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作 品
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作 者 |
選 者
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特選
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大町の寺に瀑布の紫躑躅 |
鷹 乃 |
ふみを○ 貞雄 一美○ |
妙法の髭字の彫りをたどる蟻 |
雛 子 |
美智子 けんじ 祥子 桂 快泉○ |
秀逸
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花蜜柑香籠る傘の透きとほる |
京 子 |
けんじ○ 祥子 |
忍冬の金銀の花嗅ぎ比ぶ |
雅 生 |
美智子○ けんじ |
早まりし空蝉掴む葉の青し |
雅 生 |
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寺領守る大薬玉のつつじ咲く |
登美子 |
祥子 |
木賊より木賊の殖ゆる卯月雨 |
ふみを |
美智子 けんじ○ 満○ |
山藤のすがれのあかし微雨細雨 |
ふみお |
けんじ○ 幹○ 政子○ |
安養院つつじ腐しの雨つづく |
けんじ |
桂 |
佳作
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鰐口の乾きし音や青時雨 |
のぶ子 |
美智子 けんじ 祥子 |
梅青し渡り廊下に鐘を吊る |
ふみを |
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さらさ満天星水晶の雨雫 |
満 |
美智子 けんじ 貞雄 |
雨に陽に木賊一節づつ伸びる |
けんじ |
桂 貞雄 |
花は葉に墨の滲んだ由緒札 |
快 泉 |
桂 |
行春の雨の塔頭つらねたり |
快 泉 |
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藤蔓の安堵の虚空青揚羽 |
美智子 |
ふみを |
崖藤やこの雲行きの妖しさに |
美智子 |
ふみを○ 貞雄 |
まるまると実梅の兄弟姉妹かな |
のぶ子 |
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青梅の肌押し合えば濡れにけり |
政 子 |
ふみを |
青羊歯のさざなみ仏足石の雨 |
祥 子 |
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むらさきに薔薇を咲かせて松葉ヶ谷 |
京 子 |
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墨匂ふご朱印状や青時雨 |
のぶ子 |
祥子 |
供養塔燃ゆるつつじの根は昏し |
のぶ子 |
京子○ |
野晒しの身代り地蔵に母衣蚊帳を |
直 枝 |
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今上がる雨を光に萌黄山 |
貞 雄 |
美智子 雛子○ |
雨音やトランポリンのえびね蘭 |
鷹 乃 |
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忍冬の乱れ髪めく薫りかな |
鷹 乃 |
美智子○ 祥子○ |
谷ひとつ破邪の香に満つ花橘 |
美智子 |
けんじ 貞雄○ 鷹乃○ 秀子○ |
蜂になりオオムラサキの蜜浴びる |
幹 |
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杜鵑花燦燦折伏されてしまひさう |
美智子 |
けんじ 祥子 貞雄○ 雅生○ |
日常のものものしさの棕櫚の花 |
祥 子 |
貞雄 |
御法窟の闇を閉ざして梅は実に |
秀 子 |
祥子 直枝○ |
傘浮きゆく松葉ヶ谷の緑雨急 |
雛 子 |
美智子○ けんじ |
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