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 日時  : 平成15年3月8日(土)
 吟行先 : 覚園寺 鎌倉宮
 参加者 : 17人
 次回 平成15年4月吟行予告
 集合  : 4月12日(土)午前11時
        JR鎌倉駅時計塔公園側改札口
 吟行先:  光明寺周辺
 句会場: 若宮大路ビル(0467-22-1496)

作      品 作 者 選     者
土牢の霊気鎮もる梅日和 川上久美 ○美智子 けんじ 快泉 
青竹を花器とし寺門かげろえる 湯浅恵津子 美智子 曲水 ○快泉 
木蓮や花芽電飾未点灯 楠 正脩  
虫出しの風に亡びの蝶の羽 田中一美 けんじ 曲水 宏枝 
ミモザ風巫女の緋袴ふくらまし 川上久美 美智子 曲水 
もつとも濃き春陰を曳くわが神将 田中貞雄 快泉 暢子 
佐保姫の機嫌上々なるひと日 中田のぶ子  
大賀蓮育くむ水の温み初む 遠藤けんじ 美智子 快泉 ○貞雄 よしき 
緑青の屋根染め上げる芽吹き風 川上久美 美智子 
ゆずられし席あたたかき春日かな 石田快泉 美智子 ○一美 正脩 
温む水光ゲ揮発して空真青 田中貞雄  
燭揺るるやぐらの闇や歯朶萌ゆる 湯浅恵津子 けんじ 曲水 
梅の香の濃くふりかかる昼餉かな 田中一美  
黒地蔵うしろの正面落椿 中島宏枝 美智子 けんじ 
軒々の花番笠の枝垂れ梅 村松 幹  
芽吹き風もて黒地蔵拭わばや 川上久美 美智子 けんじ 曲水 ○貞雄 宏枝 ○直枝 
うららかや流鏑馬の道人の路 菅野雅生 美智子 曲水 
芽吹かんとして白光の大欅 盛戸まりの ○美智子 けんじ 
笹鳴きや一天清淨お首塚 遠藤けんじ 久美 
百八つやぐら睡らせ木の芽山 田中貞雄 美智子○けんじ○曲水○雅生 宏枝 直枝 幹 
白梅に触れなば香れさざれ石 楠 正脩  
水草生ふ白き鳥居の鬼門除け 大西よしき 美智子 貞雄 
土牢の深さは知らず枝垂梅 石川曲水 暢子 久美 
梅東風に押され説法早口に 川上久美 美智子けんじ曲水 貞雄 一美 宏枝 直枝 幹 
春塵の打粉被つて鞘阿弥陀 田中貞雄 久美 
曼荼羅のはなし寺苑は梅ぐもり 湯浅恵津子  
神将の眦下げし春日和 石川曲水 直枝 
雲流れ芽木の穂揃ふ雑木山 遠藤けんじ  


    

覚園寺にて 

作      品 作 者 選     者
青々と瑞枝を発し枝垂梅 石川曲水 ○美智子 
山門の寄付点す紅椿 楠 正脩 美智子 曲水 貞雄 恵津子 雅生 
木の芽風樟の寄生木波立たす 田中一美 けんじ 
六道輪廻昂ぶるほどに椿落つ 加賀暢子 ○けんじ よしき ○宏枝 幹 
鞘阿弥陀の眼に及ぶ春愁ひ 中島宏枝 けんじ 暢子 
辛夷の芽つんつん谷戸の空を刺す 石川曲水 ○けんじ 久美 憲一郎 
春疾風かの笠智衆還り来る 大西よしき けんじ 
オンコロロ老僧の説く涅槃西風 大西よしき けんじ ○暢子 
小賀玉の一株廻る木の芽晴れ 田中一美 曲水 貞雄 
山笑ふ前だれ新た六地蔵 石田快泉 曲水 
おびんづる様の春愁誰が聞く 中田のぶ子 曲水 貞雄 ○恵津子 
椿東風十三佛の燭のゆらぎ 加賀暢子 曲水 快泉  
春光の洩るるや古りし薬師堂 中田のぶ子 曲水 ○快泉 雅生 
大やぐら十三仏の梅の照り 遠藤けんじ 快泉 憲一郎 
裳裾垂るる菩薩と我へ梅の風 湯浅恵津子 ○快泉 
崩壊の寺に芽生えし庭ありて 千屋憲一郎 快泉 
十三仏やぐらの湿り春落葉 中田のぶ子 快泉 
緋袴の裾うららけし大塔宮 鈴木直枝 快泉 
土牢へ木の芽滴の光さす 遠藤けんじ 快泉 
姿なく散らぬ梅花に鷽の声 千屋憲一郎 快泉 
昨夜の雨今朝は芽吹きの陽のひかり 遠藤けんじ 快泉 恵津子 ○よしき 憲一郎 
生意気でなく咲ききつて紅椿 盛戸まりの 貞雄 雅生  
初七日や三途の川に春の風 楠 正脩 貞雄 暢子 
全身をやぐらに浸し春寒し 菅野雅生 貞雄 直枝 
春たのし身丈を跳んで子とリスと 中島宏枝 貞雄 
茅葺の庇を天に梅見口 菅野雅生 貞雄 
春光を四角に切りて深庇 中島宏枝 ○正脩 恵津子 よしき 一美 憲一郎 
屈みては芽吹きし花の名を尋ね 大西よしき 正脩 ○憲一郎 
瑕瑾ある木目透かしや春佛 鈴木直枝 ○久美 よしき 


    谷のつどい思い出の記                       田中一美

  平成7年6月、はじめて「谷のつどい」に参加。俳句に接するのはずぶの素人であるにもかかわらず臆面もなく入ってゆけるという気さくなところが、この会にはあったのであろうと思われます。忘れることのできない初参加に中島宏枝さんが3句、私が2句、二人合わせて5句。
句会では頭が真っ白という状態でした。癸苅欧ら会報が届き、とうとう癸隠横院癖神14年1月現在)を数えます。暑い日も寒い日も雨の日も風の日も、いざ鎌倉へを念頭に参加させて頂き、心より感謝申上げます。 鎌倉を巡ってゆくうちにすっかり俳句の擒になってしまったようです。合わせて、主宰のセミナーにも参加し、勉強させて頂きました。
  平成8年2月、はじめて主宰の秀逸をいただいた「水かげろう二月の神曲舞いにけり」ができた銭洗い弁天での吟行は、忘れることができません。
  谷のつどい十周年記念吟行が、平成12年1月、三浦三崎の「ちゃっきらこ」見学、この時より会報が横書きに変り、副主宰のパソコンを駆使してカラー化されました。吟行の先々で出合う草木花、建物のカラー写真入り、楽しい会報となっています。鎌倉の自然、歴史は訪れるたびに懐深く私達を迎えてくれます。句の糧探しの谷のつどい、今後もずっと元気であることを祈ります。

             「石の面苔を生すまで油照り」    (覚園寺)
             「一枚の竹皮を脱ぐ間の抹茶」    (報国寺)

 

 参 加 者 名 簿  17人

   石川曲水 石田快泉 遠藤けんじ 大西よしき 加賀暢子 川上久美
    楠 正脩  菅野雅生  鈴木直枝  田中貞雄  田中一美 千屋憲一郎
   中島宏枝  中田のぶ子 村松 幹 盛戸まりの 湯浅恵津子(初参加)                 

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