谷のつどい

 『谷のつどい』は、毎月第二土曜日、鎌倉市内を中心とした、鎌倉文化圏を散策(吟行)後、 俳句会を行っている会です。
参加お問合せは「お問合せ」のページからお願いいたします。

   ● 100回〜216回の会報は回数欄をクリックしてご覧ください。
   ● 217回以降の会報は「句会報」のページで、句会、実施年、実施月を指定して検索してください。

   

谷のつどいの足跡

年月日
吟  行  地
参加者
思 い 出 の 作 品 作 者
1
H3.9.14
宝戒寺 安国論寺
17
土光さん安国論寺蝉時雨 長岡としお
2
H3.12.7
二階堂・獅子舞ヶ谷
17
百年を一呼吸して樟冷ゆる 鳥居美智子
3
H4.3.14
扇ヶ谷周辺
22
羊歯茂る矢倉の黙や春日差 熊谷ふみを
4
H4.4.11
長谷周辺
18
焚き香の流れて来たる飛花落花 鳥居おさむ
5
H4.5.9
竜口寺 満福寺
10
樹がくれに藤木おもてに藤驟雨かな 田中貞雄
6
H4.6.16
鎌倉湖 今泉不動
16
蛍袋果ては蛍の玄室に 遠藤けんじ
7
H4.7.11
円覚寺 光照寺
18
老鶯の鎌倉ぶりの節まはし 藤井まさお
8
H4.8.8
東慶寺 浄智寺 明月院
9
藪茗荷ひとりは涼し通り過ぐ 芹沢 萌
9
H4.9.12
光明寺 住吉神社 和賀江島
11
和賀江島もろとも流離したき秋 田中貞雄
10
H4.10.10
江の島
16
引く潮に貝殻ふるえ島の秋 池田祥子
11
H4.11.14
朝比奈峠 熊野神社
18
色鳥の声に潤みて苔幾重 鳥居美智子
12
H4.12.12
来迎寺 頼朝墓
15
いささかは着ぶくれ吟行日和なり 石川曲水
13
H5.1.9
徳富蘆花公園 六代御前の墓
19
松影もくずさぬ寒の田越川 小林英三郎
14
H5.2.13
報国寺 明王院
21
竹林に入り竹色の春衣 永田祐子
15
H5.3.13
長勝寺 材木座来迎寺
15
鳥の声足は珊瑚の細つくり 伊藤てる
16
H5.4.10
十一人塚 稲村ガ崎
16
百日紅幹の怪奇も芽吹き前 遠藤けんじ
17
H5.5.8
竜宝寺 大船観音
16
首塚の涎掛けにも風薫る 木谷三徹
18
H5.6.12
鎌倉山
17
雑貨屋の麦わら帽子花と咲き 竹村啓水
19
H5.7.10
岩殿寺 まんだら堂
17
あじさいに押さえこまれし人の数 河合ひでを
20
H5.8.14
東勝寺跡 妙本寺
15
秋蝶や只明るさの自刃跡 石川皓子
21
H5.9.11
常楽寺 多聞院
23
空蝉も木賊にあれば絹衣 神戸京子
22
H5.10.9
妙法寺 釈迦堂切通し
21
住職の庭師となりぬ秋日和 石川曲水
23
H5.11.13
甘縄神社 鎌倉文学館
20
人の智の及ばぬ彩の落葉かな 中込めぐみ
24
H5.12.10
金沢文庫 称名寺
21
雑木山明るしかろし時雨きて あかさか鷹乃
25
H6.1.9
銭洗弁天 葛原岡神社
27
銭洗ふ寒のいたみを癒すかに 鳥居おさむ
26
H6.2.12
寿福寺 鶴岡八幡宮
13
春の雪緞帳芝居のごと降れリ 熊谷ふみを
27
H6.3.12
覚園寺 荏柄神社
21
三椏と紅梅匂ひ分け合ひぬ 福永尚子
28
H6.4.9
山崎天神 景時兄弟の墓
25
うぐひすの景時やぐら冷え残る 神戸京子
29
H6.5.14
大御堂ヶ谷 杉本寺
23
花粉出し盡くして疲れ風の杉 遠藤けんじ
30
H6.6.11
池子東昌寺 神武寺
21
両袖を竿にし谷の涼風を あかさか鷹乃
31
H6.7.9
藤沢遊行寺
20
合掌の涼しさ極む一遍像 村田岳洋
32
