日時 : 平成15年10月11日(土) |
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作 品 | 作 者 | 選 者 |
上げ潮に海苔粗朶挿すや雨意兆す | 鳥居おさむ | |
亀の旅瞰(み)て橋上の秋思かな | 鳥居おさむ | ○晴見 よしき |
文庫へと誘ふ風や蓼の風 | 鳥居おさむ | |
溝そばの霞の海を寺領とす | 鳥居おさむ | 曲水 雅生 ひろ子 ○那生 よしき |
潮騒を息吹となせる新松子 | 鳥居おさむ | けんじ 曲水 ○貞雄 久美 |
作 品 | 作 者 | 選 者 |
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曇天のなかの溝蕎麦明りかな | 舩山東子 | けんじ 久美 のぶ子 一美 |
瞑想の木の実沈思の孔子木 | 神戸京子 | 正脩 ○耕路 ○ひろ子 直枝 一美 恵津子 |
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八景の一景海苔の粗朶を挿す | 中島宏枝 | ○けんじ 晴見 ○充子 貞雄 正脩 那生 ○よしき |
丹の反橋初鴨が曳くめくら水脈 | 田中貞雄 | けんじ 宏枝 ひろ子 |
池を守る亀の甲羅の秋思かな | 竹田ひろ子 | |
山裾濃ふくらむ秋のきりん草 | 鈴木直枝 | |
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すがるるも折目清しき曼珠沙華 | 湯浅恵津子 | ○曲水 |
児の去りし砂山くずす石蓴潮 | 渋谷雛子 | 曲水 ○貞雄 まりの |
枯れてゆくいくときも一途や曼珠沙華 | 山田耕路 | けんじ 曲水 久美 ○のぶ子 ○宏枝 |
白たでを胸に挿す歩の傘寿とよ | 渋谷雛子 | ○けんじ 充子 |
新松子手にしてよりの無心かな | 竹田ひろ子 | 曲水 |
一帆を菊日和なる海に置く | 山田耕路 | 貞雄 雅生 ○久美 雛子 ○まりの 恵津子 |
水澄むや風切り羽根の濃むらさき | 神戸京子 | 晴見 直枝 |
秋懐を楷樹に告げる実時像 | 大西よしき | 雛子 |
末枯るる姿も凛と曼珠沙華 | 川上久美 | |
呼べば寄る鳴かざる亀の秋思なり | 舩山東子 | |
溝蕎麦を隠れ家として蜆蝶 | 竹田ひろ子 | 曲水 ○晴見 久美 耕路 |
鷺は鬱泡立草はいつも躁 | 中田のぶ子 | ○けんじ 貞雄 雛子 ○一美 |
みぞそばの花叢に酔いしじみ蝶 | 湯浅恵津子 | 耕路 |
中世隧道金網越しや暮るる秋 | 川上久美 | |
青鷺と橋の影射す水の秋 | 田中貞雄 | |
芋嵐仁王二尊に睨まるる | 湯浅晴見 | けんじ 東子 |
作 品 | 作 者 | 選 者 |
丹の橋の影みだしたる鴨の嘴 | 渋谷雛子 | 曲水 |
秋草の花曼荼羅や称名寺 | 田中一美 | けんじ 晴見 |
ジェットコースター海に跳び出し秋うらら | 菅野雅生 | けんじ 貞雄 |
琵琶島にギター響くや雁渡し | 後藤那生 | けんじ |
溝蕎麦の金平糖の甘さ秘め | 磯部充子 | けんじ 貞雄 のぶ子 宏枝 |
古文書に硝子文鎮おきて秋 | 石川曲水 | けんじ ○晴見 貞雄 暢子 |
露草のやわらき風美しきかな | 加賀暢子 | けんじ |
十月の影もまばゆき孔子木 | 後藤那生 | けんじ |
楷樹佇つ真書の姿勢夜長し | 楠 正脩 | ○曲水 |
石蓴屑の彩(あや)の波打ち際の秋 | 田中貞雄 | 曲水 |
数珠玉の鬼門に迫る称名寺 | 神戸京子 | 曲水 まりの 恵津子 |
泡立草今を盛りと我を張れり | 山田耕路 | 曲水 のぶ子 |
白曼珠黄赤曼珠沙華みなひしやげ | 磯部充子 | ○曲水 ○恵津子 |
細やかなぼんぼり瀬戸の秋月祭 | 田中一美 | 曲水 貞雄 まりの |
露草の動くと見れば蜆蝶 | 中田のぶ子 | 曲水 晴見 |
弥勒菩薩の赤き唇紅葉前 | 遠藤けんじ | 晴見 |
反り橋に染まらぬ白き風掴む | 竹田ひろ子 | 晴見 充子 ○正脩 よしき |
葦の穂の影深めたる撓いかな | 湯浅恵津子 | 晴見 |
長き尾のカイトに秋思のせてやる | 神戸京子 | 晴見 那生 |
海わたる風のひちりき秋深む | 石川曲水 | 晴見 雛子 ひろ子 那生 |
青鷺の影揺らしゆく秋の風 | 竹田ひろ子 | 晴見 東子 |
水澄むや西方に向く亀の首 | 中島宏枝 | 晴見 |
秋渚乙女心地の紫貝 | 舩山東子 | 晴見 |
みぞそばの花咲く湿りこめかみに | 渋谷雛子 | 充子 よしき |
海苔の篊挿すやセーリングの風よけて | 神戸京子 | ○充子 ○直枝 |
寒露かな亀の甲羅の日をはじく | 加賀暢子 | 充子 東子 |
健脚を横目遣ひに新松子 | 湯浅晴見 | 充子 |
浄土庭園さくら紅葉と橋の朱 | 中田のぶ子 | 充子 |
キリン草脳を明るくしておかん | 盛戸まりの | 充子 |
曼珠沙華すがれ冷たき首を伸ぶ | 中島宏枝 | ○充子 |
丹塗り橋露けし池は怨の揺れ | 大西よしき | 貞雄 |
海苔粗朶の翳を集めて秋思かな | 福永尚子 | 貞雄 耕路 |
赤橋へ鷺仕手として薄紅葉 | 福永尚子 | 貞雄 |
溝蕎麦の花の盛りや照り返す | 加賀暢子 | 貞雄 |
溝蕎麦の一隅占める千草原 | 遠藤けんじ | 貞雄 |
門前の落葉駆け込むそば処 | 中田のぶ子 | 貞雄 |
新八景ウインド・サーフの秋渚 | 湯浅晴見 | ○雅生 |
ゆく秋や万物の息みな白く | 山田耕路 | ○暢子 |
爽籟の砂浜の貝裏返る | 福永尚子 | ○東子 正脩 直枝 |
日の暈の大きく滲む帰燕かな | 盛戸まりの | ○雛子 |
参
加 者 名 簿 24人 |