NO.113
13年6月吟行予告
集合 :
6月9日(土) 午前11時
JR
北
鎌倉駅改札口
吟行先:
未定
句会場:
若宮大路ビル
電話 0467-22-1496
月日 平成13年5月12日(土)
吟行先 小動岬・満福寺
参加者 23人 米田優子さん初参加
※選句はV同人は全選句、U同人・会員は特選のみ掲載
鳥居おさむ主宰作品
作 品
選 者
腰越状の墨色あえか新樹光
祥子 桂
茉莉花の香を踏みのぼり満福寺
桂
江の島を指呼にひた凪ぐ青葉潮
美智子 〇祥子 京子
潮騒の匂ひ天国白子干し
貞雄
泊船のゆらぎ岬の青ゆらぎ
京子 〇なつ
鳥居おさむ主宰選
作 品
作 者
選 者
特
選
昼顔の一叢を除け白子干す
池田祥子
〇美智子 〇京子 〇貞雄 〇のぶ子
卯波光白子簾をはすかひに
田中貞雄
祥子 京子
赤き藻の灼けて太宰の浜乾ぶ
鳥居美智子
ふみを 〇けんじ 貞雄
秀
逸
蹠にやさしき浜辺夏来る
大西よしき
うかうかと畳鰯になる旱
鳥居美智子
ふみを 貞雄 〇祥子
昼顔の日差しにしらすすぐ乾く
遠藤けんじ
美智子
畳いわし涙も涸るるまでかわく
芹沢 萌
〇美智子 ふみを けんじ 〇貞雄
畳いわしカラカラの瞳のレース編み
〃
貞雄
白子干す小さき段々畑なり
佐々木なつ
〇貞雄
沖から夏磯馴れの松は穂を立てて
熊谷ふみを
けんじ 京子
佳
作
たたみいわし海の命のにがさかな
村松 幹
祥子 桂 貞雄 〇啓花 〇巴里
しらすの目いま西方に向け干され
熊谷ふみを
桂 貞雄
初夏の目を灼き海(わたつみ)の神詣で
〃
祥子 京子 貞雄
風読んで八方元気端午鳶
田中一美
海真青ヨット集いてまた散りて
池田祥子
きはやかと言ふにあらねど浜大根
すずき巴里
ふみを 貞雄
小動の磯風に湧く青すすき
鳥居美智子
「ハイ笑って」潮焼男子(おのこ)が構図決め
あかさか鷹乃
けんじ
茉莉花に近づき滾る身内かな
河村啓花
けんじ
たたみいわしを干し棚田めく浜薄暑
中島宏枝
美智子 〇祥子 貞雄
走り根もどかっと居座る新樹光
佐々木なつ
涅槃絵図夏を朧と思ふなり
芹山 桂
美智子 〇けんじ
江の電の小さき旅や五月晴
石田快泉
心地よき潮騒の音若布拾う
佐々木なつ
ふみお
日焼して国籍は皆青海人
すずき巴里
〇ふみを けんじ 桂
まつりかや盗み心の湧きさうな
芹山 桂
美智子
青岬鳶の尾の見ゆ笛の見ゆ
神戸京子
ふみを 祥子
昼顔と台竹分かち白子干す
田中貞雄
京子 〇鷹乃
潮の香にシラスほす香の入りまじり
米田優子
鱚釣りに凪の潮目の幾重にも
熊谷ふみを
美智子 祥子 京子
海光に曝す裸も若さゆえ
中田のぶ子
祥子 〇よしき
風薫るゴスペル薫るステンド窓
神戸京子
五月の浜ただ坐してゐて癒さるる
田中貞雄
〇美智子 桂
椎茂る儲け上手な腰越の寺
あかさか鷹乃
海神の御子かサファー世辞の良き
菅野雅生
京子
散骨の墓標なるべしヨット浮く
芹山 桂
ふみを けんじ 〇京子 貞雄 〇萌
江の島をヨット百帆とり囲む
遠藤けんじ
小動は青嵐いでよ陰陽師
芹沢 萌
たたみいわし目を八方に朝の凪
池田祥子
白子干す木わくに残る海の色
塚本政子
しらす干す畳百畳浜日和
遠藤けんじ
美智子 〇桂
沖の鬱巻き込み寄する卯月浪
神戸京子
美智子 〇けんじ 〇一夫
夏帽子のつばの位置かな水平線
中田のぶ子
〇ふみを
小熊手の波くり返す白子売り
すずき巴里
〇桂 〇一美 〇政子
鳥居おさむ主宰選外
作 品
作 者
選 者
夏潮の小動ぎこゆるぎ湾に入る
菅野雅生
美智子
神木の緑陰を借る昼餉刻
中田のぶ子
美智子 祥子
小雀よそこは電車の通る道
石田快泉
美智子 けんじ
五月病背広姿の波打ち際
村松 幹
美智子 桂
頭を低く入り浜小屋のしらす買う
田中一美
美智子 ふみを 桂 貞雄
弘法の幼名は真魚(まお)しらす干す
熊谷ふみを
美智子
遠目して五月の潮と語りゐる
中島宏枝
ふみを 〇快泉
汐騒をそびらに立てり松の花
石田快泉
ふみを 祥子 桂 〇雅生
新樹光海の神社の風に添う
塚本政子
ふみを
夏めくや海の神社の荒々し
〃
ふみを 〇桂
券売機暗し薄暑の海帰り
中田のぶ子
ふみを
聖五月一人の卓に白子飯
石田快泉
けんじ
利き足に力五月の波に揺れ
中島宏枝
けんじ 〇優子
蝿一匹鎌倉彫りの花天井
菅野雅生
けんじ
少年のつと立ち夏陽跳ね返す
芹沢 萌
けんじ 祥子 桂
心地よく影踏む浜や五月富士
田中一美
けんじ
薫風や鎌倉彫りの藤揺るる
河村啓花
祥子
たたみ鰯は海の煎餅若葉吹く
芹山 桂
祥子
江の電は明治の唱歌夏浅し
佐々木なつ
祥子
五月潮よりあがる白子の粗揃ひ
田中貞雄
桂 京子
卯波の香スプレーアートの岸壁に
あかさか鷹乃
桂
海に吹く風をもらいて浜昼顔
佐々木なつ
京子
風さわやか岬の鼻に青き江の島
田中一美
京子
教会のゴスペルソング青葉照る
池田祥子
京子
薄暑はや白子は海の灰汁ならず
田中貞雄
〇京子
※中島宏枝・村松幹さん早退のため選句なし
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