作 品
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作 者
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選 者
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特選 |
もちの実の赤の疲れも二月かな |
中島宏枝 |
〇美智子 〇けんじ まさ
し祥子京子貞雄 |
きさらぎやこげら穿ちし樹々光る |
田中貞雄 |
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遠霞雛壇墓地の人模様 |
村松 幹 |
祥子 貞雄 |
秀逸 |
石楠花の蕾の宝珠春浅し |
鳥居美智子 |
祥子 貞雄 |
春めくや鳥に肩貸す上人像 |
石田快泉 |
〇美智子 祥子 |
三椏の蕾のにぎる夢の数 |
中島宏枝 |
美智子 けんじ 〇祥子 〇一色 のぶ子 |
水仙のあふれ詩人の墓らしき |
鳥居美智子 |
まさし 祥子 京子 〇よしき 〇宏枝〇尚子 |
春光や土をふるいて墓造り |
田中一美 |
貞雄 |
佳作 |
梵鐘のさざ波となる海霞む |
鈴木直枝 |
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荒行の準備ととのふ春の水 |
神戸京子 |
〇雅生 〇啓花 |
居士信女童子も墓誌に寒の菊 |
大西よしき |
けんじ |
料峭や慶州人の墓広し |
秋山しのぶ |
貞雄 |
路地裏も佐保姫らしき影を引く |
佐藤一色 |
〇貞雄 |
一山に届く汐の香春浅し |
中島宏枝 |
祥子 京子 |
柿の蔕春日を弾く水垢離場 |
田中貞雄 |
〇まさし |
寒行の満願迎ふ五色幡 |
中島宏枝 |
祥子 〇貞雄 |
春泥に妙法の文字流れ出す |
浅見まさし |
〇京子 〇政子 |
日向ぼこためこむごとく墓並ぶ |
石田快泉 |
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法難の重さや谷戸の深紅梅 |
池田祥子 |
けんじ まさし |
梵鐘の余韻を絡め枝垂れ梅 |
河村啓花 |
〇なつ |
日蓮像の眼光の先鶫の恋 |
遠藤けんじ |
美智子 祥子 |
野晒しの身代り地蔵残る雪 |
中田のぶ子 |
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芽木錯綜透きて宝珠の金光り |
遠藤けんじ |
美智子 祥子 京子 〇一美 |
探梅の行きつく立正安国論 |
秋山しのぶ |
美智子 |
囀りの天まで続く石の磴 |
神戸京子 |
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万雷の私語を聴きつつ谷戸巡る |
池田祥子 |
まさし 貞雄 〇幹 |
されどネコチューリップのあるネコ墓 |
村松 幹 |
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あどけなき花粉をこぼす薮椿 |
河村啓花 |
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御荼毘所の紅白梅の競い咲き |
佐々木なつ |
貞雄 |
法難の春日や木賊研ぎ初む |
田中一美 |
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残り水仙忙と伏し聞く製材音 |
秋山しのぶ |
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春の陽に健やかにあり仏足石 |
竹田ひろ子 |
〇京子 |
痩せ尾根に海を見てゐる薮椿 |
菅野雅生 |
祥子 まさし |
小流れの音光りつつ草朧 |
福永尚子 |
貞雄 |
少女よぎり梅の香りがよこぎれり |
浅見まさし |
〇けんじ 京子 |
魚は氷にのぼる鎌倉詣でかな |
舩山東子 |
けんじ まさし |
持国天劔の萎えて春のかほ |
同 |
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