんじ 〇祥子
鳶の声手水に映る春の雲 中田のぶ子 京子
霜焼にふっくら日蓮さまの御手 浅見まさし 京子
飛行雲松葉ヶ谷に春動く 中田のぶ子 京子
九層目を掠め掠めて鳥の恋 鳥居美智子 京子
日蓮像圭一郎像春光り 菅野雅生 貞雄

【戻る】