H6.8.13
円覚寺 東慶寺 浄智寺
19
柏槙は大陸系にして猛暑 熊谷ふみを
33
H6.9.10
浄楽寺
26
江の島の大きさとなるヨットの輪 湯浅晴見
34
H6.10.1
祇園山周辺
22
白萩の盛り過ぐ中影の中 永田祐子
35
H6.11.26
田谷洞窟 青蓮寺
16
洞一巡冬陽を春と思いけり 竹村啓水
36
H6.12.10
長谷寺 光則寺
16
リス跳ねてよりゆつくりと朴落葉 浅見まさし
37
H7.1.14
鶴岡八幡宮
25
さきがけの梅を挿頭に初弁天 鳥居おさむ
38
H7.2.11
瑞泉寺周辺
25
福寿草家族揃つているやうに 石田快泉
39
H7.3.11
光明寺 材木座海岸
25
白砂の昨夜の雨色あたたかし 芹山 桂
40
H7.4.8
寿福寺 源氏山
19
満開の桜に待てと八重桜 田中忠亮
41
H7.5.13
明月院周辺
19
石庭の来し砂の光かな 加藤ただお
42
H7.6.10
旧巨福呂坂 薬王寺
21
鐘楼の白いベレーよ泰山木 秋山ユリ
43
H7.7.8
収玄寺 光則寺
21
雨も楽しレース飾りの傘さして 越前春生
44
H7.8.12
大巧寺 本覚寺 妙本寺
17
回廊やカナカナ滲みる高庇 中田のぶ子
45
H7.9.9
今泉不動 鎌倉湖
22
野放図の茂り赦せよ葛に花 遠藤けんじ
46
H7.10.14
常立寺 竜口寺
26
鎌倉の山装ひて寺つなぐ 石川曲水
47
H7.11.11
歴史博物館 港の見える丘
19
綿虫や石櫃の声洩れし時 神戸京子
48
H7.12.9
安国論寺 長勝寺
25
垣添ひに谷の日の寵冬すみれ 渋谷雛子
49
H8.1.13
鶴岡八幡宮 西御門来迎寺
28
肺活量最大にして寒牡丹 浅見まさし
50
H8.2.3
浄智寺 銭洗弁天
22
氷柱とけるリズムに集う稚魚の群れ 湯浅恵津子
51
H8.3.9
東慶寺 建長寺
23
三月の桜の爽と立てるかな 熊谷ふみを
52
H8.4.13
金沢文庫 称名寺
26
風入れて菩薩衣は花衣 石川皓子
53
H8.5.11
満福寺 小動神社
23
白ズック下ろして海のちかづけり 菅野雅生
54
H8.6.8
鎌倉山
22
生きてゐることのかそけき花樗 鳥居美智子
55
H8.7.13
海蔵寺 寿福寺
20
ねじ花の苔を敷きつめ聳えたり 芹山 桂
56
H8.8.10
覚園寺 
20
年一度の涼風浴せり黒地蔵 田中一美
57
H8.9.14
建長寺 宝戒寺
17
秋祭雨の搗布の汐匂ふ 田辺百合子
58
H8.10.12
江の島
17
秋麗の海の芥の辺も麗 鳥居おさむ
59
H8.11.10
城ヶ島 油壷(泊)
19
半島の輝くものに冬青菜 すずき巴里
60
H8.12.7
久成寺 貞宗院
24
冬芽立つこぶしに陽ざし万と降り 中島宏枝
61
H9.1.11
瑞泉寺 護良親王墓
20
焼き芋や樟の宿り木匂い立つ 吉田克美
62
H9.2.8
長谷周辺
25
春光や水子地蔵の耳の数 佐藤弘香
63
H9.3.8
円覚寺周辺
27
洪鐘の虫出しの風とぐろまく 浅見まさし
64
H9.4.12
明王院 浄妙寺
29
無縁仏の一塊なるや花の風 加賀暢子
65
H9.5.10
安養院 妙本寺
25
男気の槙に侍りてえびね蘭 竹田ひろ子
66
H9.6.14
浄智寺 東慶寺
24
筆塚の穂先の雫岩たばこ 秋山ユリ
67
H9.7.12
衣笠清雲寺 満昌寺
25
からたちの青き充実戻り梅雨 佐藤弘香
68
H9.8.9
光明寺 鶴岡八幡宮
24
風の道蓮の葉裏の銀の道 中島宏枝
69
H9.9.13
寿福寺 浄光明寺
30
