日時 :平成14年3月9日(土) |
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参 加 者 名 簿 29人
鳥居おさむ 秋山しのぶ 浅見まさし 石田快泉 石川曲水 池田祥子 遠藤けんじ 大西よしき |
あ と が き 今回の会報は、3ページです。これからも参加者数によって、2ページでは作品を掲載しきれなくなると思います。また、余白スペースも例月まちまちに生じます。そこで、会報の編集の都合上、さきに「谷のつどい10周年記念冊子発行」で原稿をお寄せいただいた皆さんの「谷のつどい吟行 思い出の記」を、一、二篇づつ掲載することにしました。また、掲載文の数、順序等も独断で登載させていただきますので、よろしくご理解のほどお願います。 |
吟 行 の 思 い 出 @ 自分探しの旅 佐藤弘香 「鎌倉で句会があるから来てみない?」という磯部充子さんの言葉に、遠足気分で出かけたのは平成7年1月の「谷のつどい」でした。俳句に季語があることも知らず、五七五を並べて季語の言葉を組合わせればいいというアドバイスをうけ、まず五句、厚かましく出句し句会会場の一員になったのです。その日は鶴岡八幡宮と寒ボタン園の吟行でした。主宰のお引き立てで一句佳作をいただき、私にも才能があるのか、などと大きな自惚れを持ち、句作りという同じ目的の皆様方に、初対面とは思えない気やすさで受け入れていただき、何とも言えない感動を覚えたものです。子供の自立と義父母の看取りが済んだ時、家族を守ることだけに専念した20数年から開放され、深い喪失感と虚脱感に悩まされ、本当の自分は何者なのか、自分さがしの旅が始まりました。「谷のつどい」に参加したのは、そんな時でした。その後しばらく、出席できず、主宰の添削指導で「ろんど集」へ、投句のみの時期がありましたが、平成12年1月より、4年振りに、月1度の吟行、句会セミナー等に参加できるようになりました。句会は再び「谷のつどい」。田中副主宰の鎌倉の歴史の解説や見どころの設定等、毎月行き届いたご案内で楽しい句会は、いつも感謝と感動ばかりです。知らぬが仏で俳句作りをしていた初めの頃と違い、先生方のご指導で俳句に深く関るにつれ、その奥の深さ、難しさに苦しみ、それ以上に俳句作りのおもしろみに引き込まれてます。鎌倉の歴史の宝庫の中で、数知れない寺や仏像、海や美しい風景にふれ、こだわりを捨て、真実を見つめようと精神を集中するとき、自分の何かが大きく変わって行くような気がします。 俳句作りと共に「自分さがしの旅」は、まだまだ続きそうです。こらからはもう一歩前向きに、「真、新、深」を目指して! 以上 春光や水子地蔵の耳の数 弘香 |