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 日時  : 平成14年12月14日(土)
 吟行先 : 円覚寺 東慶寺
 参加者 : 20人
 次回 平成15年1月吟行予告
 集合  : 1月11日(土)午前11時
        JR北鎌倉駅臨時改札口
 吟行先:  建長寺(鎌倉五山第一位)
 句会場: 若宮大路ビル(0467-22-1496)

作      品 作 者 選     者
放生の池の魚影の氷籠め 中田のぶ子 けんじ 久美 正脩 
冬の日の豊かな五山屋根光る 田中一美  
木魚打つ低きリズムが雪溶かす 菅野雅生 美智子 
冬紅葉の終を荘厳せる朝日 中田のぶ子 美智子 宏枝   
枯れてこそ性美しき枯芙蓉 福永尚子 美智子 
禅林の枯れ軋みつつ進みたる 中島宏枝 けんじ 貞雄 ○久美 那生 
地下足袋の土なだめつつ竹を伐る すずき巴里 美智子 一美 
影絵めく木立のゆらぎ大焚火 福永尚子 美智子 けんじ 曲水 貞雄 宏枝 
綿虫に呼ばれて入りし東慶寺 中島宏枝 ○美智子 けんじ 快泉 一美  
願い事万両の実の数ほどに 村松 幹 快泉 ○那生 
方丈を洩るる声明雪しずる 鈴木直枝 巴里 
人ごゑの遠きほど濃し実葛 田中貞雄 美智子 巴里 
茅ぶきの屋根虎刈に残り雪 佐々木なつ 曲水 のぶ子 よしき 
青竹編む男の手際年用意 川上久美 美智子 曲水 貞雄 のぶ子 巴里 ○直枝 
穂芒にかがめば人を待つ心 石田快泉 美智子 
異教徒も仏にすがる冬日和 石川曲水  
箒目にゆるき流れや蝋八会 舩山東子 貞雄 ○一美 ○雛子 
門前の太き香煙おちば焚き 中田のぶ子 けんじ ○曲水 
美男葛懺悔のごとく冬の寺 鈴木直枝 けんじ ○正脩 
漱石句碑名残り紅葉と万両と 遠藤けんじ 貞雄 
冬麗の虎頭岩の口水かげろふ 中島宏枝  
木洩れ日の七色に散る冬紅葉 福永尚子  
緑青の屋根に慈光の冬日かな 楠 正脩 ○快泉 
箒目の土に落葉の染めぬきし 佐々木なつ 曲水 
萱山門日当りながら雪を措く 川上久美 美智子 ○快泉 貞雄 ○巴里 直枝 雛子 
ヒメツルソバ逆光の中浮び咲く 大西よしき 貞雄 
露座佛の螺髪に冬の日のぬくみ 渋谷雛子 美智子 曲水 よしき 
日に映えて池に鎮まる枯木かな 田中一美 貞雄 雛子 
冬陽来る紅茶の色のやぐらあと 福永尚子  
陽の筋を木立につくり寺焚火 神戸京子 けんじ ○曲水 貞雄 よしき 
雛僧の胼いとおしむ墨衣 鈴木直枝 雛子 
塞ぎの虫枇杷の花影に呼応して 田中貞雄  
菰内へ日矢を招び込む寒牡丹 川上久美 美智子 曲水 快泉 正脩 
藁屋根に雪の曼荼羅円覚寺 後藤那生 直枝 
垣を結ふ作務衣の肩に小春の日 渋谷雛子 美智子 ○よしき  
冬日燦々広間のやうなやぐらかな 田中一美  
仏日庵野点の傘に冬日燦 石川曲水 貞雄 なつ 
ふとよぎる師走茶会の衣づれが 渋谷雛子 貞雄 
初雪の跡や杉苔万の息 中島宏枝 ○けんじ ○貞雄 直枝 
東慶寺階に置く冬すみれ 舩山東子  
水凍る心字が池の鯉不動 楠 正脩  
深窓の冬牡丹てふ藁がこい 福永尚子 曲水 那生 
蝋梅や宇宙半円真青なる 舩山東子 ○のぶ子 巴里 
冬日射地層露わややぐら岩 楠 正脩 なつ 
執権も鯉も動かず枯れつのる 神戸京子 ○雅生 
蝋梅やいつとき谷戸の陽の恵み 遠藤けんじ  
洪鐘までの負真綿めく階の雪 すずき巴里 美智子 
冬日和残りし木の葉照り合いて 佐々木なつ 貞雄 
冬日濃し鑿跡著きやぐらかな 川上久美  
小春日やもらい塩するゆでたまご 村松 幹 雅生 
冬草の萌ゆるも暗し白鹿洞 神戸京子 美智子 快泉 
水甕に風の畳みし薄氷 後藤那生 美智子 曲水 のぶ子 久美 
日の裾の障子めぐらせ東慶寺 すずき巴里 ○けんじ 久美 正脩 
一段一段階の数へ日円覚寺 大西よしき 快泉 雅生 
空真青枯れゆくものと乾くもの 川上久美 ○貞雄 ○宏枝 
丸み持つ茅ぶきの屋根冬ぬくし 佐々木なつ 快泉 
蝋梅や浮き出て田中絹代像 すずき巴里 ○美智子 けんじ 
冷たさややぐらの奥の合祀穴 菅野雅生 宏枝 
冬の芽を映しかすかな池の紋 渋谷雛子 美智子 快泉 宏枝 なつ 
紅葉散り散り重なりぬ胸底に 石川曲水 美智子 けんじ 一美 