虚子の前背骨を凛と澄む秋気 吉田克美
70
H9.10.11
教恩院 補陀洛寺
17
白鷺の水輪届きぬ泡立草 有賀登美子
71
H9.11.8
妙法寺 安国論寺
27
草の絮儚き檄を飛ばしけり 鳥居美智子
72
H9.12.13
朝比奈峠 光触寺
25
かへりみて枯野の風を拾ひけり 山田耕路
73
H10.1.10
長谷周辺 
25
大仏の胎内音か雪しずく 河村啓花
74
H10.2.14
東慶寺 円応寺
17
古草の粗き日の影切通し 池田祥子
75
H10.3.14
東瓜ヶ谷 葛原岡
26
田芹養ふ旗立山のしぼり水 田中貞雄
76
H10.4.11
七里ガ浜海岸 小動岬
29
糸遊を天の衣と松立てり 鈴木直枝
77
H10.5.9
報国寺 浄妙寺
27
竹林のスタジオ乱鶯歌止まず あかさか鷹乃
78
H10.6.13
極楽寺 成就院
17
海を見る犬のうしろの梅雨の音 菅野雅生
79
H10.7.11
妙本寺 八雲神社
22
焼け採りのほんだわら掛け山車濡るる 渋谷雛子
80
H10.8.8
覚園寺 鎌倉宮 荏柄神社
20
一山の蜩城となす響き 鳥居おさむ
81
H10.9.12
建長寺 
26
風まとふ萩の差し手や草舞台 福永尚子
82
H10.10.3
證成就院
27
客仏の供物はひとつ秋の水 中田のぶ子
83
H10.11.14
披露山 大崎岬
22
潮の香生毛包みに蘇鉄の実 名古屋 満
84
H10.12.12
朝比奈峠 光触寺
28
黄昏れて落葉は少しものを言ふ 石田快泉
85
H11.1.9
鶴岡八幡宮 小町通り
25
願あまた一宮二寺を寒詣で 鳥居おさむ
86
H11.2.6
荏柄神社 安国論寺
17
四温光扇開きに鯵干せり 加賀暢子
87
H11.3.6
瑞泉寺
22
梅が香を効き酒のごと嗅ぎわくる 芹山 桂
88
H11.4.10
金沢文庫 称名寺
22
浦島草何を釣らんと稲荷山 鈴木直枝
89
H11.5.8
鎌倉湖
19
山水の風花のごと陽にのりて 名古屋 満
90
H11.6.12
海蔵寺 寿福寺
14
十六の井に十六の新樹光 中島宏枝
91
H11.7.10
藤沢遊行寺
20
ががんぼのゆらりと遊行はじまりぬ 池田祥子
92
H11.8.14
妙本寺周辺
17
草の花瑠璃ころがして比企の墓 山田耕路
93
H11.9.11
光明寺周辺
19
晩蝉や雨の湿りのほとけみち 渋谷雛子
94
H11.10.10
衣張山 報国寺
17
つゆくさの終の瑠璃いろ山はるる 中田のぶ子
95
H11.11.13
横須賀三笠園
19
基地の子の鉄砲遊びからつ風 遠藤けんじ
96
H11.12.11
長谷周辺
20
冬もみぢ黄は父に朱は母に積む 神戸京子
97
H12.1.15
三浦三崎ちゃっきらこ吟行(泊)
14
朱扇持つ肩で悴むチャッキラコ 鳥居おさむ
98
H12.2.12
宝戒寺 来迎寺(西御門)
26
小吉や鰐ふつと春の艶 芹山 桂
99
H12.3.11
光明寺 九品寺 補陀落寺
20
大干潟みるみる鹿の子絞りかな 鳥居美智子
H12.4.8
鎌倉八幡宮 寿福寺 英勝寺
27
花の雲を縦に睥睨大銀杏 石川寿夫
H12.5.13
安養院 別願寺 延命寺
24
鎌倉の路地の十薬明りかな 河村啓花
H12.6.10
杉本寺 浄妙寺 報国寺
21
青枇杷の青き静寂も外科医院 後藤那生
H12.7.22
成就院 極楽寺
14
鴉鳴き風死すところ比企ヶ谷 田中一美
H12.8.12
建長寺
20
かなかなやたまさか人間界にをり 中田のぶ子
H12.9.9
瑞泉寺
16
白妙の芙蓉の道を尊しと 鈴木直枝
