日時 : 平成15年12月13日(土) |
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作 品 | 作 者 | 選 者 |
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置き去りのさまの網小屋小春凪 | 河村啓花 | 美智子 東子 |
冬麗の湾サ−ファ−を転がしぬ | 秋山しのぶ | ○貞雄 |
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五重塔落葉の嵩の深きより | 田中一美 | ○しのぶ 宏枝 |
潮の香と鱓(ごまめ)ほほばる小春凪 | 石川曲水 | 貞雄 久美 |
冬麗の揚舟沈思の影を置く | 中島宏枝 | よしき |
山茶花の対が御門や仏舎利塔 | 菅野雅生 | ○美智子 |
巻かれたる纜ゆるぶ小春凪 | 川上久美 | 啓花 東子 |
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塔までを落葉朽葉と踏み登る | 川上久美 | 美智子 曲水 快泉 |
藪椿五重の塔の仏花とす | 村松 幹 | |
小春凪舟巾五尺に網つくろふ | 中島宏枝 | 貞雄 |
冬麗や木組み影濃き五重の塔 | 河村啓花 | 貞雄 幹 |
冬晴れの刑場跡に鳶高音 | 秋山しのぶ | 快泉 |
霞む冨士浮き立たせたる小春凪 | 鈴木直枝 | 快泉 |
小春凪富士の笠雲ほどけゆく | 遠藤けんじ | 美智子 曲水 |
冬天の海にも勝る今日の碧 | 川上久美 | 曲水 正脩 |
笹鳴きの仏舎利塔を廻りたる | 田中貞雄 | 美智子 曲水 快泉 |
ゼザンヌの波のキラメキ網代浮く | 村松 幹 | 宏枝 |
江ノ電の冬の蝿占む運転席 | 秋山しのぶ | |
白椿の聖燭なるや御霊窟 | 田中一美 | 美智子 ○けんじ |
龍口寺閃光ありや銀杏散る | 村松 幹 | 美智子 |
冬うらら船痕なでる水かげろう | 河村啓花 | 美智子 曲水 ○正脩 |
金色の花芽を立てて冬ぬくし | 石田快泉 | |
延寿の鐘われは目つむり山は眠る | 遠藤けんじ | |
小春日の船のさ揺れや漁具繕う | 田中一美 | |
土牢を抜けきし蝶の冷たさや | 鈴木直枝 | 美智子 けんじ ○快泉 |
冬天の儚きまでの蒼さかな | 小倉耕之助 | 美智子 |
冬凪やこころの破片漂はす | 中島宏枝 | けんじ ○耕之助 |
作 品 | 作 者 | 選 者 |
延寿鐘また撞かれをり返り花 | 秋山しのぶ | 美智子 けんじ 久美 直枝 |
網繕いつつ揚げ舟に日向ぼこ | 川上久美 | 美智子 しのぶ |
幟佇てて大町小町小春かな | 小倉耕之助 | ○美智子 |
冬紅葉名残をとどむ刑場趾 | 鈴木直枝 | 美智子 |
銀杏落葉法難の石と伝うのみ | 石川曲水 | 美智子 |
忘れじの体操始む浜小春 | 秋山しのぶ | ○美智子 正脩 |
冬麗や日射しからげて網繕ふ | 田中貞雄 | 美智子 曲水 快泉 ○久美 啓花 直枝 |
五重の塔冬日の影を断層に | 菅野雅生 | 美智子 ○けんじ 貞雄 東子 直枝 |
浮標(ブイ)の旗は弔旗の高さ冬凪げり | 田中貞雄 | けんじ |
冬日向蔦のからくり表沙汰 | 田中貞雄 | けんじ ○曲水 ○一美 宏枝 |
冬霞ゆっくり解き富士悠々 | 川上久美 | けんじ 曲水 一美 ○宏枝 |
延寿鐘沖たつ冬へ音ひとつ | 大西よしき | ○けんじ 曲水 |
冷めたくも処刑中止の石尊(たか)し | 菅野雅生 | けんじ 正脩 |
舎利塔の剥落支え冬紅葉 | 河村啓花 | けんじ ○曲水 快泉 貞雄 |
龍口寺角の花屋のシクラメン | 大西よしき | けんじ 貞雄 雅生 |
冬天へ仏舎利塔を納めたる | 舩山東子 | けんじ 貞雄 ○雅生 |
谷吟行スッポンポンの師走晴 | 大西よしき | けんじ |
舎利塔の釈迦へ小春の片かげり | 中島宏枝 | 曲水 貞雄 雅生 |
宙に浮く黄金の舎利や冬日和 | 大西よしき | 曲水 |
ありがたきかな冬塔の白さゆゑ | 舩山東子 | 曲水 |
濡れ落葉歩み歩み登り仏舎利塔 | 石川曲水 | 快泉 |
日向より日陰へ師走の梵鐘や | 田中一美 | 快泉 |
浜の温み消ゆ龍口寺冬日陰 | 菅野雅生 | 快泉 |
冬渚わがあしあとの小さかり | 舩山東子 | ○快泉 耕之助 啓花 |
江の島の冬は海からひかり跳ね | 小倉耕之助 | ○快泉 貞雄 よしき |
浜風に乗りて梵鐘年迫る | 石川曲水 | 快泉 耕之助 正脩 |
サーファ−の散る海浜や冬忘る | 楠 正脩 | 貞雄 幹 |
冷気沈々敷皮石を奉る | 田中一美 | 貞雄 |
冬麗の「海がきれいと」という人と | 舩山東子 | ○よしき |
江ノ島の冬凪たぐる舫い船 | 大西よしき | ○啓花 雅生 耕之助 |
冬木の芽富士五合目へ枝伸ばし | 河村啓花 | ○直枝 |
冬日浴び曲げ物直す船の漁夫 | 楠 正脩 | ○東子 |
小公子(こうなご)を噛みし口中小春凪 | 石川曲水 | ○幹 |
参 加 者 名 簿 16人 |