東慶寺    東慶寺冬桜
東慶寺                         東慶寺冬桜

作      品 作 者 選     者
冬牡丹一径陽だまりに籠り 石田快泉 一美 雅生 ○なつ 
茅葺に残る初雪瑞鹿山 中田のぶ子 ○貞雄 ○宏枝 
冬麗や大やぐらなる仏たち 鈴木直枝 貞雄 
落葉喰む水面に映る虎頭岩 菅野雅生 ○快泉 
一木の冬ざくらのみ花の寺 菅野雅生 快泉 
やはらかき冬陽の溜りやぐら跡 遠藤けんじ 快泉 雛子 
冬麗や乗り出してゐる虎頭岩 田中貞雄 快泉 雅生 
落葉焚く煙老杉上りゆく 遠藤けんじ 曲水 快泉 
北鎌倉を冬日にラップ茶屋の昼 すずき巴里 曲水 
東慶寺静思の中の冬桜 大西よしき 曲水 正脩 
仏性は白万両の日向かな 後藤那生 けんじ ○曲水 久美 なつ 
冬凪や酒饅頭の湯気充る 大西よしき けんじ 
白鹿の現はれさうな洞の冷え 舩山東子 美智子 のぶ子 
鴉啼く退屈そうな裸木に 石田快泉 美智子 けんじ 

漱石句碑前集合写真     牡丹菰
漱石句碑前にて                               牡丹菰  


 あとがき

  ● 本年最後の会報をお送りします。この1年間多くの皆様のご参加をいただきました。
    ありがとうございました。1年間の実績は、別紙資料をご覧ください。
   ● 来年は、鎌倉観光協会発行の鎌倉観光カレンダーの毎月の写真の名所旧跡を、同カ
       レンダーどおり吟行する予定です。ただし、1月は、同カレンダーでは浄智寺となり、
       12月と吟行先が重複しますので、建長寺にします。ご了承ください。 
    ● 皆様、佳い年をお迎えください。


漱石句碑『仏性は白き桔梗にこそあらめ 漱石』

写真は円覚寺(帰源院)夏目漱石句碑

  『仏性は白き桔梗にこそあらめ 漱石』


 参 加 者 名 簿  20人
    石川曲水 石田快泉 遠藤けんじ 大西よしき 楠 正脩 川上久美              
    神戸京子 後藤那生 佐々木なつ 渋谷雛子 鈴木直枝 すずき巴里 菅野雅生
    田中一美 田中貞雄 中島宏枝 中田のぶ子 福永尚子 舩山東子 村松 幹         

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