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 日時  : 平成15年4月12日(土)
 吟行先 : 光明寺 捕陀洛寺
 参加者 : 23人
 次回 平成15年5月吟行予告
 集合  : 5月10日(土)午前11時
        JR鎌倉駅時計塔公園側改札口
 吟行先:  光触寺、明王院方面
 句会場: 若宮大路ビル(0467-22-1496)

作      品 作 者 選     者
宙深く飛んでは組みぬ花筏 神戸京子  
曇天にこゑを刺したる鳥の恋 中島宏枝 美智子 京子 一美 正脩 
身に浴びて頬ゆるむなり花吹雪 田中一美  
材木座湯気をさまらぬ茹で白子 後藤那生 ○美智子 ○花梨 
落花搏つ鎌倉アカデミアの碑(いし) 田中貞雄  
春光や鳩からくりのごと歩む 石田快泉 美智子 雛子 直枝 正脩 
善導塚めざし落花のあつまり来 中田のぶ子 けんじ 京子 よしき 
涛のみな頭をそろへ鰆東風 菅野雅生 ○美智子 けんじ 
春愁や寺領の猫の太り肉(じし) 佐藤弘香 曲水 憲一郎 
鰐口の一打桜の散りはげし 田中一美 曲水 京子 のぶ子 
桜見て蘂桜みて大往生 湯浅恵津子 美智子 花梨 
磯の香の近付いてくる落花径 川上久美 美智子 京子 正脩 
花散らす声明ひびく海の寺 石川曲水 美智子 憲一郎 
切れはしの平家の旗や鳥雲に 加賀暢子 ○のぶ子 よしき 
春塵や平家紅旗の襤褸錦 楠 正脩 一美 
大山門くぐりて花に洗われし 上野花梨 貞雄 
敷石の草萌え著き大本山 中田のぶ子  
磯遊び子の尻丸く濡れしまま 佐藤弘香 曲水 
新緑の産湯につかる法の庭 上野花梨 那生 
純白に緑まぶして利休梅 遠藤けんじ 曲水 のぶ子 
足で詠む汗の俳行花吹雪 千屋憲一郎 一美 
三尊五租不易の庭の飛花の風 星野双葉 けんじ 貞雄 
天水に堪へ気息の飛花落花 加賀暢子  
潮風の一の鳥居や草芳し 田中一美 ○美智子 ○暢子 
河口の洲落花の抜けて絹目なる 田中貞雄 まりの 久美 
落花浴び薪割って積み割って積み 石田快泉 貞雄 ○弘香 ○雛子 
春愁の打ち上げられし馬尾藻(ほんだわら) 盛戸まりの 美智子 けんじ ○京子 のぶ子 
ひとひらの花ものうげに鯉の背に 佐藤弘香  
ひとひらをひとひらが追う花時雨 田中一美 けんじ ○快泉 宏枝 久美 憲一郎 
葉桜となる懐の冷たさや 上野花梨 双葉 
海鳴りの散らす桜や倶会一処 神戸京子 けんじ 
ちぎれ藻の芥の波や朧潮 田中一美 貞雄 
枯蓮の心延えとも水草生う 鈴木直枝 弘香 恵津子 雅生 
春潮の攫いてゆきぬ子らの声 川上久美  
明王の見据えし幽明花の冷え 湯浅恵津子  


