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NO.114
次回 13年7月吟行予告

集合 :

7月14日(土) 午前11時
JR鎌倉駅改札口
吟行先: 未定
句会場: 若宮大路ビル
電話 0467-22-1496
月日  平成13年6月9日(土)
吟行先 光照寺・東慶寺
参加者 21人

※選句はV同人は全選句、U同人・会員は特選のみ掲載


作      品
選      者
香煙を頬張るほどの蛍袋 祥子 貞雄
寺の縁俄か信者の端居かな 〇貞雄
尼寺の菖蒲群像沙弥群像 けんじ
紅をさす山法師あり東慶寺 美智子 ふみを
梅雨晴間輝き出でし古都の枇杷 美智子


作        品
作   者
選       者
特 選 東慶寺大壁画なす岩煙草 後藤那生 美智子 〇貞雄
梅雨晴の輝く墓地を売りに出す 熊谷ふみを 美智子 けんじ 祥子
秀 逸 紫陽花の今日の色とし撮られけり 鈴木直枝 けんじ
人力車の母衣灼くるかな鎌倉道  同 美智子 〇曲水
スダジイの萌黄のさめて暑の来たる 田中貞雄 美智子 〇祥子
黴びぬものクルス燭台光照寺 すずき巴里  
露地に沿ひ古都に適ひて額の花 大西よしき 〇けんじ
累々と縁切りの数岩煙草 池田祥子 〇美智子 〇貞雄 〇ひろ子
佳 作 岩煙草オーバーハングの目と合えり 池田祥子  
紫陽花の彩を盾とし寺栄える 田中一美 けんじ 〇なつ
上向きに微笑む観音立葵 佐々木なつ  
墓石みな明るくなりぬ立葵 田中一美  
御神体は鏡一枚涼しかり 後藤那生 美智子 ふみを けんじ 祥子 貞雄
井戸水の弾く光や山法師 竹田ひろ子 けんじ 祥子 貞雄
観音の口もとふるる著莪の風 塚本政子 曲水
蛍袋風の重さを調える  同 ふみを けんじ 曲水
呼ばふ声聴え聴えぬ岩煙草 秋山しのぶ 〇ふみを
紫陽花の毬に触れては仏観る 後藤那生  
十薬を供花とし墓の政子かな 石川曲水 美智子 祥子
十薬の一薬八重の清涼感 中島宏枝 ふみを
蛍袋終生空の色知らず 遠藤けんじ 〇曲水 〇よしき
井戸の辺にるりるらるれと竹落葉 秋山しのぶ 〇美智子 〇ふみを 〇一美
喚声の陽なた日陰の岩たばこ 中島宏枝 ふみを
十薬のい賎しからざる白さかな 石川曲水 美智子 〇ふみを
苔の墓陰れば哮るほととぎす 鳥居美智子 ふみを 〇しのぶ
新墓の売れはいかにと立葵 池田祥子  
山盛りのあじさいこぼる東慶寺 佐々木なつ  
断層の楽譜斜に岩煙草 遠藤けんじ 美智子 ふみを 貞雄
海溝の花の末裔かも岩たばこ 熊谷ふみを  
岩たばこ苔の褥のほの湿り 中島宏枝  
日矢のぼる新芽のみどり捩花 すずき巴里 祥子 貞雄 〇宏枝



作            品
作    者
選       者
はぐれ来て駆け込み寺の瑠璃蜥蜴 後藤那生 美智子 曲水
新木賊節々に置く梅雨あかり 熊谷ふみを 美智子 貞雄
鎌倉や降れば紫陽花色の雨 遠藤けんじ 美智子
結界の奥に仄ある四葩かな 秋山しのぶ 美智子 ふみを
今昔南風に幡めく墓地案内 村松 幹 美智子
切り岸に衣着せかけて岩煙草 田中一美 美智子
あぢさゐのはたとつめたき色にあふ 熊谷ふみを 〇美智子 〇けんじ
岩煙草掬ひに空の来てゐたる すずき巴里 〇ふみを 〇曲水 〇那生
紫陽花に心をぬらすいとまあり 石川曲水 ふみを
青葉光門のくるすを暴きたる 中島宏枝 ふみを 祥子 貞雄
梅雨晴れの鎌倉銀座となりにけり 田中一美 けんじ 貞雄
四葩四ひら倶会一処一花なす 菅野雅生 けんじ
クルス門ほたる袋の黙祷す  同 けんじ 曲水 〇貞雄 〇直枝
ハイビジョン画面構成岩煙草  同 けんじ
岩たばこ岩の亀裂を正しけり 熊谷ふみを けんじ 祥子
白き掌のひらひらくちなしの匂ふ 中島宏枝 けんじ
緑陰を選んで行列の細くなる 塚本政子 曲水
仇波を化石にとどめ風涼し 鈴木直枝 曲水 〇祥子
離縁してなほたしかなる花菖蒲 秋山しのぶ 曲水
句碑詠まん行書の水に汗流る 田中一美 曲水
梅雨晴間アリの列あり人の列 村松 幹 曲水
ぐみ一つ盗み口中渋くする 遠藤けんじ 曲水
錫杖のごと杖立てて竹の秋 鳥居美智子 曲水
クルス紋見上ぐ目通り立葵 田中貞雄 曲水
紫の迸る崖や岩煙草 鈴木直枝 祥子 〇東子
岩煙草あまた女人の悲哀咲き 大西よしき 祥子
十薬十字山門にあるクルス紋 遠藤けんじ 祥子
かけこみの女の数かやいわたばこ 竹田ひろ子 〇祥子
墓一つ触れれば揺るる実梅かな 秋山しのぶ 祥子
片陰や波の化石の波の形 舩山東子 貞雄
墓地売りの声に立ち会ふ立葵 菅野雅生 貞雄
竹落葉波の化石へ散り急ぐ 鳥居美智子 貞雄
雑踏の逃げ場の路地や枇杷熟るる 田中貞雄 〇政子
離れ見てまた近づいて岩たばこ 竹田ひろ子 〇巴里
十薬のつぎつぎひらくいくさ道 後藤那生 〇雅生
昂りや全岩に張る岩煙草 舩山東子 〇耕路


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