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日時 : 平成15年9月13日(土) |
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| 作 品 | 作 者 | 選 者 |
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| 秋立つと葉影捺染段葛 | 遠藤けんじ | まりの しのぶ |
| 石仏の百態の笑み涼新た | 田中貞雄 | 美智子 快泉 |
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| 色すべて拒む門前白木槿 | 中田のぶ子 | ○美智子 ○曲水 東子 宏枝 ○弘香 恵津子 |
| 銀やんま大股に消ぬ辻の風 | 鈴木直枝 | 快泉 幹 |
| 野分け過ぎ刷け目を残す土の肌 | 楠 正脩 | 貞雄 |
| 八千草の風を操るかまくら蝶 | 鈴木直枝 | 美智子 快泉 宏枝 雅生 |
| 下馬観音秋意ましろき幟り幡 | 大西よしき | けんじ ○貞雄 ○恵津子 |
| 萩の紅尽くす傍の仏崩ゆ | 田中貞雄 | 曲水 のぶ子 ○宏枝 |
| 秘め事は秘め事らしく玉紫陽花 | 村松 幹 | 美智子 曲水 花梨 |
| 行軍のやうな残暑の寺めぐり | 田中貞雄 | けんじ 曲水 のぶ子 ○直枝 しのぶ |
| 活断層より恵みの水や玉あじさい | 湯浅恵津子 | けんじ 快泉 |
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| 水木の実影揺る雑魚の潜みしか | 中島宏枝 | |
| 岩肌の湿りを吸いし玉紫陽花 | 河村啓花 | けんじ |
| 段々の磴の苔むす風の色 | 大西よしき | 曲水 |
| 数珠玉の鯉の見てゐる滑川 | 菅野雅生 | |
| 病葉の鱗模様や川澄める | 湯浅恵津子 | 美智子 久美 |
| 懸崖に弾け咲きけり玉あぢさゐ | 田中貞雄 | |
| 蝉声を光背一遍上人像 | 遠藤けんじ | 美智子 |
| 黙祷を通し切つたる蝉零れ | 田中貞雄 | ○曲水 幹 |
| ひるがへる幣の白さよ涼新た | 舩山東子 | 美智子 ○のぶ子 |
| 石段の光陰の凹つくつくし | 中島宏枝 | まりの |
| 地味な花火めきて芒のひらき初む | 中田のぶ子 | 貞雄 ○まりの |
| 面差しの観音に似し白木槿 | 佐藤弘香 | |
| 茅葺の厚さ秋暑の堂守る | 川上久美 | 美智子 ○曲水 快泉 東子 よしき |
| 氷屋の壁ににっこり御多福面 | 田中一美 | 快泉 |
| 暑さ残る芙蓉の花のけだるさや | 楠 正脩 | 花梨 |
| 槙の実のしろがね踏んで秋の音 | 中島宏枝 | 美智子 貞雄 久美 しのぶ |
| 玉あじさゐ割れ瑠璃揚羽生まれけり | 菅野雅生 | 美智子 ○けんじ 貞雄 |
| 花野行く高速の影蝶なりし | 盛戸まりの | |
| 十二所社青ぎんなんのなまなまし | 湯浅恵津子 | 花梨 |
| 寺一つはさみ鳴き交う法師蝉 | 遠藤けんじ | 美智子 |
| 床下を抜ける色無き風の径 | 鈴木直枝 | ○久美 啓花 |
| 伽藍背の白鏤める百日紅 | 大西よしき | 貞雄 |
| 谷戸の奥千草くぐれる水の音 | 石川曲水 | |
| 山中の古刹の闇にちちろ鳴く | 石田快泉 | 美智子 曲水 |
| 橋の銘金で書きたる曼珠沙華 | 盛戸まりの | 貞雄 |
| 曼珠沙華香のかおりを巻き込みし | 河村啓花 | 宏枝 ○花梨 |
| 秋草のおほかた戦ぐかたちして | 秋山しのぶ | ○美智子 ○雅生 |
| 水打って水掛不動の秋光す | 菅野雅生 | 快泉 |
| 苔歩く秋蝶翅を閉じ開き | 河村啓花 | |
| 団栗の実の青さほど勇みけり | 石田快泉 | ○美智子 けんじ 貞雄○東子 まりの 弘香 |
| 作 品 | 作 者 | 選 者 |
| 川風が研ぐ桐の実の尖りなり | 盛戸まりの | 美智子 ○快泉 貞雄 弘香 啓花 よしき |
| 青北風の底の十二所祠かな | 湯浅恵津子 | 美智子 のぶ子 |
| 天高く風の詣でる十二所 | 村松 幹 | 美智子 啓花 正脩 |
| 風は秋眉の優しき水不動 | 石川曲水 | 美智子 けんじ |
| 観音に礼を尽くせとつくつくし | 中田のぶ子 | 美智子 直枝 |
| 白旗にさそはれ高く登り来る | 秋山しのぶ | 美智子 直枝 |
| 法師蝉つくつく暑さもういいよ | 菅野雅生 | 美智子 けんじ 恵津子 |
| ほの暗き一処彩なす秋海棠 | 秋山しのぶ | 美智子 曲水 |
| じりじりと秋日は花の色を濃く | 秋山しのぶ | けんじ 貞雄 花梨 幹 |
| 川筋のひかり解けて秋の色 | 中島宏枝 | けんじ 東子 |
| 蝉声の森の残暑を煽りたる | 川上久美 | ○けんじ 啓花 ○正脩 |
| 一番札所熱波の風が涼風に | 田中一美 | ○けんじ 曲水 快泉 貞雄 |
| 秋蝉の声の混雑境内に | 田中一美 | けんじ |
| 俳人の群れを横目に鬼やんま | 川上久美 | けんじ 弘香 |
| 弾けるは美しきかな玉紫陽花 | 村松 幹 | 曲水 |
| 高階家庭に白萩配したる | 楠 正脩 | 曲水 |
| 腕より顎を襲いし秋日灼け | 盛戸まりの | 曲水 快泉 |
| 秋風に背中押されて寺の坂 | 上野花梨 | 曲水 快泉 |
| 反魂草黄浮きたたす滑川 | 大西よしき | 曲水 |
| 秋草を手向け地蔵の顔朽ちて | 佐藤弘香 | 快泉 幹 |
| 穂芒の波に溺れて佇ち尽くす | 石川曲水 | ○快泉 東子 正脩 |
| 水の音いつも添えきし谷戸の秋 | 河村啓花 | ○快泉 |
| 影向や露匍う蛇の魂おどる | 鈴木直枝 | 貞雄 |
| 縁高き堂の下には秋の風 | 上野花梨 | のぶ子 久美 直枝 |
| 穂芒のもつとも吹かれ滑川 | 遠藤けんじ | 宏枝 弘香 |
| 本堂の柱の汗の手形かな | 石川曲水 | ○啓花 正脩 |
| 秋草の端の閼伽とし地蔵仏 | 田中一美 | ○よしき |
| 睡蓮の日差しにかかぐ秋日傘 | 佐藤弘香 | 直枝 しのぶ よしき |
| 不覚とる秋蚊見透かす不信心 | 川上久美 | ○幹 |
| 参
加 者 名 簿 20人 |