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次回 13年10月吟行予告

集合 :

10月6日(土) 午前11時
JR鎌倉駅改札口
吟行先: 朝比奈峠越え
句会場: 若宮大路ビル
電話 0467-22-1496

月日  平成13年9月8日(土)
吟行先 瑞泉寺
参加者 22


※ろんどV選は、それぞれの特選句及び主宰の選句と合致した句を、そして同人、会員選は特選句のみ掲載した 


作        品
作   者
選       者
特 選 秋の蝶青の閃光かと思う 塚本政子 けんじ
咲くを待つ玉紫陽花は白き繭 佐々木なつ   
飛び入りて花野は深し黒揚羽 福永尚子 〇政子
秀 逸 薄紫クルクルパラソル玉紫陽花 村松 幹  
藪茗荷秘蔵の玉の青モスク 鳥居美智子
階の巾を我が世と萩の風 福永尚子 桂 貞雄
寧けしや白き芙蓉の闌くる径 鈴木直枝 京子 〇なつ
衆目を集め孤高やかまど馬 神戸京子 美智子 桂 〇耕路
ホケキョウと聞こゆる寺のつくつくし 中田のぶ子  
曇天の葉の湿り香も紅葉前 河村啓花 美智子 〇けんじ 〇桂 〇貞雄 
瑠璃しじみ翅展げゐし白露かな 神戸京子 〇美智子 〇暢子 〇直枝
後背に青き草ぐさ葉鶏頭 石川曲水  
かまつかの朱のくすぶる薄日かな 中島宏枝 〇京子 〇一美
十月桜一花を恋の序曲とし 福永尚子 〇美智子 ふみを けんじ 曲水
ふり仰ぎたくなる水辺雁渡し 鳥居美智子  
匂ひから先に降り来し葛の花 神戸京子 美智子 〇曲水
佳 作 曼珠沙華デビューの前の一躊躇 秋山しのぶ 美智子 〇ふみを けんじ
かまつかや思惟の眼の寄る丈に 神戸京子 ふみを
通玄橋風のアーチの草の絮 村松 幹 桂 貞雄
五線譜の欲しき芙蓉の落花かな 中島宏枝  
萩叢を潜りては汗抜けて涼 田中貞雄 けんじ
きちきちのとび込んできし昼餉かな 山田耕路 曲水
納経の祈りにゆるる白芙蓉 田中一美 曲水
邪魔立ての石にも縋るいとどかな 鳥居美智子 〇京子 〇貞雄
蕾仕度せん三椏や秋の色 中島宏枝
さやけしや五三の桐の扉紋 鈴木直枝 京子 貞雄
白芙蓉傘寿傘寿のめでたさに 鳥居美智子 けんじ
台風察知禅刹の磴湿りそむ 芹山 桂  
葉鶏頭芯の天辺冷淡に 熊谷ふみを  
やぶみょうが瑠璃と乳白森の数珠 村松 幹 ふみを 京子
挙りいて指の稚なく曼珠沙華 河村啓花 美智子 〇ふみを 〇宏枝
釈迦牟尼へこぞる薄べにきふねぎく 芹山 桂 京子
風去りて姿勢を正す秋桜 石田快泉 曲水
食前酒のむごと色なき風ふふむ 芹山 桂 〇けんじ
ほつほつと内気を並べ玉あぢさゐ 中田のぶ子 〇美智子 ふみを 京子
謦咳に接し覚えし草の花 大西よしき 美智子
小流れの調べにおどる草の絮 中島宏枝  
土に還さん無患子の実は掃かず置く 田中貞雄 けんじ
鶏頭は男の貌よ老いの貌 遠藤けんじ  
かまつかの飛火を煽る女郎蜘蛛 芹山 桂 美智子 貞雄 〇啓花
つくつくし梵鐘は鎮まりしまま 中田のぶ子 曲水 〇尚子
法師蝉一山をなす深むらさき 熊谷ふみを 〇京子
リスの縞もらひ実となる烏瓜 遠藤けんじ 美智子 曲水 貞雄
地蔵堂に月の出を待つ鉦叩 加賀暢子 美智子 〇のぶ子
せせらぎを煙のやうに草の絮 福永尚子 美智子 けんじ
色付かぬ烏瓜にも触れてみて 佐々木なつ ふみを 曲水 桂 貞雄
かくしゃくとして葉鶏頭ひと並び 塚本政子 〇雅生



作            品
作    者
選       者
秋明菊ひと節ふた節目にひらく 秋山しのぶ 〇ふみを 〇貞雄
白芙蓉散るとき包むうすみどり 遠藤けんじ 曲水 〇桂 京子
しじみ蝶出て口実を与えけり 石田快泉 ふみを 貞雄 〇しのぶ
地に還る身繕いせし落芙蓉 菅野雅生 ふみを 桂 貞雄 〇幹 〇快泉
生温き白露の風や錦屏山 田中一美 〇よしき

 

あとがき

〇吟行計画中には気がつきませんでしたが、瑞泉寺吟行は、昨年の吟行月と重な ってしまいました。また、「鎌倉虚子立子記念館」は、開館準備中で参観できません でした。お詫びします。
   きささげの実を魂の緒と臨済寺  鳥居美智子 (平成12年9月作)  

〇会報を書き終え昨年の句と比較してみますと、同時期の吟行ですので、季語、素 材が重なるのはやむを得ないことですが、昨年、沢山詠まれた「きささげ」の句が今回 は詠まれていないことに気にかかりました。

〇8月末、新聞、テレビで報道された大規模の「鎌倉石」の石切り場跡は、9月2日 開発業者による見学会が開かれました。場所は、JR北鎌倉駅から北側(大船寄り) の丘陵部です。鎌倉石の石切り場といえば、衣張山もその一つでめずらしくはありま せんが、七、八世紀の横穴古墳が6箇所見つかったとか、最大級の石切り場跡と聞 きますと、是非、一見したかったところでしたが、都合により見学会に参加できず、悔やんでいます。  

〇本年7月吟行から、案内チラシを再びつくり、当日の参加者にお配りしています が、その動機は、
「俳句朝日」に谷のつどいのHPアドレスが載りましたので、俳句ば かりの会報では、あきられてしまいますので、少し書き溜めて、いずれHPに載せよ うとの思いつきからです。参加者の皆さんから小文を寄せていただきますと、ありがた いと思っています。ご協力ください。今月は、余白が生じましたので他愛のないこと を書きました。

 

参加者名簿   22人

秋山しのぶ 大西よしき 石田快泉 石川曲水 遠藤けんじ 加賀暢子 河村啓花 神戸京子     熊谷ふみを 佐々木なつ 菅野雅生 鈴木直枝 芹山桂 田中貞雄 田中一美 塚本政子     
鳥居美智子 中田のぶ子 中島宏枝 福永尚子 村松 幹  山田耕路               以 上

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