H12.10.14
円覚寺 東慶寺 浄智寺
17
風白く抜ける蜘蛛の囲十重二十重 田中一美
H12.11.11
光触寺 明王院
28
黄葉降る仏と言へる石塊に 石田快泉
H12.12.9
浄光妙寺 海蔵寺
19
鎌倉の汁粉で締める二千年 鳥居おさむ
H13.1.13
甘縄神社 長谷周辺
24
船影をはるかにおさめ冬の凪 福永尚子
H13.2.10
長勝寺 安国論寺
26
遠霞雛壇墓地の人模様 村松 幹
H13.3.10
金沢文庫 称名寺
24
引鴨の寸暇のめくら流れかな 田中貞雄
H13.4.14
竜宝寺 大船フラワーセンター
23
手弱女といふ豊饒の八重桜 秋山しのぶ
H13.5.12
満福寺 小動岬
23
蹠にやさしき浜辺夏来る 大西よしき
H13.6.9
光照寺 東慶寺
21
黴びぬものクルス燭台光明寺 すずき巴里
H13.7.14
妙本寺
21
鯔の子も蛇も涼しむ滑川 菅野雅生
H13.8.11
円覚寺
21
山門の古色を洗う蝉時雨 中村是空
H13.9.15
瑞泉寺
22
咲くを待つ玉紫陽花は白き繭 佐々木なつ
H13.10.6
朝比奈峠 
21
湧き出づる秋水に道譲りけり 星野双葉
H13.11.3
藤沢常立寺 竜口寺
21
帰り花面影塚のために咲く 石田快泉
H13.12.15
海蔵寺・扇ガ谷
17
観音の膝下けんちん汁ぬくし 中田のぶ子
H14.1.14
鎌倉宮 覚園寺
23
あまたある枯木の中の寒椿 芹山 桂
H14.2.9
瑞泉寺 護良親王墓
22
福寿草屈めばかがむほど楽し 菅野雅生
H14.3.9
金沢八景(平潟湾周遊)
29
けふの空うつし宮司の春衣 舩山東子
H14.4.13
源氏山
18
鶯の声のしみこむ苔の艶 河村啓花
H14.5.11
鎌倉湖(散在ヶ池)、今泉不動
17
背骨まず癒されてをり岩清水 盛戸まりの
H14.6.8
田谷の洞窟、大船観音
24
青嵐や胎内仏にある沈思 竹田ひろ子
H14.7.13
極楽寺 成就院 光則寺
17
溶けてゆくやうに初蝉鳴き細る 石川曲水
H14.8.10
鶴岡八幡宮
17
百日紅雨乞ふ彩となりにけり 山田耕路
H14.9.14
寿福寺 英勝寺
18
八千草の風のゆきつく花茗荷 神戸京子
H14.10.12
光明寺周辺
18
敗荷の音遊ばせる空のあお 鈴木直枝
H14.11.9
稲村ガ崎
20
磯の香や光り洩らして石蕗の花 佐藤弘香
H14.12.14
円覚寺周辺
20
禅林の枯れ軋みつつ進みたる 中島宏枝
H15.1.11
浄智寺 建長寺他
27
初詣ひかる硬貨を選りて投ぐ 中田のぶ子
H15.2.8
海蔵寺 岩船地蔵
22
粒々と呟きはじむ雪柳 川上久美
H15.3.8
覚園寺他
17
青竹を花器とし寺門かげろえる 湯浅恵津子
H15.4.12
光明寺周辺
23
材木座湯気をさまらぬ茹で白子 後藤那生
H15.5.10
浄妙寺 報国寺 安養院
19
船酔いのごとくつつじの海の中 上野花梨
H15.6.14
大巧寺 英勝寺 浄光明寺
20
滴りを昔の音と泉の井 遠藤けんじ
H15.7.12
鎌倉虚子立子記念館 瑞泉寺
17
自然薯の花咲く流れ谷つの声 渋谷雛子
H15.8.9
鎌倉八幡宮 宝戒寺
12
濡れてゆく人も美しぼんぼり祭 石川曲水
H15.9.13
杉本寺 十二所 神社明王院
20
下馬観音秋意ましろき幟り幡 大西よしき
H15.10.11
金沢文庫 称名寺 海の公園
24
曇天の中の溝蕎麦明りかな 舩山東子
H15.11.8
鎌倉文学館 吉屋信子記念館
25
文学の汗なり薔薇の露しとど 盛戸まりの
H15.12.13