    
由比ガ浜にて                               利休梅 

作      品 作 者 選     者
鳶と目を合わさぬように磯遊び 盛戸まりの 美智子 ○貞雄 東子 直枝 
今散りし桜走らす渡り廊 後藤那生 美智子 ○貞雄 ○久美 
水馬の舵あやしかり花筏 鈴木直枝 美智子 東子 久美 雅生  
海原は南風時化なる帆の遊び 渋谷雛子 美智子 よしき  
波裏に花の名残りの畳なわる 鈴木直枝 けんじ 京子 弘香 
春潮を鞣すや沖のヨットの帆 湯浅恵津子 ○けんじ 双葉 直枝 
光明寺の回廊染める飛花の紋 星野双葉 けんじ ○曲水 
花影して平家軍旗の切れつ端 田中貞雄 けんじ 京子 ○まりの ○雅生 ○那生 
水蓮の泥が泡噴く花曇り 後藤那生 けんじ 弘香 
妙法の飛簷残花の谷の根に 渋谷雛子 ○けんじ ○恵津子 
鳥雲に一廃船の北枕 田中貞雄 美智子 けんじ 一美 
亀鳴くや禅問答の石の庭 後藤那生 ○けんじ 
うす寒しひねもす弥生寺めぐり 加賀暢子 曲水 快泉 
雨粒の紋かき分けて亀鳴きぬ 神戸京子 曲水 雛子 
仏縁の落花のさなか座すばかり 上野花梨 ○曲水 ○京子 
花あけびの垣を曲がりて寺庇 川上久美 曲水 京子 貞雄 東子 
釜揚げの白子の汐眼ほぐしおり 湯浅恵津子 曲水 まりの 
烏とわれ海を見てをり末の春 舩山東子 曲水 
鯉の息亀の息分くは花筏 中島宏枝 美智子 曲水 京子 東子 恵津子 雅生 弘香  
蓮の骨さばききれない花筏 中島宏枝 曲水 快泉 暢子 ○よしき 
ひとり来て四月の海のしらじらと 舩山東子 ○曲水 快泉 
肩濡らし一期一会の春惜しむ 千屋憲一郎 京子 花梨 
咲ききつてゆつたりと揺る老桜 中島宏枝 京子 ○快泉 正脩 
石庭の渦跨ぎつつ草青む 川上久美 京子 ○快泉 ○宏枝  
降り初めの雨ほそほそと花の道 舩山東子 ○京子 快泉 
石庭や花浴び弥陀に抱かれよと 大西よしき 快泉 ○正脩 
門門の桃の花房あるじ顔 佐藤弘香 快泉 
石庭の砂に説かれて落花かな 菅野雅生 快泉 那生 ○憲一郎  直枝 
岩からみ化粧回しのごと芽ぐむ 中田のぶ子 快泉 貞雄 雛子 
三椏のはなやぐ盛り浄土かな 加賀暢子 快泉 
三門の扁額高し春の空 石川曲水 ○快泉 
山門をくぐり桜の園に入る 楠 正脩 快泉 
回廊の素足残花の風の過ぐ 石川曲水 快泉 久美 
廻廊に座す一景の春心 菅野雅生 貞雄 宏枝 花梨 
旗上げの慈悲の教えや立浪草 大西よしき 貞雄 双葉 
耳元に海を聞く寺庭桜 石川曲水 貞雄 
猫ふりむく三味線草に踏みこんで 渋谷雛子 貞雄 
ワイワイと芽吹く中空大銀杏 中田のぶ子 貞雄 双葉 暢子 
潮の香を鳥居の奥へ緑立つ 佐藤弘香 貞雄 恵津子 
花散らしの雨降りかかる花衣 神戸京子 ○一美 
枯蓮春のかたみをもて余す 鈴木直枝 ○双葉 那生 
残花の雨色ありとせば朱鷺の色 遠藤けんじ ○直枝 暢子 憲一郎 


    谷のつどい思い出の記 А              ‖隋\勝,茵,掘,

  「ひと昔」と言えば、十年が相場。オギャアと産れた赤ん坊が、小学三年生となる・・・と考えれば、十年はやっぱり長い。
 このたび、ろんど「谷のつどい」が十周年を迎えたと言う。慶賀に耐えない。鎌倉を中心とした吟行会、重ねて120回。月平均参加者は、約20名。延べ2500人の参加者と言う勘定。 途方もない回数であり、参加者である。
 これも偏に、鎌倉を知り尽くしたリーダーの田中貞雄さんの統率力。その功績に改めて、敬意を表したい。
 さて、新人会員の末席ななれば、余り偉そうなことを言える立場にない。第一、参加したのは、10年の十分の一、たった一年だから・・・。ただ、十周年の目出たい祝宴の中に、参加できた喜びは、正直うれしい。
 1192、いい国つくろう鎌倉幕府。古都鎌倉は、歴史の重みが違う。中でも、観音巡礼は、鎌倉をおいて語れない。「鎌倉三十三ヵ所」の巡拝は、知る人ぞ知る歴史、名勝の原点と言える。
 ザット十年前、オヤジとお袋がの病気平癒の祈願を兼ねて、この鎌倉三十三ヶ所」巡拝を試みた。二十九番札所の龍峰院(建長寺山内)では、般若心経を読むか、写経を納めないと納経朱印に応じない・・・とか。にわかのワッペン巡礼を困らせる・・・。そんな案内文を詠み、満願成就に手間どった想い出が甦る。
 想えば、この頃、丁度ろんど「谷のつどい」は処女航海・・・と言う計算になる。俳句とは
無縁のサラリーマンの己が、退職後、この「谷のつどい」の門を叩くとは、不思議な糸のつな
がりを覚える。
 とまれ、「継続は力なり」二十周年に向けての十一年目のスタート。「谷のつどい」が永遠栄えていく、小さな力になれば・・・と生意気に誓っている。
 「谷のつどい」は参加するたびに懐深く私達を迎えてくれます。句の糧探しの「谷のつどい」、今後もずっと元気であることを祈ります(2002.1記)

 

 参 加 者 名 簿  23人

    石川曲水 石田快泉 遠藤けんじ 大西よしき 上野花梨 加賀暢子 川上久美
    神戸京子 楠 正脩 後藤那生 佐藤弘香 渋谷雛子 菅野雅生 鈴木直枝
    田中貞雄 田中一美 千屋憲一郎  中島宏枝 中田のぶ子 舩山東子 星野双葉
    盛戸まりの 湯浅恵津子                     

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