NO.121谷のつどい次回お知らせ
主宰選
作        品
作   者
選       者
特 選 一月の猫背でくぐるやぐらかな 浅見まさし 桂 ○鷹乃 東子  
芹咲くや川の流紋あびながら 渋谷雛子 ○美智子 
あまたある枯木の中の寒椿 芹山 桂 ○美智子
秀 逸 御膝へ冬日載せたり鞘阿弥陀 中田のぶ子 曲水 ○まさし 桂 京子 鷹乃
寒梅のふくらむ幹の大裂目 鈴木直枝 ふみを 宏枝
石蕗の絮発つ一月の光得て 中島宏枝 曲水 まさし 鷹乃 直枝 のぶ子 雅生
虹梁(こうりょう)に文字の残れリ堂淑気 石川曲水 ○まさし 桂 啓花 ○雅生
やぐら佛身ぬちに揺らぐ初明り 神戸京子 ○ふみを 貞雄
三椏の訝る如き蕾かな 河村啓花 ふみを 桂 しのぶ 東子 雛子 まりの
凍つるなか神将躍るかたちかな 中島宏枝 美智子 ○貞雄 まりの
オガタマの冬芽の粛ととがりをり 神戸京子 美智子 尚子
寒を来し人の気に揺る堂の燭 熊谷ふみを ○美智子 ○曲水 京子 貞雄 宏枝
堂暗し真一文字の冬日射す 福永尚子 曲水 直枝 幹 まりの 幹
土牢の渇きし匂ひ寒の凪 神戸京子 美智子 ○曲水 まさし 宏枝 
密教の青竹に挿す寒紅梅 神戸京子 ふみを 曲水 鷹乃 京子 政子
青木の実役僧の言無尽蔵 秋山しのぶ まさし ○京子 鷹乃 のぶ子
神苑の淑気をつつく小啄木鳥なる 中田のぶ子 まさし 東子 宏枝 一美
佳 作 やぐらの灯仄と揺れゐて枇杷の花 中島宏枝 美智子 直枝 暢子 
ひそやかに御首塚守る冬の梅 塚本政子  
合掌す谷の芽吹きの勢ひあび 渋谷雛子 ふみを
藤枯るる真下のホース巻かれをり 舩山東子 美智子 ○桂 よしき
早口の律僧の説く恵方かな 大西よしき ふみを まさし 京子 雛子
一月の須弥壇の裏梯子立つ 盛戸まりの ○ふみを
涸れ池の水止め板も日に枯るる 熊谷ふみを 美智子 しのぶ 
草芽ぶく護良王の幽居の座 渋谷雛子  
説法のとうとうたらり隙間風 鈴木直枝 ○曲水 まさし のぶ子 一美
老いたるも痩身よけれ寒紅梅 菅野雅生 京子
萱ぶき屋根寒紅梅にのぞかるる 福永尚子 ○直枝
淑気満つ月光像の瞳のあやし 石川曲水 ○京子
三椏の蕾神苑の繭玉と 中島宏枝 ○京子
寒鴉かけあし説法あざ笑ふ 芹山 桂 曲水
神木の霊気のぬくむ冬日かな 田中一美 政子
山茶花の洩れ日ささやく御首塚 渋谷雛子 美智子 啓花
実なしとや覚園寺椿冷え渡る 加賀暢子
古神札納め所の冬日濃し 田中貞雄 ○桂
神将仏剣尖にぶき小六月 浅見まさし  
蒼天にふと水仙の高さかな 秋山しのぶ 京子 ○のぶ子
首塚の一円賽銭石と冷ゆ 菅野雅生 ○ふみを 貞雄 尚子 雛子
立花図となる先駆けの紅白梅 あかさか鷹乃 美智子 ○尚子
初みくじあたため臍に力満つ 浅見まさし 京子 ○鷹乃 ○貞雄 直枝 雅生
松過ぎの影しかとあり菰ぼっち 盛戸まりの 貞雄 ○暢子 ○宏枝
一月のコーヒー香るおさらぎ邸 片岡 麗  
内にある力のまるさ梅つぼみ 中田のぶ子 美智子 麗 まりの
光くぼませ地蔵仏と日向ぼこ 浅見まさし ふみを 京子 ○一美 ○麗
ろう梅はかの親王の芳香かも 大西よしき 貞雄 雅生 幹
空っ風食べ残したる楓の莢 田中貞雄
淑気満つ鎌倉宮の笹に青 石川曲水  
三椏の薀蓄たのし冬うらら 秋山しのぶ  
口嗽ぐ大塔宮の寒の水 河村啓花 鷹乃
本尊の高き御鼻初灯し 鈴木直枝 まさし 東子 政子
先代に通ふ鼻梁や木の芽光 渋谷雛子  
落椿踏むを怖れてよろけたり 舩山東子 桂 よしき 雛子
一月の寂光に泛ぶ黒地蔵 中島宏枝 曲水 暢子
茶髪巫女紅袴行く初仕事 村松 幹 まさし
笹鳴きや頤鳴らす獅子頭 河村啓花 京子 しのぶ のぶ子
海神も聞け凍て鐘のためし打ち 鈴木直枝 美智子 よしき 政子 ○まりの
三椏の氷滴のごと蕾垂るる 菅野雅生 鷹乃
人力の車夫の額の冬の汗 田中一美  
三椏の蕾は巫女の涙いろ 福永尚子 美智子 ○まさし 桂 京子 貞雄 雅生
地が火種育ててゐたり落椿 浅見まさし 尚子 啓花 ○幹 麗
三椏の猫目蕾のいぶし銀 石川曲水 ふみを 幹

主宰選外
作            品
作    者
選       者
臘梅やほほ馥郁と鞘阿弥陀 神戸京子 美智子 桂
鎌倉のここも一隅白水仙 石川曲水 美智子 麗
笹鳴きの紛れやすくてちひさくて 中田のぶ子 美智子 宏枝
石に坐し冬のとんびの宙被く 芹山 桂 美智子
万願が淑気なり学徒の鐘 村松 幹 ふみを
びんずる撫で枯れからたちの垣に添ふ 芹山 桂 ふみを まさし ○貞雄
山気降り矢倉ローソク凛々と 大西よしき ○桂
冬ざれや河原に石を積む話 熊谷ふみを ○貞雄 のぶ子 暢子 麗
しだるるも枯るるも影に喉もとへ 熊谷ふみを ○鷹乃
首塚の小叢の笹に冷えてをり 秋山しのぶ 曲水 京子 貞雄 ○啓花 東子
枇杷の花より眼を移す矢倉の炎 盛戸まりの ○しのぶ
冬至梅老痩蕾稀人の世も 秋山しのぶ 貞雄 ○よしき
もののふの東の史や土牢凍む 菅野雅生 ○政子 ○雛子
身代りの重きに冷ゆる黒地蔵 田中一美 まさし 直枝 暢子 ○東子 政子
幹  麗


参 加 者 名 簿 23人

 あかさか鷹乃 秋山しのぶ 浅見まさし 石川曲水 大西よしき 加賀暢子 片岡 麗  河村啓花
 神戸京子  熊谷ふみを  渋谷雛子  菅野雅生  鈴木直枝 芹山 桂  田中貞雄
 田中一美 塚本政子  中田のぶ子 中島 宏枝 福永尚子  舩山東子  村松 幹  盛戸まりの    (23人)

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