腰越海岸 龍口寺
16
冬麗の湾サーファーを転がしぬ 秋山しのぶ
H16.1.10
鶴岡八幡宮
24
淑気かな手焙りの灰炭の形 中島宏枝
H16.2.7
荏柄天神社 瑞泉寺
21
鈴を買ふやさしき春の音させて 石川曲水
H16.3.13
来迎寺 長勝寺 安国論寺
16
花ミモザ咲く街の名は材木座 湯浅晴見
H16.4.10
江の島
21
釣竿の反りのどけしや鱚日和 鈴木直枝
H16.5.1
妙本寺 安養院
21
癒えそめの光る風にもつまづきて 石田快泉
H16.6.12
神武寺 海宝院
25
荒南風やなんじゃもんじゃが闇増やす 後藤那生
H16.7.10
散在が池 今泉不動
21
三十六童子を統べる木下闇 中田のぶ子
H16.8.14
円覚寺
16
盆東風が吹き抜けて居り黄梅院 上野花梨
H16.9.11
逗子延命寺 蘆花公園
21
竹の春蘆花のハイカラ眼鏡かな 舩山東子
H16.11.13
海蔵寺 浄光明寺 鶴岡八幡宮
22
七五三段葛よりこぼれけり すずき巴里
H16.12.11
寿福寺 源氏山 銭洗弁天
20
短日や数えて忘る鳥居数 福島しげ子
H17.1.8
鎌倉八幡宮周辺
24
青竹をほとばしり出る初手水 伊藤紀子
H17.2.12
光則寺 高徳院(大仏)
19
土牢に秘めたる昔春の苔 別府 操
H17.3.12
鎌倉宮 瑞泉寺
21
まんさくの雲に乗りたる瑞泉寺 村松 幹
H17.4.9
龍宝寺 大船フラワーセンター
14
ゆきもち草春の女神に供ふるか 菅野雅生
H17.5.14
朝比奈峠
19
スダ椎の花の香統べる杜一処 川上久美
161
H17.6.11
荏柄神社 覚園寺 20 生き返る河童緑雨の絵筆塚 新江たか
162
H17.7.9
明月院 浄智寺 東慶寺 20 石段の丸くなりけり手毬花 青木たけし
163
H17.8.13
大巧寺 本覚寺 妙本寺 17 くろがねの腕の車夫の残暑かな 鈴木直枝
164
H17.9.10
頼朝の墓 宝戒寺 24 法師蝉火種香炉の中にあり 熊谷ふみを
165
H17.10.8
太寧寺 称名寺 18 秋つかむ指の短き仁王かな いそべ恒基
166
H17.11.12
七里ガ浜、満福寺、小動神社 12 腰越状美しと懐手をほどく 後藤那生
167
H17.12.10
円応寺、亀ヶ谷切通し 16 十王の目線を逃げてけんちん汁 中田のぶ子
168
H18.1.14
銭洗弁天 佐助稲荷神社 19 女正月つまさき濡らし銭洗ふ 佐藤弘香
169
H18.2.11
建長寺 15 解脱門団体で抜けあたたかし 田中一美
170
H18.3.11
浄妙寺 報国寺 16 葉騒地騒や三月の竹百幹 中島宏枝
171
H18.4.8
光照寺 源氏山 寿福寺 17 討死の椿累々源氏山 新江たか
172
H18.5.13
藤沢白旗神社 遊行寺 17 かしわ餅の幟立つ道首塚へ 伊藤紀子
173
H18.6.10
逗子海岸 16 太陽の季節の落し子海月浮く いそべみつ
174
H18.7.8
妙隆寺 東勝寺址 宝戒寺 15 岩と化す遺恨の骸木下闇 大西よしき
175
H18.8.12
和賀江島 光明寺 12 引潮の遺跡さやけし石の数 鈴木直枝
176
H18.9.9
東慶寺 円覚寺 15 露座仏の背ナの耐へゐる残暑かな 川上久美
177
H18.10.14
極楽寺 稲村ガ崎  13 江の島を指呼に風呼ぶ新松子 福島しげ子
178
H18.11.11
横須賀港 11 赤子抱く母の皮ジャン基地の街 佐藤満智子
179
H18.12.9
大巧寺 本覚寺 妙本寺 11 雨脚を彩で計りし藪椿 菅野雅生
