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 日時  : 平成15年12月13日(土)
 吟行先 : 龍口寺 腰越港
 参加者 : 16人

 次回 平成16年1月吟行予告
 集合  : 1月10日(土)午前11時
        JR鎌倉駅(西口改札口)
 吟行先:  鶴岡八幡宮
 句会場: 若宮大路ビル(0467-22-1496)

作      品 作 者 選     者
置き去りのさまの網小屋小春凪 河村啓花 美智子 東子 
冬麗の湾サ−ファ−を転がしぬ 秋山しのぶ ○貞雄 
五重塔落葉の嵩の深きより 田中一美 ○しのぶ 宏枝 
潮の香と鱓(ごまめ)ほほばる小春凪 石川曲水 貞雄 久美 
冬麗の揚舟沈思の影を置く 中島宏枝 よしき 
山茶花の対が御門や仏舎利塔 菅野雅生 ○美智子 
巻かれたる纜ゆるぶ小春凪 川上久美 啓花 東子 
塔までを落葉朽葉と踏み登る 川上久美 美智子 曲水 快泉 
藪椿五重の塔の仏花とす 村松 幹  
小春凪舟巾五尺に網つくろふ 中島宏枝 貞雄 
冬麗や木組み影濃き五重の塔 河村啓花 貞雄 幹 
冬晴れの刑場跡に鳶高音 秋山しのぶ 快泉 
霞む冨士浮き立たせたる小春凪 鈴木直枝 快泉 
小春凪富士の笠雲ほどけゆく 遠藤けんじ 美智子 曲水 
冬天の海にも勝る今日の碧 川上久美 曲水 正脩 
笹鳴きの仏舎利塔を廻りたる 田中貞雄 美智子 曲水 快泉 
ゼザンヌの波のキラメキ網代浮く 村松 幹 宏枝 
江ノ電の冬の蝿占む運転席 秋山しのぶ  
白椿の聖燭なるや御霊窟 田中一美 美智子 ○けんじ 
龍口寺閃光ありや銀杏散る 村松 幹 美智子 
冬うらら船痕なでる水かげろう 河村啓花 美智子 曲水 ○正脩 
金色の花芽を立てて冬ぬくし 石田快泉  
延寿の鐘われは目つむり山は眠る 遠藤けんじ  
小春日の船のさ揺れや漁具繕う 田中一美  
土牢を抜けきし蝶の冷たさや 鈴木直枝 美智子 けんじ ○快泉  
冬天の儚きまでの蒼さかな 小倉耕之助 美智子 
冬凪やこころの破片漂はす 中島宏枝 けんじ ○耕之助 

作      品 作 者 選     者
延寿鐘また撞かれをり返り花 秋山しのぶ 美智子 けんじ 久美 直枝 
網繕いつつ揚げ舟に日向ぼこ 川上久美 美智子 しのぶ 
幟佇てて大町小町小春かな 小倉耕之助 ○美智子 
冬紅葉名残をとどむ刑場趾 鈴木直枝 美智子 
銀杏落葉法難の石と伝うのみ 石川曲水 美智子 
忘れじの体操始む浜小春 秋山しのぶ ○美智子 正脩 
冬麗や日射しからげて網繕ふ 田中貞雄 美智子 曲水 快泉 ○久美 啓花 直枝 
五重の塔冬日の影を断層に 菅野雅生 美智子 ○けんじ 貞雄 東子 直枝 
浮標(ブイ)の旗は弔旗の高さ冬凪げり 田中貞雄 けんじ 
冬日向蔦のからくり表沙汰 田中貞雄 けんじ ○曲水 ○一美 宏枝 
冬霞ゆっくり解き富士悠々 川上久美 けんじ 曲水 一美 ○宏枝  
延寿鐘沖たつ冬へ音ひとつ 大西よしき ○けんじ 曲水 
冷めたくも処刑中止の石尊(たか)し 菅野雅生 けんじ 正脩 
舎利塔の剥落支え冬紅葉 河村啓花 けんじ ○曲水 快泉 貞雄 
龍口寺角の花屋のシクラメン 大西よしき けんじ 貞雄 雅生 
冬天へ仏舎利塔を納めたる 舩山東子 けんじ 貞雄 ○雅生 
谷吟行スッポンポンの師走晴 大西よしき けんじ 
舎利塔の釈迦へ小春の片かげり 中島宏枝 曲水 貞雄 雅生 
宙に浮く黄金の舎利や冬日和 大西よしき 曲水 
ありがたきかな冬塔の白さゆゑ 舩山東子 曲水 
濡れ落葉歩み歩み登り仏舎利塔 石川曲水 快泉 
日向より日陰へ師走の梵鐘や 田中一美 快泉 
浜の温み消ゆ龍口寺冬日陰 菅野雅生 快泉 
冬渚わがあしあとの小さかり 舩山東子 ○快泉 耕之助 啓花 
江の島の冬は海からひかり跳ね 小倉耕之助 ○快泉 貞雄 よしき 
浜風に乗りて梵鐘年迫る 石川曲水 快泉 耕之助 正脩 
サーファ−の散る海浜や冬忘る 楠 正脩 貞雄 幹 
冷気沈々敷皮石を奉る 田中一美 貞雄 
冬麗の「海がきれいと」という人と 舩山東子 ○よしき 
江ノ島の冬凪たぐる舫い船 大西よしき ○啓花 雅生 耕之助 
冬木の芽富士五合目へ枝伸ばし 河村啓花 ○直枝 
冬日浴び曲げ物直す船の漁夫 楠 正脩 ○東子 
小公子(こうなご)を噛みし口中小春凪 石川曲水 ○幹 

 

 参 加 者 名 簿  16人

 秋山しのぶ 石川曲水 石田快泉 遠藤けんじ 大西よしき 小倉耕之助(初参加)
 川上久美  河村啓花 楠 正脩 菅野雅生 鈴木直枝 田中一美 田中貞雄
 中島宏枝 舩山東子 村松 幹