180 H19.1.13 長谷観音 16 初観音黒光木瓜は血の色に 佐藤弘香
181 H19.2.10 五所神社 長勝寺 安国論寺 16 春浅き紙垂の影曳く板碑の偈 鳥居美智子
182 H19.3.10 江の島 21 むらさきに靄ひて島は芽吹きどき 遠藤けんじ
183 H19.4.14 浄光明寺 岩船地蔵尊 英勝寺 14 川芹を養う雨後の水ひかる 田中一美
184 H19.5.12 瑞泉寺 12 風にあるよりどり緑錦屏山 水  貴
185 H19.6.9 大船観音 大巧寺 19 八重どくだみ多産を願ふおんめさま 中田のぶ子
186 H19.7.14 円覚寺(台風余波) 12 黴臭き選仏場に地蔵の手 あかさか鷹乃
187 H19.8.11 妙本寺 本覚寺 16 残暑光集め放ちて大甍 福島しげ子
188 H19.9.15 海蔵寺 岩船地蔵 16 百日紅辻子の地蔵の美形なる 新江たか
189 H19.10.13 葉山しおさい公園 逗子海岸 14 御用邸目差し小鳥の来るらし 川村文英
190 H19.11.3 鴫立庵 23 幾秋の風聞きたまふ五智如来 小谷正夫
191 H19.12.8 銭洗弁天 16 安寧や師走八日の錢洗ふ 大西よしき
192 H20.1.12 鎌倉八幡宮周辺 20 松過ぎの音なき靄ひ神の森 遠藤けんじ
193 H20.2.9 句会のみ 19 サブレーの赤き目毀つ春寒し 熊谷ふみを
194 H20.3.8 瑞泉寺周辺 16 老木の梅の履歴書瑞泉寺 入江節子
195 H20.4.12 長谷周辺(光則寺 長谷観音) 16 土籠の篝となりし花海棠 吉田克美
196 H20.5.10 安養院 八雲神社 本覚寺 14 黄心樹の花や香りや心噴く 伊藤紀子
197 H20.6.14 大船フラワーセンター 23 斑入だんちく子雀をちょと隠す 鳥居美智子
198 H20.7.12 円覚寺 浄智寺 14 矢羽すすきひと叢青し新鐘楼 田中一美
199 H20.8.9 句会のみ 11 ぼんぼり祭雨来るといふ来ぬといふ 川村文英
200 H20.9.13 宝戒寺 大巧寺 14 水琴窟新涼の気を短音に 菅野雅生
201 H20.10.11 披露山 逗子マリーナ 光明寺 11 山霧や明神幡の一雫 佐藤満智子
202 H20.11.8 杉本寺、報国寺周辺 13 しぐれ来て鎌倉石の磴の波 鈴木直枝
203 H20.12.13 扇ヶ谷周辺 11 車止の墨跡新た年迫る 中島讃良
204 H21.1.10 鶴岡八幡宮 13 水干を透きくる淑気福娘 伊藤紀子
205 H21.2.14 瑞泉寺 14 香水の空瓶程の梅の香や 佐藤満智子
206 H21.3.14 和田塚 畠山重保供養塔 8 奉饌の泉嫋々春の空 福島しげ子
207 H21.4.11 葛原岡 銭洗弁天 16 刑場の敷石道の落花の譜 田中貞雄
208 H21.5.9 田谷の洞窟、大船観音 12 洞窟の滴り閼伽の水となる 遠藤けんじ
209 H21.6.13 覚園寺 鎌倉宮 17 虎耳草地を巡る風知つてをり 中田のぶ子
210 H21.7.11 長谷寺周辺 15 夏陰や三猿踊る庚申塔 きさらぎ
211 H21.8.8 大巧寺 妙本寺 15 格子戸は日陰に閉じて雲の峰 小谷正夫
212 H21.9.12 扇ヶ谷の古刹 16 秋雨小雨かまくら山の端にをり 熊谷ふみを
213 H21.10.10 由比若宮 大宝寺 安国論寺 12 芙蓉の実触るればことごとく絮に 山崎青史
214 H21.11.14 鎌倉駅周辺(大雨のため変更) 8 郁子の実や拳の揺るるは狂ほしく 吉田克美
215 H21.12.12 北鎌倉の禅刹 14 時頼廟こぶし冬芽の総決起 田中一美
216 H22.1.9 甘縄神社・御霊神社・長谷寺 15 寒に咲く海芋説法聞きように 鈴木直枝
217 H22.2.13 鶴岡八幡宮 9 ストーブに温められて巫女の椅子 佐藤満智子
218 H22.3.13 常立寺 竜口寺 13 荒東風を乗せて延寿の鐘を撞く 大西よしき
219 H22.4.10 大船フラワーセンター 12 石楠花の火焔地獄に墜ちてみし 新江たか
220 H22.5.8 小動岬 満福寺 16 海側に電車傾ぎてヨットの帆 川村文英
221 H22.6.12 金沢文庫・称名寺 13 楼門の唐窓とじて梅雨まじか 伊藤紀子
222 H22.7.10 鎌倉山 11 草木瓜の色の落ち着く龍宝寺 菅野雅生
223 H22.8.14 円覚寺・鶴岡八幡宮 11 蝉しぐれ坐禅畳に窪み隈 古川忠利
224 H22.9.11 浄妙寺・報国寺 10 重き脚秋を引き摺り山祠 小谷正夫
225 H22.10.9 明月院 8 丸窓の時空彩る昼の虫 中島讃良
226 H22.11.13 扇ヶ谷周辺 10 十六の井戸地獄の底を覗くごと 下平誠子
227 H22.12.11 長谷大仏・長谷観音 13 大仏の目線をこぼれ散紅葉 熊谷ふみを
228 H23.1.8 鶴岡八幡宮周辺 12 松過ぎの一帆となる神籤棚 田中貞雄
 (2月から4月までの三ヶ月休会)
229 H23.5.14 安養院・妙本寺 15 天蓋の涼しき闇や羅漢槙 伊藤紀子
230 H23.6.11 大巧寺 ・宝戒寺 11 どくだみの八重の祈りを持ちしより こうのこうき
231 H23.7.9 和賀江島 光明寺 18 実朝の夢の港は海の家 松野 卓
232 H23.8.13 円応寺・建長寺 11 烏天狗所作決まりて風涼し 新江たか
233 H23.9.10 杉本寺・報国寺 17 一番を背負ふ古刹や天高し 大西よしき
234 H23.10.18 朝比奈峠口・光触寺 16 秋水の一枚岩に広がりぬ 福島しげ子
235 H23.11.12 御霊神社(山ノ内)・光照寺 12 淋しさも愛しさも色四季さくら 鈴木直枝
236 H23.12.10 長谷周辺 12 駄菓子屋前といふバス停や花八つ手 川村文英
237 H24.1.14 鎌倉宮 鶴岡八幡宮
16
左義長の松を積み入れ斎火待つ 菅野雅生
238 H24.3.10 常楽寺・東慶寺 
10
三月の落葉四方に地蔵佛 相模 創
239 H24.4.14 妙本寺・収玄寺
8
胸中は花の宴や喫茶店 まつのたく
240 H24.5.12 腰越港周辺
11
ピッツァ屋の向かひは白子丼屋 山ア青史
241 H24.6.9 極楽寺・長谷(紫陽花観賞)
12
ジャスミンや土籠の上の虚空見ゆ こうのこうき
242 H24.7.14 小坪海岸 住吉城址 光明寺
11
一年の月日と共に夏巡る 大坂晃典
243 H24.9.8 鎌倉駅周辺 裁許橋 和田塚
12
萩月の雲立ち上がる虚子の句碑 田中一美
244 H24.10.13 妙法寺・安国論寺
12
扇塚守る明りや秋あざみ 下平誠子
245 H24.11.10 北鎌倉駅周辺
12
方丈の内陣の黙冬初め 小谷正夫
246 H24.12.8 扇ガ谷周辺
11
敗荷の甕の底なる息遣ひ 小谷正夫
247 H25.1.12 佐助稲荷・銭洗弁財天・頼朝像
14
寒卵がぶり呑みこみおらが干支 鈴木直枝
248 H25.2.9 瑞泉寺・鎌倉宮
14
女坂触れて冷たき落椿 伊藤紀子
249 H25.3.9 長谷周辺
11
土籠へ椿落花の道しるべ 小谷正夫
250 H25.4.13 源氏山周辺
11
四十雀小綬鶏春の管楽器 大坂晃典
251 H25.5.11 安養院
9
羅漢槙深く抱きし五月闇 田中一美
252 H25.6.8 鎌倉湖、白山神社
15
百足標縄古りて涼しき山社 中田のぶ子
253 H25.7.13 東勝寺跡 宝戒寺
7
一族の滅びのあとや藪茗荷 川村文英
254 H25.8.10 円覚寺
10
末伏の晴明石へ風渡る 新江たか
255 H25.9.14 建長寺
10
蟻地獄秋めくようにくぼみけり こうのこうき
256 H25.11.9 浄妙寺周辺
11
こもれ陽の端端にある石蕗の花 入江節子
257 H25.12.14 まんだら堂
14
冬麗ややぐら団地へ沖日射 田中貞雄
258 H26.1.12 御霊神社 甘縄神社
12
寒日和帆は水平線の上に立ち 田中貞雄
259 H26.3.8 竜口寺 鎌倉文学舘
9
層塔の光陰の浮く春の日矢 中島讃良
260 H26.4.12 覚園寺 瑞泉寺
11
天井の尊氏の筆目借時 新江たか
261 H26.5.3 安養院、上行寺、八雲神社
9
比企谷奧には奧の青葉風 相模 創
262 H26.6.14 七里ヶ浜霊光寺
8
青嵐や漆喰の龍動き出す 伊藤紀子
263 H26.7.11 比企ケ谷周辺
7
夏うぐひす伽藍廻廊風の道 中田のぶ子
264 H26.9.13 円覚寺
13
山門の風組み替はる九月かな  すずき巴里
265 H26.10.11 光明寺 和賀江嶋
6
穂芒の光の先の和賀江島 水貴
266 H26.11.9 西御門来迎寺 鶴岡八幡宮
7
さざれ石讃えて紅の冬椿 鈴木直枝
267 H26.12.13 扇ガ谷周辺
12
十六井永久の翳りの冬の日よ 中島讃良
268 H27.1.10 江の島
10
恋絵馬の淡き朱の文字冬日射す まつのたく
269 H27.2.14 銭洗弁財天・佐助稲荷
10
春ショール口に銜えて銭洗ふ 佐藤満智子
270 H27.3.14 鎌倉山?亭周辺
10
永楽銭門扉に刻み枝垂梅 伊藤紀子
271 H27.4.11 虚子・立子記念館、瑞泉寺
9
虚子立子恋人親子に椿落つ 大坂晃典
  H27.5.9
翌日ろんどのつどい開催のため休会
 
   
272 H27.6.13 大仏 光則寺 長谷寺
11
色あれば薔薇の花とも梅雨茸 田中一美
273 H27.7.11 建長寺
14
竹林の背後は夏の空澄む日 相模 創
274 H27.8.8 鶴岡八幡宮 国宝館
7
流鏑馬の道やぼんぼり祭の灯 中島讃良
275 H27.9.12 稲村ヶ崎周辺
9
凌霄の光こぼれて月影ヶ谷 まつのたく
276 H27.10.10 光明寺周辺
9
秋の声石庭に置く石八つ 川村文英
277 H27.11.14 杉本寺 報国寺
10
秋惜しむ歌の橋から華の橋 田中貞雄
278 H27.12.12 長谷周辺
9
法難の相をしており冬の椨 水貴
279 H28.1.9 森戸海岸、六代御前墓
10
初富士や指呼の江の島前立てに  田中一美
280 H28.2.13 荏柄神社、鎌倉宮、覚園寺
10
山内は芽木の木霊や覚園寺  中島讃良
281 H28.3.12 寿福寺 英勝寺 鶴岡八幡宮
9
一考忌近づく水の温みたり 原 瞳子
282 H28.4.9 源氏山 銭洗弁財天
10
花見酒の独酌ゆるせ頼朝像 中田のぶ子
283 H28.5.14 龍宝寺 大船フラワーセンター
10
芍薬のあと一息の崩れかな 森井美惠子

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